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「久屋大通パラレルワールド」期間限定オープン 地上(公園)と地下(街)を人が行き交う新たな人流を生み出す「仕掛学」

調査・報告
2025年2月25日 16:00
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久屋大通公園(Hisaya-odori Park)
久屋大通公園(Hisaya-odori Park)
株式会社Tokai Innovation Instituteと近畿大学、名古屋大学は、大阪大学、BIPROGY株式会社、東海ブースト、株式会社ジェイプロ、株式会社エッジ、エイコム株式会社とともに、名古屋市の中心部で中部電力MIRAI TOWER(以下、「タワー」)があることでも知られるHisaya-odori Park(以下、「久屋大通公園」)と、その真下に位置し名古屋市を代表する地下街の一つ・セントラルパークの間により多くの人流を生み出す新たな試みを、「仕掛学」をもとに創出し、「久屋大通パラレルワールド」と題した2つの仕掛けを、2025年2月26日(水)から実施いたします。
この試みは、名古屋市が進める「なごやまちなか実証『NAGOYA CITY LAB』」において採択された「"仕掛け"回遊創出プロジェクト(in Central Park・Hisaya-odori Park)」の一環として行われるものです。
つきましては、本取り組みを広く周知いただくとともに、ご取材くださいますようお願いします。

実施期間:2025年2月26日(水)~3月5日(水) 各日 10~19時

【本件のポイント】
(1)名古屋市の中心部に位置する久屋大通公園と、その真下に位置する地下街・セントラルパークとの間に、地上・地下の新たな人流を作るユニークな試み
(2)「ついしたくなる」ことをきっかけにする「仕掛学」という新たな研究分野の知見を活用
(3)様々な研究機関などが協働する産学連携を構築することで2つの仕掛けを実装、人々に独創的な「体感」を通じて地上・地下の行き来を生み出し、人流を測定し効果を解析

【本件の概要】
東海国立大学機構の知の社会実装を担う株式会社Tokai Innovation Instituteは、社内起業により最先端の研究成果を迅速に実装することを目指した革新的な取り組みを開始しており、その第1弾として、名古屋市が進める「なごやまちなか実証『NAGOYA CITY LAB』」において採択された「"仕掛け"回遊創出プロジェクト(in Central Park・Hisaya-odori Park)」を進めています。

名古屋市内の中心部に位置し、名古屋のランドマークでもある中部電力MIRAI TOWERがあることでも知られる久屋大通公園は、緑豊かな空間に様々な店舗やイベントスペースなどが連なる大規模都市公園で、2020年に現在の形が整いました。観光や散策など様々な目的の方が公園を楽しんでいます。
その地下には、1978年に開業して50年近い歴史を持つ地下街・セントラルパーク(Central Park)があります。名古屋を代表する地下街として知られ、地下鉄久屋大通駅と栄駅をつなぐ立地でもあり、また多数の店舗が揃っていることから、通勤通学客など多くの人で一日中賑わっています。
セントラルパーク(Central Park)
セントラルパーク(Central Park)
それぞれ趣の違う特性を持つ両施設の回遊が増すことにより、より顧客満足度を高められる構成になっています。一方で地上、地下それぞれ見えない空間のため、お客様に位置関係をご理解いただくことに課題がありました。

そこで、株式会社Tokai Innovation Instituteは、近畿大学総合社会学部の村松秀教授をプロデューサーとして迎え、大阪大学大学院経済学研究科の松村真宏教授が提唱する新たな学問領域「仕掛学」をベースに、大学を超えた連携を構築し、久屋大通公園とセントラルパークの間に新たな上下の人流を作る仕掛け「久屋大通パラレルワールド」を企画、ふたつの「仕掛け」を生み出しました。
さらにBIPROGY株式会社、東海ブースト、株式会社ジェイプロ、株式会社エッジとも協業し、仕掛け装置の開発・実装を行い産学連携による知の具現化を実施しました。
また名古屋大学大学院環境学研究科の井料美帆准教授の監修のもと、エイコム株式会社の顔認識システムを用いた人流解析による効果測定を行います。これらの試みを通じて、新たな知の循環へとつなげたいと考えています。

【仕掛けの内容】
企画名 :「久屋大通パラレルワールド」
場所  :Hisaya-odori Park(名古屋市中区錦3、丸の内3丁目ほか)、
     セントラルパーク(名古屋市中区錦3-15-13先)
実施期間:2025年2月26日(水)~3月5日(水) 各日10~19時
対象  :どなたでも参加可能
参加費用:無料
セントラルパーク内中央通路の仕掛けイメージ
セントラルパーク内中央通路の仕掛けイメージ
<仕掛け装置①「地下街にタワーが出現!」>
セントラルパーク内の中央通路の天井に、タワーが出現します!
天井に穴が開き、タワーがそびえ立っているかのよう。セントラルパークの中央通路の両脇には、実際にタワーの4本の脚が埋め込まれており、地下街の天井がなければ本当にこのような光景が見えるはずです。
さらに、すぐ横には階段があり、その階段を上がり久屋大通公園まで行けば、本物の中部電力MIRAI TOWERが凛々しく建つ姿を見ることができます。
<仕掛け装置②「地上と地下は3分ズレている!?」>
Hisaya-odori Park・ZONE3に、オレンジ色の土管が出現!つい中を覗き込むと、そこに映っているのは地下街のセントラルパーク。しかし、なぜか3分ズレて映し出されています。
そして、久屋大通公園からエスカレーターで地下へ降りると、タリーズコーヒー栄セントラルパーク店横のスペースに出ます。この天井には土管の反対側の穴を模した丸壁があり、そこには地上で土管を覗き込んでいる人たちの様子が、やはり3分ズレて映し出されます。

地上で土管を覗き込んだ人は、そのまま地下へ移動すると、覗き込んでいる3分前の自分を見ることができるのです。また地下で天井を見上げていた自分の姿を、地上で見ることもできる、という仕掛けです。
久屋大通公園・タワー前の仕掛け
久屋大通公園・タワー前の仕掛け
上記二つの仕掛け装置の設置前後で、地上と地下での人流がどう変化したか、既存の監視カメラなどを活用して解析し、仕掛けが生み出す人流創出効果を測定します。またアンケート等も実施し、来訪者の満足度向上への寄与なども検証していきます。
【なごやまちなか実証「NAGOYA CITY LAB」とは】
なごやまちなか実証「NAGOYA CITY LAB」とは、まちなかの至るところで社会実証が活発に行われる「世界の実証実験都市なごや」を目指し、名古屋市がまちなかでの実証を推進する事業です。詳細については、公式ウェブサイト(https://nagoya-city-lab.jp/)をご参照ください。

【関連リンク】
総合社会学部 総合社会学科 社会・マスメディア系専攻 教授 村松秀(ムラマツシュウ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2784-muramatsu-shu.html

近畿大学
https://www.kindai.ac.jp/