【岡山理科大学】地域の発展めざし連携を一層深めることで一致/平野学長が井原市長と新春座談会
岡山理科大学の平野博之学長が、加計学園と包括連携協定を締結している岡山県井原市の大舌勲市長と「ワクワクで未来を描く」をテーマに新春座談会を行い、地域の発展に向けて、今年も連携を一層深めていくことで一致しました。平野学長の発言を中心にまとめて紹介します。
座談会は井原市の企画で「市政だより」として、理大A1号館11階ラウンジを会場に行われ、2024年1月1日から井原放送で放送されています。聞き手は井原市秘書広報課の高橋みづきさんです。主な内容を対談形式でお伝えします。(本文中・敬称略)
高橋 まず、平野学長は井原について、どのような印象をお持ちですか。
平野 井原は繊維産業の町で、繊維で発展してきたと聞いていましたが、実際に行ってみて、ブドウなど農作物・果物もおいしい所という印象が加わったのと、美星天文台があって天文の町でもあり、非常にポテンシャルのある町だと思っています。
高橋 大舌市長、昨年は市制施行70年の節目の年でした。今年は10年後、また30年後の100周年に向けた新たなスタートになります。
大舌 そうですね、今年また新たな挑戦のスタートの年になると思います。そのスタートの年にふさわしい新春座談会だと思っています。そういった意味でも、将来を切り拓く人をつくっている理科大学と、素晴らしい話ができればいいなと楽しみにしています。
座談会は井原市の企画で「市政だより」として、理大A1号館11階ラウンジを会場に行われ、2024年1月1日から井原放送で放送されています。聞き手は井原市秘書広報課の高橋みづきさんです。主な内容を対談形式でお伝えします。(本文中・敬称略)
高橋 まず、平野学長は井原について、どのような印象をお持ちですか。
平野 井原は繊維産業の町で、繊維で発展してきたと聞いていましたが、実際に行ってみて、ブドウなど農作物・果物もおいしい所という印象が加わったのと、美星天文台があって天文の町でもあり、非常にポテンシャルのある町だと思っています。
高橋 大舌市長、昨年は市制施行70年の節目の年でした。今年は10年後、また30年後の100周年に向けた新たなスタートになります。
大舌 そうですね、今年また新たな挑戦のスタートの年になると思います。そのスタートの年にふさわしい新春座談会だと思っています。そういった意味でも、将来を切り拓く人をつくっている理科大学と、素晴らしい話ができればいいなと楽しみにしています。
「非常にいろいろな連携が実を結びつつある」
高橋 平野学長、連携協定に基づいてこれまで具体的にどのようなことに取り組まれているのでしょうか。
平野 協定の締結以前から、井原市にある会社と共同研究という形で、私自身、ご縁はありました。そういったことをさらに発展させた、例えばコーオプ教育、企業と学生であれば、インターンシップというのがありますが、そこに教員も入って、三位一体で学生を教育していくもの。場合によっては企業の方に、教員の専門性を生かして教えるというもの。その実践例がいくつか出てきています。それからリカレント教育。教員が例えば井原市の企業に出向いて、企業からの要請に応じて専門知識を提供させていただく。そういったような実践例もあります。
それから、大学の教員、学生が、地元の小学生など将来を担う子どもたちに科学の面白さを伝える子ども向け科学実験教室を開催させていただいたり、薬用シャクヤクの収穫に学生のスタッフがボランティアでうかがって、いろいろと体験をさせていただいたりしています。こういったことは学生の成長にも繋がります。非常にいろいろな連携が実を結びつつあると思っています。
高橋 岡山理科大学では専門分野を生かしたさまざまなことに取り組んでいらっしゃいます。
平野 本学には教員が400名程度いますが、いろいろな研究をしています。その中で、報道などで皆さんになじみがあるものというと、やはり恐竜学博物館に代表されるような、本学の恐竜学というのが一つ、それからワイン発酵科学センターでワインをつくっていたり、好適環境水という海水魚と淡水魚が同じ水槽で生活できるような水を開発したり、今治キャンパスにある獣医学部と岡山キャンパスの学部が連携して、獣医療面からペット、生き物のQOL、クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を高めるような研究もしています。さらにこれらに続く、本学の五つ目の特徴的な研究シーズとして、最近は、高周波音・低周波音でイノシシやクマ、シカ、野鳥などを近づけないようにする装置の開発にも取り組んでいます。
平野 協定の締結以前から、井原市にある会社と共同研究という形で、私自身、ご縁はありました。そういったことをさらに発展させた、例えばコーオプ教育、企業と学生であれば、インターンシップというのがありますが、そこに教員も入って、三位一体で学生を教育していくもの。場合によっては企業の方に、教員の専門性を生かして教えるというもの。その実践例がいくつか出てきています。それからリカレント教育。教員が例えば井原市の企業に出向いて、企業からの要請に応じて専門知識を提供させていただく。そういったような実践例もあります。
それから、大学の教員、学生が、地元の小学生など将来を担う子どもたちに科学の面白さを伝える子ども向け科学実験教室を開催させていただいたり、薬用シャクヤクの収穫に学生のスタッフがボランティアでうかがって、いろいろと体験をさせていただいたりしています。こういったことは学生の成長にも繋がります。非常にいろいろな連携が実を結びつつあると思っています。
高橋 岡山理科大学では専門分野を生かしたさまざまなことに取り組んでいらっしゃいます。
平野 本学には教員が400名程度いますが、いろいろな研究をしています。その中で、報道などで皆さんになじみがあるものというと、やはり恐竜学博物館に代表されるような、本学の恐竜学というのが一つ、それからワイン発酵科学センターでワインをつくっていたり、好適環境水という海水魚と淡水魚が同じ水槽で生活できるような水を開発したり、今治キャンパスにある獣医学部と岡山キャンパスの学部が連携して、獣医療面からペット、生き物のQOL、クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を高めるような研究もしています。さらにこれらに続く、本学の五つ目の特徴的な研究シーズとして、最近は、高周波音・低周波音でイノシシやクマ、シカ、野鳥などを近づけないようにする装置の開発にも取り組んでいます。
「高等教育機関として人口減少対策にも貢献」
高橋 井原市ではどのような課題があると思われますか。
平野 井原市だけではないかもしれませんが、地域が抱える課題が、国の最前線の課題であると文部科学省も位置付けているのですが、恐らく人口減少の問題が地域課題として一番深刻なものと思います。そのために、例えば井原市からお預かりした学生を確実に井原市にお戻しするような取り組みを一緒に考えられたらいいと思います。そういった学生が地域の更なるイノベーションを生んで、そういう形で産業を活性化、活発化していくことも考えられるでしょうし、やはりDX(デジタル・トランスフォーメーション)の人材が非常に大切になってくると思うのですが、本学で勉強していただいて、そういった有為な学生になって地元に帰って、役に立つ人材として活躍してほしいです。そういった形で、何とか人口減少対策に貢献できないかと思います。ちょっと偉そうな言い方かもしれませんが、やはり地元の高等教育機関としての役割はそういったところにあると思っています。
あとは地元の企業とコラボレーションさせていただいて、産業イノベーションの創出に貢献できればと思っています。
高橋 それらを踏まえて今後、井原市とどのように連携していきたいとお考えでしょうか。
平野 先ほどの研究のシーズと重なるところもあるのですが、井原市は本当に自然豊かなところと思いますので、高周波音・低周波音を使った装置による鳥獣害対策とか、またブドウ産地でもあるので、本学のワイン発酵科学センターと連携することで、特産品とまではいかないかもしれませんが、商品開発のお役に立てればと思ったり、あるいは井原市の小中高校生に本学へ来てもらって、理科の専門的な実験を体験してもらったり、教員によるレクチャーを受けていただいたり、あるいは恐竜学博物館で、恐竜学に触れていただいたりして、知的好奇心を掻き立てられてワクワクしていただいて、その結果、本学に入学いただければ、非常に良い循環・連携になると思っています。また、使われなくなった校舎があるとお聞きしましたが、そこで授業みたいなものができたらいいとも思っています。本学には8学部20学科1コースがあるので、教育や研究も含めていろんなシーズを提供できると思いますので、ぜひ有効活用させていただければと思っています。
あとは地元企業の方、商工会議所が抱えているニーズとかをどんどん本学の教員に寄せていただいて、商工会議所に加盟している企業と連携することによって、企業が抱えているような課題解決もうまくいったらいいと思っています。
平野 井原市だけではないかもしれませんが、地域が抱える課題が、国の最前線の課題であると文部科学省も位置付けているのですが、恐らく人口減少の問題が地域課題として一番深刻なものと思います。そのために、例えば井原市からお預かりした学生を確実に井原市にお戻しするような取り組みを一緒に考えられたらいいと思います。そういった学生が地域の更なるイノベーションを生んで、そういう形で産業を活性化、活発化していくことも考えられるでしょうし、やはりDX(デジタル・トランスフォーメーション)の人材が非常に大切になってくると思うのですが、本学で勉強していただいて、そういった有為な学生になって地元に帰って、役に立つ人材として活躍してほしいです。そういった形で、何とか人口減少対策に貢献できないかと思います。ちょっと偉そうな言い方かもしれませんが、やはり地元の高等教育機関としての役割はそういったところにあると思っています。
あとは地元の企業とコラボレーションさせていただいて、産業イノベーションの創出に貢献できればと思っています。
高橋 それらを踏まえて今後、井原市とどのように連携していきたいとお考えでしょうか。
平野 先ほどの研究のシーズと重なるところもあるのですが、井原市は本当に自然豊かなところと思いますので、高周波音・低周波音を使った装置による鳥獣害対策とか、またブドウ産地でもあるので、本学のワイン発酵科学センターと連携することで、特産品とまではいかないかもしれませんが、商品開発のお役に立てればと思ったり、あるいは井原市の小中高校生に本学へ来てもらって、理科の専門的な実験を体験してもらったり、教員によるレクチャーを受けていただいたり、あるいは恐竜学博物館で、恐竜学に触れていただいたりして、知的好奇心を掻き立てられてワクワクしていただいて、その結果、本学に入学いただければ、非常に良い循環・連携になると思っています。また、使われなくなった校舎があるとお聞きしましたが、そこで授業みたいなものができたらいいとも思っています。本学には8学部20学科1コースがあるので、教育や研究も含めていろんなシーズを提供できると思いますので、ぜひ有効活用させていただければと思っています。
あとは地元企業の方、商工会議所が抱えているニーズとかをどんどん本学の教員に寄せていただいて、商工会議所に加盟している企業と連携することによって、企業が抱えているような課題解決もうまくいったらいいと思っています。
「井原に新しい学びの場を」
高橋 市長、今のお話をお聞きになっていかがでしょうか。
大舌 正に連携協定を結んで良かったという思いです。市民の方も、そんなことまでできるの、と思っていただいていると思います。まだまだ始まったばかりですが、有害鳥獣対策なんかすぐにでも取り組めて、研究なり、実際に現場で動けるのかなと思いますし、企業とは、もう既に何社かに行っていただいていますが、やはり人がつながることができる、今はまだ学生が井原に来ていただいて、つながっていますが、井原から理科大学に押し寄せて、いろんなことを体験する、見る、交流することができると、新しい発見にもなるでしょうし、そういった意味で、さまざまな人の交流がまだまだできるなという思いがしました。
それから、サテライトキャンパスの件ですが、加計学園には井原市からも学生が行っていますし、さらに西の方からも行っているはずなので、井原にサテライトがあれば、学生も週に何回かそこに通って、社会人の勉強の場として大人たちも、好奇心のある人はそこで学びができるということでも、大学のない井原では、新しい学びの場もできるのかなというのを、今お聞きしながら感じていました。
本当にこれから、市も本気になって進めていかないといけないなという思いを強く持ちました。ありがとうございました。
高橋 最後に今年の抱負を平野学長、お聞きしてもよろしいですか。
平野 せっかくいただいた、この連携をさらに深化させて行って、全国的にも非常に好事例な地域連携、高等教育機関と自治体の連携協定と言われるような形で、今年は辰年ということもあるので、天にも昇るような成功をめざして頑張っていきたいと思っています。
高橋 では市長、お願いします。
大舌 行政が、やはり窓口となってしっかりとつなぐことが大切なので、行政課題だけでなくても地域の人たちが、いろんなことを理科大学とやってみたいという窓口をしっかり開いて、そこをつなぐことをまだまだやらないといけないなと思っています。先ほど平野学長が言われたように、日本でも唯一の素晴らしいモデルになるような取り組みまで発展できたらいいなと思っています。しっかり、上に昇るような年にしましょう。よろしくお願いします。
平野 よろしくお願いします。
大舌 正に連携協定を結んで良かったという思いです。市民の方も、そんなことまでできるの、と思っていただいていると思います。まだまだ始まったばかりですが、有害鳥獣対策なんかすぐにでも取り組めて、研究なり、実際に現場で動けるのかなと思いますし、企業とは、もう既に何社かに行っていただいていますが、やはり人がつながることができる、今はまだ学生が井原に来ていただいて、つながっていますが、井原から理科大学に押し寄せて、いろんなことを体験する、見る、交流することができると、新しい発見にもなるでしょうし、そういった意味で、さまざまな人の交流がまだまだできるなという思いがしました。
それから、サテライトキャンパスの件ですが、加計学園には井原市からも学生が行っていますし、さらに西の方からも行っているはずなので、井原にサテライトがあれば、学生も週に何回かそこに通って、社会人の勉強の場として大人たちも、好奇心のある人はそこで学びができるということでも、大学のない井原では、新しい学びの場もできるのかなというのを、今お聞きしながら感じていました。
本当にこれから、市も本気になって進めていかないといけないなという思いを強く持ちました。ありがとうございました。
高橋 最後に今年の抱負を平野学長、お聞きしてもよろしいですか。
平野 せっかくいただいた、この連携をさらに深化させて行って、全国的にも非常に好事例な地域連携、高等教育機関と自治体の連携協定と言われるような形で、今年は辰年ということもあるので、天にも昇るような成功をめざして頑張っていきたいと思っています。
高橋 では市長、お願いします。
大舌 行政が、やはり窓口となってしっかりとつなぐことが大切なので、行政課題だけでなくても地域の人たちが、いろんなことを理科大学とやってみたいという窓口をしっかり開いて、そこをつなぐことをまだまだやらないといけないなと思っています。先ほど平野学長が言われたように、日本でも唯一の素晴らしいモデルになるような取り組みまで発展できたらいいなと思っています。しっかり、上に昇るような年にしましょう。よろしくお願いします。
平野 よろしくお願いします。
井原放送の番組では、本学科学ボランティアセンターの学生たちによる井原市の子どもたちの科学実験教室、薬用シャクヤクを収穫した農業ボランティア体験の風景とともに、参加した学生や担当教員の声も紹介されています。
■学校法人加計学園と井原市の包括連携協定(2022年3月17日締結)■
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