NTT Comの大阪第7データセンターが「NVIDIA DGX-Ready Data Center」プログラムに認定
ドコモグループの法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開するNTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、NVIDIAのアクセラレーテッドコンピューティング※1インフラを安心してコロケーションできるデータセンターとして「NVIDIA DGX-Ready Data Center」https://www.nvidia.com/ja-jp/data-center/colocation-partners/プログラムの認定(以下 本認定)を受けました。
本認定は、大阪府茨木市にある大阪第7データセンター(以下 OS7)が取得しました。
本認定取得について
「NVIDIA DGX-Ready Data Center」プログラムは、ストレージと冷却設備などを考慮した上で、NVIDIA DGX https://www.nvidia.com/ja-jp/data-center/dgx-platform/ プラットフォームなどの高密度※2なアクセラレーテッドコンピューティングシステムをホストし、「NVIDIA DGX SuperPOD」https://www.nvidia.com/ja-jp/data-center/dgx-superpod/などのスーパーコンピュータークラスタに対応可能なデータセンターを認定するプログラムです。またNTT Comはデータセンター事業者として、NVIDIA Partner Networkにも加入しています。
本認定取得にあたって、NTT Comが提供する高品質で信頼性の高いネットワークサービスや、ISP(Internet Service Provider)など各種事業者のネットワーク相互接続点であるIX(インターネット・エクスチェンジ)※3との接続性に優れ、データセンターにおける理想的なネットワーク環境を有することが評価されています。また、生成AIなどに活用される高密度かつ高効率のラックを収容する設備設計が可能であることが認定されており、企業にとって、最先端のシステムや大規模なコンピューティングシステムに最適な環境であることも評価されています。
OS7 「Green Nexcenter(R)」 データセンターについて
OS7は、高密度なアクセラレーテッドコンピューティングシステムに対応した液冷方式※4のコロケーションデータセンター「Green Nexcenter(R)」の提供予定拠点です。OS7においては、データセンター間などを超高速広帯域で接続する「APN専用線プラン powered by IOWN」、クラウド型GPUサービス、その他ネットワークやストレージなどを提供し、企業や事業者のICT環境を支援します。
主な特長は以下の通りです。
1. 「Green Nexcenter(R)」
NTT Comは従来のデータセンター、「Nexcenter」をさらに進化させた環境配慮型の超省エネデータセンターサービス「Green Nexcenter(R)」の展開を進めています。
「Green Nexcenter(R)」は「液冷方式」を採用し、通常のデータセンターでは対応が困難な高発熱サーバーに対しても、従来の冷却技術を大きく上回る省エネ性能にて冷却機能を提供します。さらに、再生可能エネルギーを活用することにより「カーボンニュートラル」を実現する、最新鋭のデータセンターサービスです。
2. データセンター間などを接続するAPN (All-Photonics Network) を提供
揺らぎの少ない超高速かつ超低消費電力を実現する最先端の光伝送技術IOWN構想※5の主要技術を活用した「APN専用線プラン powered by IOWN」により、OS7を含めたNTT Comが有する全国約70か所のデータセンター間の接続が可能です。
3. 周辺ソリューションを含めNVIDIAアクセラレーテッドコンピューティング環境を一元的に提供
お客さまのGPUサーバーに関するニーズや用途に応じて、「Green Nexcenter(R)」、ネットワークサービス、ストレージなどを活用し、一元的にNVIDIAアクセラレーテッドコンピューティング環境を提供します。
OS7の仕様詳細
OS7は2019年12月に提供を開始しました。サーバールーム面積約4,600m2(将来的に約9,500m2)、大阪市内や京都・神戸市内からのアクセスが良く、水害や地震などの災害リスクも低いエリアに立地しています。お客さまのさまざまなご要望に対して棟やフロア単位で柔軟にカスタマイズ対応ができるキャンパス型※6のデータセンターです。
提供価格やサービス仕様については、本件に関するお問い合わせ先にお問い合わせください。
今後の展望
NTT Comは、さらに拡大する生成AIなどの需要に応えていくため、高発熱サーバーの冷却や低消費電力を実現するデータセンター「Green Nexcenter(R)」を2025年3月に横浜第1データセンターおよびOS7で、2026年3月に新規オープン予定の「京阪奈データセンター(仮)」(京都府精華町)で展開します。
さらに、その他のデータセンターにおいても「Green Nexcenter(R)」の標準装備を進めています。
※1:アクセラレーテッドコンピューティングは、並列処理によってAI、データ分析、シミュレーション、ビジュアライゼーションなどの要求の厳しいアプリケーションの処理を高速化するものです。
※2:高密度とは面積当たりの電力容量が大きいことです。
※3:IXとはISP事業者やデータセンター事業者などが相互接続して、経路情報やトラフィックを交換するための相互接続点です。
※4:液冷方式とはサーバー内のCPU/GPUの上に置かれたコールドプレートと呼ばれる金属を介し、冷却液を用いて冷却を行う方式です。
※5:IOWN構想とは、最先端の光技術などを使って豊かな社会を創るためのネットワーク・情報処理基盤構想のことです。NTT Comは「IOWN(R)」を推進するIOWN Global Forum(TM)のメンバーです。
※6:キャンパス型とは同一敷地内に広い拡張スペースを有し、需要に応じた柔軟な拡張ができるデータセンターです。
【関連リンク】
液冷方式サーバー機器に対応した超省エネ型データセンターサービス「Green Nexcenter(TM)」の展開を開始(2023年10月)
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2023/1004_2.html
「APN専用線プラン powered by IOWN」の提供を開始(2024年3月)
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2024/0229.html
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