タイヤ・エンジンオイルは微減も、バッテリーは二桁成長 2024年 タイヤ・エンジンオイル・自動車用バッテリーの販売動向
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2025年2月4日 11:00NIQ/GfK Japanは、全国のカー用品店、タイヤ専門店、ガソリンスタンド、ホームセンター、インターネットの販売実績データ等を元に、市場規模相当に拡大推計した2024年のタイヤ、エンジンオイル、自動車用バッテリーの販売動向を発表した*1。
【概要】
・ タイヤ全体は数量前年比1%減と微減。15インチ以上の構成比が拡大しリム径の大型化の傾向が見られた。
・ エンジンオイルの4L缶販売は数量前年比3%減。0W-20など主要な粘度の落ち込みが影響した。
・ 自動車用バッテリーでは通常車・ISS車兼用バッテリーが拡大し、数量構成比は22%に至った。
・ エンジンオイルの4L缶販売は数量前年比3%減。0W-20など主要な粘度の落ち込みが影響した。
・ 自動車用バッテリーでは通常車・ISS車兼用バッテリーが拡大し、数量構成比は22%に至った。
【タイヤ全体・夏タイヤ】
2024年のタイヤ販売は全体で数量前年比1%減と微減であった。夏タイヤは全体で数量前年比1%減で、店頭では同2%増となったものの、インターネットでは同5%減と前年を割り込んだ。店頭とインターネットで明暗が分かれた一因として、14インチのタイヤの販売が挙げられ、店頭では数量前年比が5%増加したことに対し、インターネットでは26%減少する結果となった。その中でも155/65/14の影響が大きく、店頭では数量前年比9%増、インターネットでは同36%減であった(図1)。この結果、155/65/14の数量構成比は店頭で23%(前年から+2%ポイント)、インターネットで9%(前年から-4%ポイント)となった。
【リム径の大型化】
夏タイヤ販売における直近5年間のタイヤリム径の数量構成比では15インチ以上が拡大傾向にあり(図2)、特に15インチと18インチが増加しそれぞれ25%から27%、6%から8%へと拡大した。18インチは対2020年比で1.4倍の規模となり、235/50/18では1.8倍に至った。
【冬タイヤ・オールシーズンタイヤ*2】
冬タイヤの2024年9-12月期の数量前年比は全体で8%増で、店頭では8%増、インターネットでは9%増と堅調に推移した。地区別にみると、東北(数量前年比12%増)と首都圏(同19%増)で好調であったことが貢献した。主要なサイズでは155/65/14は数量前年比14%増、205/60/16では同13%増と二桁成長を遂げた。
オールシーズンタイヤの2024年通年の数量前年比は全体で3%増と微増であったものの引き続き前年を上回って推移した。店頭では数量前年比29%増と著しい成長を遂げた一方で、インターネットでは同16%減と前年を割り込んだ。オールシーズンタイヤの店頭販売のうち43%を占める首都圏(図3)では数量前年比36%増と大幅な伸長を見せた。
オールシーズンタイヤの2024年通年の数量前年比は全体で3%増と微増であったものの引き続き前年を上回って推移した。店頭では数量前年比29%増と著しい成長を遂げた一方で、インターネットでは同16%減と前年を割り込んだ。オールシーズンタイヤの店頭販売のうち43%を占める首都圏(図3)では数量前年比36%増と大幅な伸長を見せた。
【エンジンオイル】
2024年、エンジンオイルの4L缶販売は数量前年比3%減と前年を下回り(図4)、店頭では同2%減、インターネットでは同14%減と落ち込みが大きかった。3L缶も数量前年比4%減と微減であった一方で、1L缶は同12%増と二桁成長を見せた。4L缶の主要な粘度では、0W-20が数量前年比5%減、5W-30が同4%減、5W-40が同18%減と減少した。そうした中ではあるが、0W-16は数量前年比21%増と0W-30は同22%増と二桁成長を遂げた。また、ベースオイル別にみると、鉱物油が数量前年比10%減、全合成油が同4%減であったことに対し、部分合成油は同3%増と前年を上回った。
【自動車用バッテリー】
2024年の自動車用バッテリー販売は数量前年比10%増と前年を大幅に上回り、店頭では6%増、インターネットでは16%増に達した。規格別にみると、B20の数量前年比が店頭で20%増、インターネットで29%増であったが、最も販売の多いB19は店頭で4%減と前年を割り込んだ。バッテリーでは標準車・充電制御車(通常車)とアイドリングストップ車(ISS車)兼用が拡大傾向にあり、数量構成比22%と前年から4%ポイント増加した(図5)。その反面、通常車専用が数量構成比60%に縮小した。
【タイヤ・エンジンオイル・バッテリー 2025年の見通し】
2025年のカー用品市場について、夏タイヤの数量前年比は店頭では5%増(図6)、インターネットでは1%増と予測する。18インチ以上は店頭で数量前年比10%増と、大型化のトレンドがさらに強まる見通しだ。エンジンオイルは、量り売りの増加の影響を受け4L缶の数量前年比は店頭で4%減と微減を見込む。バッテリーは店頭では数量前年比4%増、インターネットでは同11%増と前年を上回るものの、2024年からは成長率は鈍化すると見られる。
*1 タイヤはカー用品店、タイヤ専門店(メーカー系列を除く)、ガソリンスタンド、インターネット、エンジンオイル及びバッテリーはカー用品店、ガソリンスタンド、ホームセンター、インターネットを集計対象としております。
*2 季節を問わず1年を通して使用できる全天候型のタイヤ。
*2 季節を問わず1年を通して使用できる全天候型のタイヤ。