不条理劇の旗手アラバール新作・世界初上演の2人芝居「Pray AI」 　海外招聘作品として11月23日にソウルにて上演

品川区に劇場を構える演劇集団・Prayers Studio(品川区戸越6-23-21-201)の代表・渡部朋彦、妻鹿有利花の2名が、韓国ソウルで開催される「ワールド2人芝居フェスティバル」の海外招聘枠作品「Pray AI」(作：フェルナンド・アラバール、演出：イ・ジェサン)に出演します。

同作は本年7月に、今尚世界に知られる不条理演劇の旗手フェルナンド・アラバール氏92歳の最新作を、THEATRE ATMANが企画、イ・ジェサン氏演出、Prayers Studioの渡部と妻鹿の出演という構成で世界初上演し、高い評価を得ました。

イ氏率いるMIR Repertory Theaterの協力のもと、今回のフェスティバルへの招聘が実現しました。

フェスティバルは2024年11月3日～24日、ソウルの複数の劇場で開催中。「Pray AI」は11月23日の上演です。

渡部朋彦・妻鹿有利花　Prayers Studio

フェルナンド・アラバール最新作「Pray AI」

■派手な事件もアクションもない2人だけの会話劇。それでも“魅せる”演技の秘密

「Pray AI」は近未来の中国、人間を管理する側であった二人のAIフィディオとリルベによるブラックコメディー。派手なセットもアクションもない「会話劇」。語られるのは二人の暮らす世界、思想、描く未来…それら全ての光景は、観客の想像力に委ねられます。

「普段人間が発する言葉には、言葉の意味以外に「無意識下」の意図や感情と振る舞いが含まれています。そしてその言葉を聞く人も「無意識」にそれらの情報を全身の感覚でキャッチして理解しているのです。これが現実世界での本物の会話の仕組みであり、演じる俳優がこの「無意識下の情報」を「意識化」して心身に落とし込むことで「役を生きる」とき、初めて観客は全てを信じて物語世界に没入し、役の人物の立場を自分事として「体験」するのです。役の人物がそこに“居るだけ”で全てが伝わってくる、そんな演劇を提供したいと思い、長年活動と訓練を続けています。(渡部朋彦)」

「Pray AI」世界初上演の様子

■「知るだけでなくできるようになるまでの確実な訓練こそが必要」　2025年4月開講の訓練クラスが12月1日応募受付開始

公演活動と同じかそれ以上の情熱を傾けて「演技術」の研究・訓練・育成を行ってきたPrayers Studioが、2024年12月1日から、2025年度枠の1年間のワークショップ受講生の募集を開始します。

このクラスは、1年間を通して上記「役を生きる」演技術の論理を徹底的に学び、「知るだけでなく身体でわかる」をモットーに、実践を通してみっちり訓練します。

渡部・妻鹿はもちろん、その指導のもと長年一緒に作品を創ってきた現役俳優が、経験の全てを惜しむ事なく注ぎ込み、受講生それぞれにあわせた繊細丁寧な指導を行います。その為このクラスの募集は限定12名。

演技力をUPさせたい、リアルで観客の心を揺さぶる演技ができるようになりたいと真剣に考えている俳優・卵の皆様には稀有な、理想的環境です。応募〆切は2025年2月28日(金)。

Prayers Studioは今年も情熱的な応募をお待ちしています。

2025年4月開講のトレーニングワークショップ

Prayers Studio　2025年度「トレーニー」クラス

研修期間： 2025年4月～2026年3月

　　　　　 2024年12月1日より応募受付開始

詳細　　： http://prayers.jp/NewFace.html

応募〆切： 2025年2月28日(金)24時(必着)　メールにてご応募ください。

　　　　　 ※応募数超過の場合、早めに締め切る場合がございます。

　　　　　　 お早めにお申し込みください。

＜応募資格＞

18歳以上の男女　経験問わず　貪欲に学ぶ意欲のある方ならどなたでも応募が可能です。

＜説明会＞

2025年2月8日(土)19時～

説明会お申込み： https://forms.gle/A65L4vTTHf8d8tP99

＜資料請求＞

https://mail.os7.biz/add/cUtC

＜問い合わせ＞

Prayers Studio事務局

タイトルに「トレーニー募集」と明記をお願いします。

MAIL： mail-info@prayers.jp

電話： 080-7004-8293

LINE： https://lin.ee/AkPqE7T

Prayers Studio公演「The Cripple of Inishmaan」

Prayers Studioでは、お陰様で今回の韓国公演招聘のみならず、昨年公開した映画では出演したメンバー全員が国際映画祭にて複数の俳優賞を受賞するなど、国内外・舞台映像問わず着実に成果を残しています。

9月に行われた公演「The Cripple of Inishmaan(作：マーティン・マクドナー　演出：渡部朋彦)」も連日満席、大好評のうちに幕を下ろしました。現在も2025年の上演に向けて新作の準備を行なっています。