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太陽光発電の未来を守る実証実験を Fujisawaサスティナブル・スマートタウンにて開始! 太陽光発電に関する故障・異常、盗難等の社会問題を解決する事業

サンエー×Nobestが神奈川県の支援を受け行っている AI・IoTを活用したプロジェクトをFujisawa SSTにて実証実験開始

企業動向
2025年1月29日 10:30
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太陽光発電の導入をワンストップでサポートする株式会社サンエー(本社:神奈川県横須賀市、代表:庵崎 栄、以下 サンエー)と環境系ITスタートアップ企業の株式会社Nobest(本社:神奈川県川崎市、代表:石井 宏一良、以下 Nobest)が、神奈川県のオープンイノベーション支援プログラム「BAK」(以下 BAK)に採択されて行っている共創事業「太陽光パネルの2030年大量破棄問題と近年多発している故障・異常、盗難事件の解決」において、パナソニック株式会社を代表会員としてプロジェクト推進している「くらしから発想し、サスティナブルに進化する『Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)』」にて、実証実験を開始することとなりました。


太陽光発電の未来を守る実証実験

太陽光発電の未来を守る実証実験


■太陽光発電所の課題

2012年に始まった固定価格買取制度(FIT)による買取制度の適用期間は、住宅用の小規模太陽光発電システム(10kW未満の住宅用太陽光発電)は10年間、事業用の太陽光発電(10kW以上の事業用太陽光発電、以下 メガソーラー)は20年間の固定価格買取期間となっているため、2022年以降、余剰電力の買い取りが無い設備を撤去し、産業廃棄物として廃棄する流れが起き始めており、2030年以降は投資回収が終わったメガソーラーの設備が大量に破棄されることが推測されており、大きな社会問題となっています。


また、現在、多くの太陽光発電設備において、様々な故障や異常が発生しており、発電量異常においても、パネルの故障や配線接触不良、獣害や人害、天気によるケースがあります。その他にもパワーコンディショナーの異常、故障やブレーカーの問題もあります。


この問題に対して、設備施工会社やメンテナンス会社は、オーナーからのトラブル連絡に対して原因が把握できていないため、一旦現地の出向き、原因を確定したのちに改めて修理等を行うために訪問する手間が発生しています。

「ブレーカーが落ちていただけ。」

「発電量が低かったのは盗難によるもので、現地にいっても修理できなかった。」

「パワーコンディショナーの電源が落ちていただけ。」

といった原因も多く、監視システムの重要性も課題となっています。


さらに近年では、金属製の銅線ケーブルを狙った太陽光発電設備に関連する盗難事件が増加しており、2023年の1月から6月までに、太陽光発電施設でのケーブル盗難事件が9,522件発生。このうち5,361件が2023年、4,161件が2024年前半に発生しており、特に関東地方で約90%の事件が集中しています。


これらの課題に対して、サンエーとNobestはBAKの活動の中で、Nobestが開発したNFCタグ(Nobest-Tag、2024年7月発売)を太陽光設備に設置し、設備情報を管理することで、リユース市場やリサイクル市場で活用していくことができる地球温暖化の解決に向けた実証実験を開始しています。

この度、原因不明の異常や故障の解決に向けてNobestが開発した電流センサー(Nobest-Clamp、発売時期未定)を、Fujisawa SST施設内の太陽光設備の主要箇所に設置し、AIを搭載した自動監視システムで常時監視することで、太陽光設備が故障した際に、故障箇所を正確に判断し、ダウンタイム(設備が稼働できない状態)を劇的に軽減する実証実験を開始することとなりました。


事故盗難へのアプローチ

事故盗難へのアプローチ


■実証実験内容

<Nobest-IoT>


Nobest IoTの構成

Nobest IoTの構成

Nobest IoTの管理画面

Nobest IoTの管理画面


<Nobest-Tag>


Nobest-Tag

Nobest-Tag


<Nobest-Clamp>


Nobest-Clamp

Nobest-Clamp


<Fujisawa SSTでのNobest-Clampの設置場所>


Fujisawa SSTクランプ設置場所(1)

Fujisawa SSTクランプ設置場所(1)


■太陽光発電設備の現況

2000年代後半に再生可能エネルギーの普及が世界的に加速し、日本では2012年に「固定価格買取制度(FIT)」が導入されました。これにより多くの事業者や一般家庭が太陽光発電システムを導入するようになりました。特にメガソーラー等の大規模太陽光発電所が全国各地で建設され、再生可能エネルギーの利用が広がりました。

そして、日本政府は2020年に2050年までにカーボンニュートラルを達成する目標を掲げ、この目標に向けて、再生可能エネルギーのさらなる導入が期待されており、太陽光発電もその中核を担っています。

現在は、「ゼロエネルギーハウス(ZEH)」を目指す住宅に対して、国や地方自治体から補助金が提供されており、太陽光発電と蓄電池、エネルギー効率の高い設備を組み合わせた住宅への導入が推進されています。



■Fujisawa SST

Webサイト: https://fujisawasst.com/JP/



■株式会社サンエー

当社は、昨年で創業30周年を迎えた太陽光発電システムの施工を主な事業とした電気工事会社です。「次世代のために未来の生活環境をまもる」という企業理念を掲げ、個人・法人・行政を問わず再生可能エネルギーの普及に努めています。今回の共創事業を通じ、業界全体のトレーサビリティの向上及び持続可能な社会の実現を目指します。


社名 : 株式会社サンエー

代表 : 庵崎 栄

所在地: 神奈川県横須賀市三春町4-1-10

WEB  : https://sanei-e.com/

設立 : 1994年5月1日

資本金: 2,100万円

許可 : 建設業許可 許可番号 神奈川県知事 (特-30) 第64249号

登録 : 電気工事業 神奈川県登録 第124003号



■株式会社Nobest

当社は、2022年4月22日(地球の日)に設立した環境系ITスタートアップ企業です。「技術を使って人も自然も救う」というミッションを掲げ、AI、量子計算、IoT技術を活用したゼロエミの完全体である「電気を買わない家」の実現を目指しております。

当社は、代表の石井が東北震災被災者でもあることから、電気を買わない家を実現するにあたり、クリーンエネルギーを活用するだけではなく、災害時にも対応した「安心で安全な家」にしなければならないという考えで、電気設備のゆりかごから墓場までを管理するサービスを開発しています。


社名 : 株式会社Nobest(ノベスト)

代表 : 石井 宏一良(Ishii Kouichirou)

所在地: 神奈川県川崎市中原区新丸子東2-895-33

WEB  : https://nobest.jp/

設立 : 2022年4月22日(地球の日)

資本金: 500万円

特許 : 第6995402号

許可 : 天気予報業務許可第232号



■神奈川県アクセラレータープログラムBAK

神奈川県では、県内に拠点を持つ大企業と質の高いベンチャー企業による連携プロジェクトの創出と、オープンイノベーションに向けたコミュニティ形成を目的として、大企業・ベンチャー企業・研究機関・支援機関等に参画いただく協議会「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」を運営しています。

今後、プロジェクトの実現に向けて、県の支援を受けながら実証に向けた活動を行ってまいります。プロジェクトの成果発表は2025年2月下旬を予定しています。

Webサイト: https://www.pref.kanagawa.jp/docs/sr4/cnt/f537611/bak01.html

株式会社サンエー

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