アルファ・ラバルの技術が、 タンパク質供給拡大を目指す世界的な取り組みの一環を支援
Lantmannen社の画期的なイエローピー加工工場に協力
アルファ・ラバルの技術が、スウェーデンで建設される1億ユーロ規模の新しい食品加工工場の中核を担います。この工場は、世界的なタンパク質不足を解消するための革新的な役割を果たすことが期待されています。
スウェーデンの大手農業協同組合であるLantmannenは、リドシェーピングにこの施設を建設しています。この施設は国内最大規模となり、パルス(豆類)加工の革新によって、植物性タンパク質の供給を促進し、世界的な食料問題に対応する重要な役割を果たします。
この施設では、年間35,000トンのイエローピーと約5,000トンのソラマメを加工します。また、アルファ・ラバルの分離機、デカンター、蒸発器、流体機器を含むタンパク質抽出ラインを導入し、食品供給の重要分野で業界をリードする設備を備えています。
稼働開始は2027年前半を予定しており、年間約7,000トンのイエローピーおよびソラマメ由来のタンパク質分離物を生産し、植物性食品に使用されます。
アルファ・ラバルのアグロ&プロテインシステムズ担当副社長であるスミット・ピングレ氏は次のように述べています。「ゴールデンまたはイエローピーからタンパク質を抽出する加工施設は比較的新しい分野であり、これほどの規模を持つ施設は世界でも数少なく、建設段階にあるものも限られています。アルファ・ラバルは、デンマークの施設でプロセス全体をシミュレーションする厳密な共同テストを実施し、豊富な設備ポートフォリオとプロセス知識を活用しました。植物性タンパク質の生産自体は新しいものではありませんが、現在の市場ではイエローピーへの注目と投資規模が革新的な展開を見せています。」
LantmannenのCEO兼グループ社長であるマグナス・カゲヴィック氏は次のように述べています。「世界人口の増加に対応するためには、より多くの食品を生産する必要があります。また、食品原料としての植物性タンパク質に対する需要は世界的に長期的に増加しています。この投資は、農場から食卓までのバリューチェーン全体を強化するものであり、農家にとって新たな栽培機会を提供し、スウェーデンの食品生産と輸出の増加に寄与します。これは、スウェーデンの食料供給にとってもプラスです。」
このプロジェクトへの投資規模はスウェーデンでは前例のないものであり、アルファ・ラバルは、タンパク質、でんぷん、繊維を抽出する「湿式」加工部分を提供します。
イエローピーのすべての部分が使用され、廃棄物は一切出ません。このため、持続可能性の観点からも優れた作物です。これらは比較的少ない水や植物栄養素で育ち、土壌中の窒素を固定することで高品質な食品原料を生産します。
国連(UN, 2024)によると、2050年には世界人口が約98億人に達すると予測されています。従来のタンパク質供給源が限られる中、このような革新的なソリューションであるLantmannenの新工場が、食料供給と需要の不均衡(いわゆる「タンパク質ギャップ」)を解消する鍵となるでしょう。
■アルファ・ラバルについて
限られた資源を最大限に活用することがこれまで以上に重要になっています。アルファ・ラバルはお客様と共に、社会が依存する産業を革新し、持続的なポジティブインパクトを生み出しています。私たちは、何十億もの人々にエネルギー、食品、そして清潔な水を提供することを目指すと同時に、国際貿易の基盤である海運業界の脱炭素化にも取り組んでいます。
当社は、お客様が資源の真の可能性を引き出せるよう支援する技術とソリューションを提供しています。お客様のビジネスが成長することで、持続可能な世界の実現に一歩近づくことができます。アルファ・ラバルは、プロセスの最適化、責任ある成長、そしてお客様のビジネス目標や持続可能性目標の達成を支援するための進歩を推進することに尽力しています。私たちは共に、ポジティブなインパクトを創出しています。
アルファ・ラバルは140年前に設立され、約100か国に顧客を持ち、21,300人以上の従業員を擁しています。2023年の年間売上は636億スウェーデンクローナ(55億ユーロ)でした。同社はナスダック・ストックホルムに上場しています。
■掲載元記事
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