積水ハウス、2019年開始「男性育休白書」が5周年、日本全国の小学生以下の子どもを持つ男女に男性育休の実態を調査 「男性育休白書 2023」発表! 5年間の男性育休実態の変遷 男性の育休取得率は2.5倍、育休取得日数は10倍にも 全国ランキングは2年連続で高知県が1位
積水ハウス株式会社は、男性の育児休業取得をよりよい社会づくりのきっかけとしたい、との思いから、9月19日を「育休を考える日」として記念日に制定し、2019年から企業で働く男性の育休取得実態を探る「男性 育休白書」を発行しています。5回目となる今回は、恒例の「男性の家事・育児力」全国ランキングに加え、これまでの白書を振り返り、男性育休取得の変化をリポートします。
(URL: https://www.sekisuihouse.co.jp/ikukyu/research.html)
「男性育休白書2023」 <「男性育休白書」から見た、男性育休の変化> 男性の育休取得率は24.4% この5年間で約2.5倍に増加 男性の育休取得日数は平均23.4日 この5年間で約10倍に増加、直近2022年との比較では約3倍近くに 男性の育休取得率も取得日数も過去最高に。育休取得率は5年間で約2.5倍(2019年9.6%→2023年24.4%)。育休取得日数は約10倍(2019年2.4日→2023年23.4日)で、前年と比べても約3倍(2022年8.7日→2023年23.4日)。 男性も女性も「男性の育休取得」意向が過去最高に 男性育休取得の意識が向上している 「育休を取得したい」男性、5年間で 約10ポイント増(2019年60.5%→2023年69.9%)。パートナー男性に「育休を取得してほしい」女性 約15ポイント増(2019年49.1%→2023年64.7%)。男性の育休取得に対する意識が男女とも向上。 職場の環境も男性の育休取得を推進 育休取得男性の育休取得時の「不安」は約7ポイント改善(2019年77.0%→2023年70.2%)。男性の育休取得に対する職場のルールや仕組みが「ある」約5ポイント増(2020年37.0%→2023年42.1%)。「職場の育休を取得しにくい雰囲気」は約5ポイント改善(2019年27.5%→2023年22.2%)。男性の育休取得に向けた職場の環境も前進の傾向。 マネジメント層も男性の育休取得を後押し マネジメント層も男性の育休取得に「賛成」(2022年78.3%→2023年80.3%)、「もっと浸透させるべき」(2022年71.3%→2023年76.8%)。マネジメント層の意識も、男性社員の育休取得を後押しする方向へとシフト。 <決定! 「男性の家事・育児力」全国ランキング2023> 1位:高知県 2位:鳥取県 3位:佐賀県 「男性の家事・育児力」の指標として1.配偶者評価 2.育休取得日数 3.家事・育児時間 4.家事・育児参加による幸福感の4つの指標を設け、ポイント算出により都道府県ランキングを作成。 |
当社は、男性社員の育児休業1カ月以上の完全取得を目指し、2018年9月より特別育児休業制度の運用を 開始しました。2023年8月末時点において、取得期限(子が3歳の誕生日の前日まで)を迎えた男性社員1,778人全員が1カ月以上の育児休業を取得しており、2019年2月以降、取得率100%を継続しています。
「男性の育児休業取得が当たり前になる社会の実現」を目指して活動を続け、世の中に先んじたダイバーシティを今後も推進し、ESG経営のリーディングカンパニーを目指します。
「男性育休白書2023」 ~企業で働く男性の育休取得実態調査~
<「男性育休白書」から見た、男性育休の変化>
■男性の育休取得率は9.6%から24.4%と5年間で約2.5倍に
男性の育休取得日数は2.4日から23.4日と5年間で約10倍に
育休を取得した男性は24.4%とほぼ4人に1人が取得しています。2019年の育休取得率9.6%からこの 5年間で約2.5倍にも伸長しています[図1]。また、男性の育休取得日数は平均23.4日となり、2019年の平均取得日数2.4日から約10倍、2022年(平均8.7日)と比較しても約3倍も長くなっています[図2]。
■「男性の育休」取得したい男性も、取得してほしい女性も、共に過去最高
「育休を取得したい」と答えた男性は、2019年の60.5%から今回は69.9%へ約10ポイント上昇[図3]。パートナー男性に「育休を取得してほしい」と答えた女性も、2019年の49.1%から今回は64.7%へ約15ポイント上昇しています[図4]。男女共に、男性の育休取得に関する意識が向上しています。
■男性の育休取得に関する職場環境も雰囲気も、ゆるやかに改善傾向に
職場の男性育休の取得に対するルールや仕組みが「ある」のは、2020年の37.0%から今回は42.1%と 約5ポイント伸びています[図5]。また、「職場が育休を取得しにくい雰囲気がある」と答えた人は2019年の27.5%から今回は22.2%へ、約5ポイント改善しています[図6]。
男性の育休取得に向けた環境づくりが、ゆるやかながらも前進しているようです。
■育休取得男性の取得時の「不安」は7ポイント改善
育休取得に「不安」を感じた育休取得男性は、2019年は77.0%いましたが、今回は70.2%に減少しています。この5年間で、育休取得男性の不安は約7ポイント改善されています[図7]。
■育休中の収入が100%保証されれば、8割は「育休取得が可能になる」と回答
政府は、産後の一定期間に男女で育休を取得した 場合の給付金の引き上げを検討し、育休中の実質賃金100%をカバーする「産後パパ育休」制度の実施を 目指しています。
働くパパ・ママ層9,400人に育休取得中の給付金が手取り100%となった場合、育休取得は可能となるかと聞くと、80.6%が「可能になる」と答えました[図8]。
■マネジメント層の意識も男性の育休取得に「賛成」「もっと浸透すべき」と後押し
今回、全国のパパ・ママ層とは別に、企業で働くマネジメント層と一般社員層にも調査を行いました。男性の育休取得に「賛成」するマネジメント層は、2022年の78.3%から80.3%へ増加しています[図9]。男性の育休取得を「もっと浸透させるべき」と答えたマネジメント層も、2022年の71.3%から76.8%へ増加しています[図10]。マネジメント層の意識も、男性社員の育休取得を後押しする方向へとシフトしています。
■「育児の時間を大切にしてもらいたい」「育児の応援をしてあげたい」と一般社員層も職場の男性の育休取得にエール!
一般社員層に、職場の男性が育休を取得したときの気持ちを聞きました。すると、「育児の時間を大切にしてもらいたい」(80.5%)や「育児の応援をしてあげたい」(75.8%)といった応援の声が多くなっています。また、約8割が「誰かが取得すれば取得する人は増えると思う」(77.1%)と答えており、個人の育休取得が会社全体の育休取得の推進につながると考えられているようです[図11]。
「男性育休白書2023」の詳細はこちらからご覧いただけます。
https://www.sekisuihouse.co.jp/ikukyu/research.html
<決定!「男性の家事・育児力」全国ランキング2023>
「男性の家事・育児力」全国ランキング2023 TOP20
「男性の家事・育児力」調査を都道府県別にランキングした結果、全国1位「高知県」(214点)、2位「鳥取県」(195点)、3位「佐賀県」(191点)となりました。高知県は2022年に続き、2年連続1 位でした。
積水ハウスが独自設定した「男性の家事・育児力」を決める4つの指標
積水ハウスでは「男性の家事・育児力」を決める4つの指標を設定しました。1つ目は「配偶者の評価」で、男性が行っている家事・育児の数と、男性が子育てを楽しみ家事や育児に積極的に関与すると思うかどうかの2つを4段階評価しています。2つ目は男性の「育休取得経験」で、育休取得日数が基準となります。3つ目は男性の「家事・育児時間」で、男性の自己申告ではなく、女性から見た男性の家事・育児時間を基準とします。4つ目は男性の「家事・育児参加による幸福感」で、男性本人に家事・育児に参加して幸せを感じているかどうかを4段階で聞きました。
これら4指標5項目をそれぞれ数値化し47都道府県別にランキングし、1位:47点〜47位:1点を付与し、各項目の点数を足し上げることで、都道府県別の「男性の家事・育児力」を算出しました。
「男性育休白書2023」調査概要実施時期:2023年6月9日~6月20日 調査手法:インターネット調査 調査委託先:マクロミル 調査の対象:1.パパ・ママ層=全国47都道府県別に、配偶者および小学生以下の子どもと同居する20〜50代の男女200人 計9,400人、人口動態に基づきウエイトバック集計(男性の家事・育児力ランキングについては 人口動態+12歳未満のお子さまとの同居率もウエイトバック値に加味) 2.マネジメント層=従業員10人以上の企業の経営者・役員、部長クラスの男女400人 3.一般社員層=有職(パート・アルバイト除く)かつマネジメント層を除く20代〜50代の男女800人 ※構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。 |
<参考>
■積水ハウス社員6,839人に聞いた、男性育休を取り巻く5年間の企業風土の変化
積水ハウスでは、2018年9月より「男性社員1カ月以上の育休完全取得」を実現するために、男性育休取得100%の取り組みを推進しています。積水ハウス全社員を対象に、男性の育休取得に関する調査を行い、6,839人の回答を得ましたので、その調査結果を発表します。
■積水ハウス社員は、男性育休取得100%の取り組みに対し「企業風土の変化」をより強く感じている
男性育休取得100%の取り組み開始後に企業風土の変化を感じるかと聞くと、積水ハウス社員の74.9%が「企業 風土の変化を感じる」と答えました。世の中の一般社員層を対象とした調査では、40.5%が企業風土の変化を感じると答えていますが、積水ハウス社員は自社の制度に対し、企業風土の変化をより強く感じているようです[図12]。
■男性育休取得100%の取り組みで自分の幸せを見つめ直し、その結果、自分の働き方や生き方を考え、さらに周囲への配慮にもつながっている
積水ハウス社員と世の中の一般社員層に、それぞれ男性育休取得100%の取り組みによりどのような変化があったかと聞くと、積水ハウス社員では「男性も家事・育児に参加しやすくなった」(88.9%)、「周囲の幸せにも目を向けられるようになった」(88.3%)、「自分の人生を幸せに生きることに目を向けられるようになった」(87.4%)など、良い変化を感じる社員が多くいます。自身または周囲に育休取得者がいると答えた一般社員層を対象とした調査結果と比べると、良い変化を感じる割合が軒並み高くなっています[図13]。
5年間の積水ハウスによる男性育休取得に対する取り組みで、このような差が表れているのかもしれません。
「積水ハウス男性育休アンケート調査」調査概要実施時期:2023年6月28日~7月4日 調査方法:インターネット調査 調査対象:積水ハウス社員6,839人 |
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