2月19日から21日東京ビッグサイトで開催する国際二次電池展に、 二次電池の電極シートの塗工状態を光学的に計測する装置を出展
工場の自動化に関する企画から製作・管理を手掛ける八光オートメーション株式会社(所在地:福岡県糟屋郡粕屋町、代表取締役:小野 和雄)は、二次電池の電極シートの塗工状態を光学的に計測する装置『RSCIM(アールスキム)』を開発しました。本装置を、2025年2月19日(水)~21日(金)に東京ビッグサイトで開催する『第18回 国際二次電池展』に出展します。
塗工状態計測装置
■概要
リチウムイオン二次電池はEV(電気自動車)・HEV(ハイブリッド自動車)の車載用バッテリーやモバイル機器などさまざまな用途に使用されており、さらなる小型化や大容量化、安全性向上に向けた研究・改良が進められています。
その電池を構成する電極シートの塗工膜は、容量や電圧、レート特性(充放電特性)と大きく関係し、設計通りの性能や仕様で量産するには、連続して均一に塗工する必要があります。万一、塗工ムラが発生した場合、品質・性能に大きく関与するため、インラインでの塗工面の高速・高精度な測定・管理が重要となります。
塗工工程
従来より、この塗工状態の検査には放射線を用いた計測装置が使用されていますが、実際には塗工量しか計測することができないため、プレス後の表面状態を計測する新たなセンサーの開発が求められていました。
今回開発したRSCIMは光の反射を用いてプレス後の電極シートの表面状態を計測することが可能です。
反射光のわずかな変化を解析し、表面状態の違いを計測します。
原理図
■計測事例
プレス前後の電極シート表面を計測した事例です。
顕微鏡画像より、プレスによる表面状態の違いを確認することは困難です。
塗工後 顕微鏡画像
プレス後 顕微鏡画像
しかし、RSCIMで計測すると反射光の色差の違いを捉えることができています。これはプレスにより表面粗さが小さくなり、また塗工膜厚も薄くなったため、表面の反射率が変化していることを捉えた結果です。この計測結果を生産設備にフィードバックすることで高品質・高性能な二次電池の製造が可能となります。
色相グラフ
【展示会情報】
展示会名:第18回 国際二次電池展
会期 :2025年2月19日(水)~21日(金)
10:00~17:00
会場 :東京ビッグサイト (東京都江東区有明3丁目11-1)
小間番号:E48-34
<詳しくはこちら>
https://www.wsew.jp/spring/ja-jp.html#/
【会社情報】
1968年創業、工場の自動化に関する企画から製作・管理まで、すべての工程を一貫して対応する会社です。
中小企業では珍しく開発課があり、マイクロ波や空中超音波、画像処理などの独自のコア技術で商品開発を行っています。
会社名 : 八光オートメーション株式会社
所在地 : 〒811-2304 福岡県糟屋郡粕屋町大字仲原2753-5
創業 : 1968年
資本金 : 3,000万円
従業員 : 88名
ホームページ: https://www.hacmat.co.jp/
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