介護の株式会社土屋 全社に1on1ツールを導入 ~コミュニケ...

介護の株式会社土屋 全社に1on1ツールを導入  ~コミュニケーションの推進で働きやすい環境づくりと離職防止へ~

重度の障害をお持ちの方に対する訪問介護サービスを全国で展開し、高齢者向けデイサービスや定期巡回、訪問看護も行うソーシャルビジネス企業・株式会社土屋(本社:岡山県井原市、代表取締役:高浜 敏之、在籍人数:2,646人)は、2024年11月より全社に1on1ツールを導入しました。


株式会社土屋がWistantを導入

株式会社土屋がWistantを導入


介護業界では人材不足が最大の懸案事項となっており、離職率も他業種に比して高い傾向にあります。離職原因としては職場の人間関係が大きな割合を占め、離職の増加は現場の疲弊にもつながることから、当社ではこの度、1on1ツール「Wistant」を導入。定期的な1on1により、上司・部下とのコミュニケーションを深め、働きやすい環境作りに注力し、人材不足解決の一助とします。



■1on1ツールの概要

使用ツール:ピープルマネジメントツールWistant

目的   :コミュニケーションの活性化による働きやすい職場環境づくり

      ならびに人材育成、データによる分析

対象   :役職者以上(任意)



<株式会社土屋 取締役・宮本 武尊よりのご報告>


株式会社土屋 取締役・宮本 武尊

株式会社土屋 取締役・宮本 武尊


■1on1実施の目的

1on1ツール導入の目的としては、大きく2つあります。一つは経営層側のメリット、もう一つが従業員側のメリットです。


(1) 経営層側のメリット

経営層側としては、トップの方針・社の理念を全社に浸透させることが大きな目的となります。とかく経営側の意向は、下に降りるにつれ変化し、場合によっては混乱を引き起こします。多くの場合、経営層の意向が誤って伝えられるのは、管理職の知識・経験の少なさによる理解不足が大きな要因ですが、モチベーションの低下により、そもそも意向が伝えられない場合もあります。そうしたボタンの掛け違いや情報回路の断絶を防ぎ、管理職に経営側と目線を合わせてもらいながら、経営層に近いレベルの理解度を持って、下に通訳して伝えてもらう必要性を感じています。そのための有効なツールとして1on1を用い、可視化することで経営におけるリスクを減らし、経営層と管理職の「目線合わせ」をする方針です。

また、1on1のメリットを活かして中長期的な目標へ向かって上司と部下が伴走することにより、リーダー人材を効率的に育成することを期待しています。


(2) 従業員側のメリット

従業員側のメリットとしては、なによりもまず「話のできる場」「つながりの場」を持てることで、働きやすさや心理的安全性の確保につながることです。まずは上司・部下がお互いに関わることをスタートとし、一度足を止めて、向き合って話し合う場を作る。業務における疑問・不安・不満はもちろん、たわいのない話なども含め、人と人として向き合う場を持つことで、タイミングを逃したり、すれ違いや誤解、説明不足を防ぐのみならず、上司・部下がお互いの人間性を知り、思考を知り、それが円滑な業務の遂行にもつながります。


また、当社の主軸事業は重度訪問介護であり、現場スタッフの仕事のスタイルとして直行直帰を特徴とします。それ故、他企業と比べて圧倒的にコミュニケーションの場が不足し、孤立感・孤独感を払しょくできないことが長年の課題ともなっていました。

コミュニケーション不足は、お互いの信頼関係が培われていないことから、得てして上司のマイナスの言動や“ブレる”姿勢に目が行きがちになり、信頼性も失われることでエンゲージメントの低下や関係性の悪化を助長します。やはり人間関係の構築は一朝一夕にできるものではなく、お互いに信頼を積み重ねてこそ可能となります。直行直帰を特徴とする当社では、たとえ疑問に思うことや不満に思うことがあっても、話しのできる場がなければ、それが鬱積され、人間関係が悪化していくことは明白です。そして、その積み重なった不満が離職につながり、現場の疲弊をもたらしていることもうかがえます。


もちろん今までも、各々の役職者・管理者が自分の方針に沿って1on1や話し合いを行っていましたが、あくまでも現場の自主性に任されており、適宜話し合いをしているところもあれば、最低限のコミュニケーションで終えているところもあるのが現状です。すでに取り返しのつかないところまでいっている関係性も中にはあると思われます。


現在は、ツールに関しては役職者以上が対象ではありますが、会社として意図的に役職者が定期的に1on1をする場を確立することにより、1on1でのコミュニケーションの重要性を肌で感じることで、おのずと現場スタッフとのコミュニケーションの大切さに気づくことを期待しています。やはり、自分が良いと思わないものは伝わっていきません。「やって良かった」と自身が思うことで、下に広がっていくと感じています。またそれが離職率の低下につながるとも考えます。



■これまでの1on1浸透への取組み

(1) 1on1研修会

開催日:2024年9月12日

テーマ:1on1コミュニケーションスキル研修

目的 :定期的に1on1を実施するための下地作りとして、

    会社全体で1on1の重要性を認識し、効果的な1on1のポイントを理解する。

講師 :世古 詞一(一般社団法人1on1コミュニケーション協会 代表理事)


(2) ツールの導入

導入日:2024年11月1日



■今後の方針

本ツールには可視化機能もあり、データ分析が可能であることから、一定期間を経た後に、エンゲージメントや業績、離職防止率などとの関連性、1on1の効果を測定する考えです。

先行的に試験実施している部署からは、1on1ツールにより信頼関係の構築が深まり、モチベーションも高まっているという声も上がっており、心理的安全性の高さもうかがえます。また、2024年11月のデータでは、実施しているメンバーの9割以上が充実しているという結果も出ています。

現在は任意で行っており、3分の1ほどの稼働ではありますが、今後はより一層社内に浸透させるべく、定期的な研修や説明会、実施後の報告などを行う方針です。そして、上司側が1on1の必要性を認識することで、すそ野までしっかりと認識を広げていくことを期待しています。



【関連URL】

<公式サイト>

https://tcy.co.jp/


<公式X(旧 Twitter)>

https://x.com/tcy_honsha


<公式YouTubeチャンネル>

https://www.youtube.com/channel/UCboj8uAyr_W7Vw4kT9HS7ng



【会社概要】

会社名  :株式会社土屋

所在地  :岡山県井原市井原町192-2 久安セントラルビル2F

代表取締役:高浜 敏之

設立   :2020年8月

事業内容 :障害福祉サービス事業及び地域生活支援事業、

      介護保険法に基づく居宅サービス事業、

      講演会及び講習会等の企画・開催及び運営事業、研修事業、

      訪問看護事業

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