東大発ヘルスケアAIベンチャーmediLabと三菱電機ITソリューションズが AnyCOMPASS薬歴クラウドの生成AI機能開発で連携

～保険薬局向け次世代コミュニケーションサービス「AnyCOMPASS」の薬歴クラウドサービスにmediLabの生成AI技術を活用した服薬指導＆薬歴作成支援機能の開発に着手～

2024.06.19 10:00

株式会社mediLab(東京都新宿区、代表取締役CEO：松田悠希、以下 mediLab)と三菱電機ITソリューションズ株式会社(東京都中野区、取締役社長：楓淳一、以下 MDSOL)は、MDSOLが23年6月から販売を開始した保険薬局向け次世代コミュニケーションサービス「AnyCOMPASS」の薬歴クラウドサービスに対し、生成AI技術を活用した服薬指導＆薬歴作成支援機能を共同開発することといたしました。

なお、両社は2024年9月22日(日)～23日(祝)に開催される第57回日本薬剤師会学術大会を皮切りに、MDSOLブースにおいて共同開発の成果物を参考出展する予定です。

＜開発の狙い＞

国が掲げる医療DXの実現に向け、23年から利用が加速されてきた生成AI機能の医療分野での活用が活発になってきており、調剤薬局でも患者への服薬指導及び、薬歴作成業務について生成AI機能の活用が期待されています。一方、医療情報を扱うためセキュアで安全な環境での利用が必要となっています。

mediLabでは東大発のAIを活用した処方箋入力支援システムを開発してきており、保険薬局業務向けにAI技術を活用した業務負荷の軽減に貢献してきました。また、大規模言語モデル(LLM)についての技術を保持しており、保険薬局の業務効率化の観点で多くの実績があります。

MDSOLは次世代コミュニケーションサービスAnyCOMPASSの第一弾として薬歴クラウドサービスを23年6月から販売を開始し、レセコンであるMelphin/DUOと一体型にて保険薬局向けにシステムを展開しています。

両社が共同開発することにより、最新技術である生成AI技術を活用した調剤薬局向けの服薬指導＆薬歴作成支援システムが開発できると判断し、今回の提携に至りました。

mediLab＆MDSOL業務提携(生成AI)

＜今後の予定＞

第一弾として生成AI技術を活用したAnyCOMPASS薬歴クラウドサービスを24年10月頃を目標に開発を行い、まずはSOAP形式の薬歴の雛形を作成し薬剤師の業務効率を図ります。今後、東大の保持する生成AI技術を活用し、ハルシネーション(※)への対応も行うとともに、LLMモデルを活用したより高度な生成AIを活用した薬歴の自動生成及び、服薬支援機能など高度化し、薬剤師及び患者自体の健康維持・向上に貢献していく予定です。

また、共同開発を通して得られた成果物を、以下の学術大会において参考出展する予定です。

(1)第57回日本薬剤師会学術大会

・日時：2024年9月22日(日)～23日(祝)

・会場：さいたまスーパーアリーナ

(2)次世代薬局EXPO東京展(第7回)

・日時：2024年10月9日(水)～11日(金)

・会場：幕張メッセ

(3)第83回九州山口薬学大会

・日時：2024年10月13日(日)～14日(祝)

・会場：かごしま県民交流センター

(4)第18回日本薬局学会学術総会

・日時：2024年11月2日(土)～3日(日)