鹿教湯温泉・創業400年超の「斎藤ホテル」が運営する 『Restaurant溪』が「信州ブランドアワード2023」 NAGANO GOOD DESIGN部門にて部門賞を受賞
創業400年を超える株式会社斎藤ホテル(所在地:長野県上田市鹿教湯温泉1387-2、代表取締役社長:斎藤 宗治)が運営する飲食施設「Restaurant溪(レストラン ケイ)」が、「信州ブランドアワード2023」においてNAGANO GOOD DESIGN部門で部門賞を受賞したことをお知らせします。
■「信州ブランドアワード2023」受賞について
「信州ブランドアワード」は、2004年に開かれた「信州ブランドフォーラム」を機に、長野県から発するブランドの優れたデザインを選考して表彰する「信州ブランド・デザイン賞」としてスタート。翌2005年からブランド自体を賞の対象として選考するようになり、「信州ブランドアワード」に改称されました。選考では「志向性」「表現性」「情報伝達性」「地域性」「継続発展性」という5つの指標で捉えています。
選考されたブランドはいずれも当地固有の地域資源を基に生み出された他にはない魅力のある商品やサービスであり、更にそれらの拠り所である地域そのものです。一つ一つが今の長野県産業を輝かせる要因であり、後に続くブランドの目標でもあります。このアワードが先達を超えるようなブランドづくりの呼び水になり、今後の地域産業の自立的な発展に寄与することを期待されています。
そのような歴史ある「信州ブランドアワード2023」において、株式会社斎藤ホテルが運営する飲食施設「Restaurant溪」が、NAGANO GOOD DESIGN部門で部門賞を受賞いたしました。
2024年3月8日(金)には「第20回信州ブランドフォーラム」で各受賞の発表などが開かれました。
■信州ブランドアワード2023受賞式 評価
渓谷にある立地を活かしたネーミングと景観が楽しめる施設。何より鹿教湯温泉全体と周辺地域、長野県産の農産物を多く取り入れていることや、それらを周知されるために四季を通じて行われている情報発信など、ローカルエリア全体の普及が期待できると考えております。今後につきましては長期滞在・湯治場というエリア全体の掛け算をすることで独自性が強化されリージョナルブランディングにも発展していくことが期待されます。また、地元のワイナリーとのツアーや地元農家の連携についても上田市周辺にとどまらず、長野県全域との連携を広げてさまざまな特別感を生み出していってほしいです。
<株式会社斎藤ホテル 代表取締役社長 斎藤 宗治 コメント>
この度は信州ブランドアワード2023 NAGANO GOOD DESIGN部門にて部門賞をいただき、非常に嬉しく思います。Restaurant溪では信州の食とワインを通じて信州の素晴らし自然と食を体感いただけるよう発信し、ガストロノミーツーリズムを地域の人々と一緒に進めていきたいと考えております。これからも多くの皆さまにこの素晴らしい信州に訪れていただくことを望んでおります。
■鹿教湯温泉 斎藤ホテルが仕掛ける「Restaurant溪」が誕生するまで
2022年にオープンした「Restaurant溪」は、斎藤ホテルによる新事業のレストランです。
斎藤ホテルは開湯から1200年、古くは湯治場として栄えた鹿教湯温泉で宿を構え、時代の変化と共に旅館からホテルへ変化していきました。長年、ホテル運営と日帰りバスツアー企画を通じ、地元地域の産業・個人農家の方をはじめ県内の様々な方々と多くの関係を築いてきた中で「お世話になっている地元の産業を巻き込み、鹿教湯温泉斎藤ホテルから信州のさまざまなブランドを発信していき、鹿教湯温泉を発展させていきたい」という想いから「Restaurant溪」の計画を始動しました。
デザインのキーワードは『特別感』『信州の里山の中にある、上質な空間』です。昨今のトレンドを研究し、東京の設計会社に建物の設計を依頼。その後、複数の地元企業と具体化していきました。
レストランがある里山の渓流沿いという立地を生かして外観はシンプルに、内装は窓から望む渓流沿いの景色と調和するようにつくられています。建材に使用した信州産ブランド集成材「唐松丸」を活かしたデザインや地元の里山から切り出した木材で作成したシャンデリア等も取り入れながら木を活かした空間作りをして信州らしさを演出。合わせて食器やカトラリー、ペーパーアイテムなどは、内装の木材の雰囲気やトンマナを合わせた素材と色を選ぶことで統一感を持たせました。
■「Restaurant溪」で体験できるのは“信州のおもてなし”
「Restaurant溪」のコンセプトは「信州のおもてなし」です。信州産の食材で料理を楽しんでいただくだけではなく、信州のさまざまな産業・文化背景をRestaurant溪を利用する方たちが体験を通して触れていただけるように細部までこだわりました。建物からお客様の手元に至るまで信州産を取り入れ、物や生産者にまつわるエピソードも添えながら信州に根付いてきた文化背景を食事と一緒に案内をしています。
この計画を進めていくにあたって、さまざまな地元産業の方の意見や提案をいただきながら、ともに進めてきました。農産物直売所や地元農家さんの朝どれ野菜の提供による「信州野菜のガルグイユ」の実現や、県内でも力を入れている鹿肉、伝統食材の佐久鯉、県内で研究開発されたさまざまな水畜産物などを新しい形“信州フレンチ”にして提供。
一部の器には県内在住の作家作品を選び、提供する飲料もほぼ全て信州産の物を揃えました。なかでもワインについては地元・丸子地域にあるシャトー・メルシャン椀子ワイナリーを中心に県内ワイナリーのみを扱っています。料理にあわせた組み合わせ(ペアリング)を提案することでNAGANO WINEへのきっかけ作りもしています。
これら多くの人たちとの協業によって誕生したのが“信州フレンチコース”です。席についたお客様が最初に見るメニュー表には、料理ができるまでのストーリーが伝わるよう料理名と使用した食材や器・家具など「Restaurant溪」に携わる生産者や企業の名前を載せてお案内しています。コース料理を楽しんだ後もその記憶と余韻を手元に残せるように、持ち帰りのしやすいサイズで作成しました。実際にそのメニューに書かれた情報を頼りに生産者の元へ足を運び、商品を購入された方もいます。
■レストランの先に見据えるのは“信州の食文化の発信拠点”
「Restaurant溪」ではおいしい料理を提供するレストランとしての機能だけではなく、「地域への恩返し」をモットーにレストランと地域の生産者がつながり、さまざまな形で情報発信をすることでお客様が生産者へ直接アクセスするきっかけを作ることも大切にしています。そこで自社で取材をしながら生産者の背景や想いを掘り下げ、HPやSNSで発信も行っています。
また「信州のおもてなし」のさらなる向上として地元ワイナリーとの連携強化を進めています。その一環として2023年にはマンズワイン小諸ワイナリーと連携したワイナリーツアー付メーカーズディナーを開催。また、行政と連携して日本特有の温泉文化と合わせた「温泉」×「信州フレンチコース」を提案。野沢温泉との共創企画が進行しています。
宿泊業・旅行業を営む「斎藤ホテル」だからこそできること。それは、新たな“信州の食文化の発信拠点”です。「信州ブランドアワード2023」の受賞を励みに、「日本人のみに限らず将来的にはインバウンドも視野に入れたワインツーリズムとしてマーケティング活動を進めてまいります。
【店舗概要】
店舗名 : Restaurnt溪(レストラン ケイ)
開店日 : 2022年11月15日(火)
所在地 : 〒386-0323 長野県上田市鹿教湯温泉1387-2
アクセス: 上田駅、松本駅から車で約40分
営業時間: 15:30~22:00(最終受付18:00)
定休日 : 火・水曜(祝日の場合は営業)
席数 : 34席
URL : https://saito-kei.jp/
【会社概要】
商号 : 株式会社斎藤ホテル
代表者 : 代表取締役社長 斎藤 宗治
所在地 : 〒386-0323 長野県上田市鹿教湯温泉1387-2
設立 : 1956年
事業内容: 宿泊業・菓子製造販売業・宅食事業・レストラン事業
資本金 : 500万円
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