新鋭画家「亜紗美」が傷ついた心からの解放を水彩画で表現　年内閉店するギャラリー最後の、個展開催(11月1日より)

2024.10.17 09:30

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世田谷区のギャラリーカフェジョルジュ(代表　森真弓)は、2024年12月8日をもって12年8か月の営業を終了する運びとなりました。

これまで延べ500名以上のグループ展や個展、イベントを開催してまいりましたが、最後の展示は2024年11月1日から始まる「亜紗美・個展」です。機能不全家庭による虐待のトラウマから、絵を描くことで自らを解放していった作家です。傷ついた自己と向き合い昇華させていく過程を表現しています。龍神という巨大なエネルギーと対峙し、可視化した作品15点ほどを展示しています。

詳細URL： https://gc-george.com

龍の道標

《「亜紗美・個展」概要》

「亜紗美・個展」タイトル：龍の道標(みちしるべ)

会期　　　　　　　　　　：2024年11月1日(金)～11月10日(日)

　　　　　　　　　　　　　※ただし、11月5日・6日は定休、11月3日は貸切

営業時間　　　　　　　　：11時半～17時(ただし最終日は16時まで)

作品　　　　　　　　　　：タイトルにもなった「龍の道標」を含む15点

　　　　　　　　　　　　　(水彩・パステルなど)

場所　　　　　　　　　　：ギャラリーカフェジョルジュ

　　　　　　　　　　　　　東京都世田谷区祖師谷3-36-29佐藤ビル2階

　　　　　　　　　　　　　(小田急線祖師ヶ谷大蔵駅徒歩4分)

電話　　　　　　　　　　：03-6411-4333

【美術展で評論家に絶賛された独自の画法】

2024年は辰年ということで、「龍の絵」のオーダーを前年に得ていた亜紗美さんは、龍神を描くという恐怖(プレッシャー)に固まっていました。創作には、根本にあった虐待へのトラウマからの解放がカギになると考え、一年間自らのトラウマと向き合ってきました。そして周囲の人たちの温かさに触れながら、静かに変化をしていった体感を作品に表現しました。

幼いころから、身近なものに落書きしたり、家族をデッサンしたりと、絵を描くことが日常生活の中で欠かせないものとなっていました。ほぼ独学でこれまでの創作活動を進めてきました。2024年9月「アートの光展inいしかわ」にて芸術大賞を「新鋭アーティスト部門」にて受賞。「水彩を重ね塗りしても、ぐちゃぐちゃになっていない」と評された独特の「にじみ」。存在の境界線をなくし自在に姿を変える粒子の集まりと捉え、まるで空気を絵にするかのように、見えないものが形となった姿で留まっている現象を表現しています。「ギャラリーカフェは私を育ててくれた場所。昇り龍となってステージアップしていきたい」(亜紗美)

【コロナ禍をアーティストチームで乗り越えたギャラリー】

コロナによって、アート展示などは「不要不急」の項目として中止が相次ぎました。2020年7月弊ギャラリーでは、発表の場を失った表現者たちが集まり、「Garden George(ジョルジュの庭)」として場を自由に使えるチームを作り、コロナ禍においても変わらず活動してきました。

2012年4月にオープンしたギャラリーカフェジョルジュは、ショパンを支えた女流作家ジョルジュ・サンドに店名を由来しています。12年以上に渡り、アートはもちろん音楽・食・異文化交流などあらゆるジャンルで活動している表現者たちを支えてきました。人と人がつながり、またさらに大きな輪となって発展していくコミュニティの機能も果たしながら幕を閉じる、最後の作家の個展となります。また、今後は「旅するGarden George」として、場所を借りながら全国を視野に活動を続けていきます。

《亜沙美プロフィール》

1983年9月28日　神奈川県厚木市出身

　　　　　　　水彩をメインに色鉛筆　パステル　小川和紙などをミックスした作風

2021年9月11日　鎌倉七里ヶ浜にあるenartOのエンアルト市で

　　　　　　　初めてのミニ個展にて作品の展示販売

2022年9月　　　初個展「粒子の森」ギャラリー喫茶なよたけ厚木

2022年10月　　「まちなかアート2022」厚木

2022年12月　　「6人展」ギャラリー喫茶なよたけ

2023年2月　　「ジョルジュアートフェスタ2023」

　　　　　　　ギャラリーカフェジョルジュ世田谷

2023年6月　　　個展「花ゆりかご」ぽっとてりぃー海老名

2023年7月　　「第3回癒しカフェ@なよたけ」