みなみ福祉会で保育士全員が「ハイムリック法」を習得しお餅の詰...

みなみ福祉会で保育士全員が「ハイムリック法」を習得し お餅の詰まらせも対応 12/25までにヒヤリハット事例308件収集

名古屋市で保育所・認定こども園3施設、小規模保育1施設、地域子育て支援拠点1施設を含む6施設を運営している社会福祉法人みなみ福祉会(代表:理事長 近藤 敏矢、本社:愛知県名古屋市)では、令和5年12月25日までの約3年間で308件のヒヤリハット事例を収集し、事故防止に活用しています。お正月に増えるお餅をのどに詰まらせる事故にも有効である、誤飲時の緊急対応訪の「ハイムリック法」については保育士全員が習得しています。


笠寺幼児園 外観


【お正月に起きやすい誤飲事故。保育所でも求められる安全計画】

厚生労働省では令和4年に発生した保育園での送迎バスの置き去り事故等を受け、令和4年12月に保育所等における安全計画の策定に関する留意事項等を通知しました。この通知を受け、令和5年度には全国の保育所等で安全計画の見直しが求められることになりました。

子ども家庭庁(※)からは、再発防止には事故に至らなかった「ヒヤリハット事例」の収集及び要因の分析を行い、組織的な対策をするよう求められており、保育施設では職員の訓練や保護者との情報共有などの実行可能性の高い取り組みが重要となっています。


※子ども家庭庁 保育所等における安全計画の策定に関する留意事項等について

https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/d7e254d2/20230401_policies_hoiku_10.pdf



【ヒヤリハット事例、3施設で308件収集。事例を事故防止に活かす】

そんな中、当法人ではより効果的な安全計画の策定に向けて、ヒヤリハット事例の収集に力を入れています。当初は「危ない状況を作ってしまった」という負い目から事例が上がらない状況が続きましたが、運営保育所同士で競わせるなど、報告を促進する仕組みを作ることで、令和3年からカウントしている3施設だけでもトータル308件と多くの事例を集めることができました。

事例の中にはおもちゃを口に入れている子どもの誤飲を未然に防いだ事例もありました。0歳から1歳のこどもが口の中にものを入れて確かめる行動はごく自然なことであり、保育所では未然に窒息事故を防ぐことはもちろん、窒息事故の対応策も求められます。

笠寺幼児園では毎年すべての保育士が救命講習を受講しており、心肺蘇生法と併せて、窒息事故の対策のためハイムリック法の習得も行っています。

救命講習を受けた保育士は「実際に人形で行うことにより、どのように行うのかが分かってよかった」「復習出来て、忘れているところがあったためよかった」と意見がでました。保護者からも「緊急時の対応を学んでいる先生に子どもを預けることは安心できる」と好評です。

また、ヒヤリハット事例の収集については主任保育士から「たくさんのヒヤリハットが集まることで、対策が立てやすくなった」とのことで、安全計画に役立てることができています。


おもちのおやつ 柔らかくするため豆腐を混ぜ4分の1の大きさで提供


【社会福祉法人みなみ福祉会の詳細】

社会福祉法人みなみ福祉会は名古屋市南区笠寺の地に昭和26年に笠寺幼児園を開園し、児童福祉の分野で70年以上の実績を持つ社会福祉法人です。名古屋市内で保育所を中心に子育て支援拠点や児童発達支援事業など6施設を運営しています。

現理事長の近藤 敏矢はNTTの研究員でしたが実家の家業を継ぐ形で児童福祉の分野に転身し、2004年から2018年まで笠寺幼児園長を務め、保育のICT化など積極的な改革を進めており、書類業務の完全ペーパーレス化など保育以外の業務を効率化して保育士一人当たり1時間/日程度の事務作業時間の軽減をするなど、保育士の業務改善にも努めています。



【今後の展開】

令和6年度から試行的事業実施が予定されている「こども誰でも通園制度」に関しても受け入れ準備を進めており、保育士にすべての負担が集中することのないよう、ICT化を含めて保育士の待遇改善にも力を入れています。

社会福祉法人みなみ福祉会では「誰もが繋がり、助け合う社会を創る」を法人理念に掲げ、児童福祉の分野から地域の福祉の増進に取り組んでまいります。



【会社概要】

名称 : 社会福祉法人みなみ福祉会

所在地: 〒457-0051 名古屋市南区笠寺町字大門63

URL  : https://minami-fukushi.jp/

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