富山の名刹・城端(じょうはな)別院善徳寺にて価値ある寺宝約5...

富山の名刹・城端(じょうはな)別院善徳寺にて価値ある寺宝 約500点を展示する「虫干法会」7月22日~28日開催

寺宝およそ500点の御開帳拝観と民藝聖地を巡るツアーも実施

一般社団法人富山県西部観光社 水と匠(以降、水と匠)は、観光庁の支援(観光再始動事業)を受け、明治時代より続く年に1度の「虫干法会」(主催:真宗大谷派 城端別院善徳寺)をより多くの方に知っていただくための事業に取り組んでいます。

今年の「虫干法会」は2023年7月22日(土)から28日(金)に開催されます。


築約270年の城端別院善徳寺 山門(富山県指定文化財)


●真宗王国・北陸を代表する寺院であり、柳宗悦が滞在した民藝の聖地で開催される宝物開帳

およそ550年の歴史を持つ名刹・城端別院善徳寺には1万点と言われる宝物があり、年に1度勤められる「虫干法会」において、その中から約500点が寺院内に所狭しと展示されます。前田家や豊臣秀吉など大名ゆかりの品々、美術工芸品、仏教関係の品など価値ある宝物を間近で鑑賞できる貴重な機会です。また、「民藝運動」の創始者・柳宗悦が62日間滞在した「民藝の聖地」でもあり、棟方志功や濱田庄司など民藝作家の作品も多数保有しています。


およそ420年前に加賀藩2代目藩主・前田利長が宿泊した部屋にも宝物が展示される。


●照明デザイナー・面出薫や建築デザイン事務所・五割一分が展示演出に参画

水と匠は観光を通じた地域づくりを行う団体として、まだ全国的には知られざるこの催しを国内外に発信する事業に取り組んでいます。その一つとして、価値ある宝物の展示演出のため、展示台・サインなどの空間デザインを富山と東京に拠点を持つ「五割一分(ごわりいちぶ)」に、照明演出を日本を代表する照明デザイナー・面出薫が率いる「ライティング プランナーズ アソシエーツ(LPA)」に依頼。より充実した空間体験を提供します。


照明デザイナー・面出 薫が照明演出を手がける


●「虫干法会」と富山の土徳をめぐる旅

また、疎開をきっかけに板画家・棟方志功が富山に7年近く暮らしていたことで、柳宗悦も富山を何度も訪れ、厳しくも豊かな自然と共に暮らす人々のさまを見て、「この地には『土徳』がある」と言ったとのことです。


その『土徳』にインスパイアされ、民藝思想の集大成と言われる論文「美の法門」をここ城端別院善徳寺で書き上げたこともまだあまり知られていません。虫干法会では、柳が滞在した部屋がそのまま残され、そこに民藝ゆかりの品々が展示されます。


水と匠では、「虫干法会」を僧侶の解説付きで拝観とすると共に、棟方が最初に疎開した「光徳寺」など、富山の土徳を体感するツアーも実施します。


この機会に、Hidden Gem(隠れた宝石)とも言える、城端別院善徳寺の虫干法会に多くの方に訪れていただけたらと思います。



●城端別院善徳寺「虫干法会」

日時:2023年7月22日(土)~28日(金)

   宝物展示は、9:00~17:00

場所:城端別院善徳寺(富山県南砺市城端405)

   http://www.zentokuji.jp/

主催:真宗大谷派 城端別院善徳寺


宝物開帳だけでなく、蓮如上人と聖徳太子の生涯を絵物語で語る「絵解き」、力自慢を競う「盤持ち大会」、柳も棟方も好物だったという、城端別院善徳寺特製「さばずし」の提供など、多彩な内容で開催されます。


善徳寺のさばずし小屋で作られる名物「さばずし」もいただける


●名刹・城端別院善徳寺「虫干法会」と富山の土徳をめぐる旅

【7月22日(土)】

(1) 棟方志功はじめ世界の民藝品を展示する「光徳寺」拝観

(2) 日本民藝協会常任理事で大福寺住職の太田浩史氏によるお話をうかがう


【7月23日(日)】

(1) 城端絹織物「松井機業」の工房訪問

(2) 城端別院善徳寺で「お斎(とき)」ランチ(名物・さばずし付)

(3) 「虫干法会」拝観と城端別院善徳寺ミニツアー


料金  :両日14,500円/22日のみ6,000円/23日のみ8,500円

     *「楽土庵」宿泊プラン:62,000円~ https://www.rakudoan.jp/

     *料金は全て税込

企画運営:株式会社水と匠

     *詳細、申込みは水と匠サイトから https://mizutotakumi.jp/


善徳寺本堂


【城端別院善徳寺】

今から約550年前に本願寺第8代蓮如上人によって開基され、現在は東本願寺(真宗大谷派)の城端別院。戦国時代は北陸の一向一揆の拠点の一つとなっていたが、江戸時代には加賀藩前田家の庇護のもと、越中の触頭役(頭寺)を勤めて隆盛し、加賀藩主の子を住職として迎えることもあった。創建以来火災にあっておらず、420年前に前田利家が宿泊したと言われる部屋や250年前の茶室も現存している。

また、哲学者・鈴木大拙の弟子で「民藝運動」の創始者である柳宗悦が62日間逗留し、民藝思想の集大成となる論考「美の法門」を書き上げた部屋も当時のままに残されている。

公式サイト: http://www.zentokuji.jp/

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