tantore株式会社(所在地:愛知県豊橋市、代表取締役社長:中河原 毅)は、舌筋トレーニング・グミ「タントレシート」を2025年3月4日(火)に発売いたします。
なお、本製品は2024年10月25日に開催された「第6回ヘルスケアベンチャー大賞」にて学会賞受賞をしており、2025年2月25日には「中日新聞朝刊3面」全国版にも掲載されております。
タントレシート
■開発の背景
近年、国内患者数900万人(世界9億6千万人)といわれる無呼吸症候群(SAS…Sleep Apnea Syndrome)や、特に後期高齢者の死亡原因上位となっている誤嚥性肺炎等、舌の筋力低下が要因の一つと言われる病気がクローズアップされています。当社では「無呼吸症候群や誤嚥性肺炎は舌の筋力低下が大きく影響しており、一方で舌の筋力トレーニングには継続性のある商品が無い」と言う医師の意見をヒントとして、大学とも連携しながら(※1)舌の筋力を継続的に鍛える商品開発に着手。ガムや飴タイプ等100以上の試作品を経て、舌を動かしてもなかなか溶けないシート状のグミ「タントレシート」が完成しました。植物性ゼラチンのシート状グミを口蓋に貼り、舌先で舐め溶かすだけで5分程度のトレーニングが維持でき、ブドウ味のフレーバー(今後、様々な味を追加予定)で「おいしさ」という価値をトレーニングに取り入れ、「かんたん」な使用方法で「いつでも」使えるため、高い継続性を維持することができます。
■「タントレシート」について
・商品名 :「tantore sheet(タントレシート)」
・商品特徴:舌を継続的にトレーニングする為のシート状グミ。
「舌をトレーニングする為、上あごにシート状グミを貼り付け
舌を動かして溶かす」というビジネスモデル特許を取得。
※特許:特願 2020-506633 公開番号 WO2019/177071 商標:2020-76470、76471 PCT/JP2019/10429
・成分 :ゼラチン、プルラン、クリスパタス菌(乳酸菌)キシリトール、
天然甘味料
・味 :ブドウ味(今後、モモ、イチゴ、ヨーグルト、
ジャスミンティーの各味を追加予定)
・使用方法:上あごの出来るだけ奥の方に貼付けるだけ。
フィルムの中にあるシート 状グミを舌を(できるだけ早く)
動かして溶かします。(シート状食品が積層されているため、
溶けにくく、溶かし切るまでに5分程度かかります)
・摂食目安:1日2枚(口内細菌を減らす効果のある成分が含まれているため、
食後の摂取をお勧めします)
・仕様 :口腔内用溶解シート
厚さ :約150μm
サイズ :20mm×30mm アルミ個包装
・賞味期限:製造より2年間
・発売日 :2025年2月28日(金)
・価格 :100枚入り 9,990円(税込)~
・販売方法:tantore WEBサイトを通じて
https://www.amimesh.net/SHOP/368263/list.html
■(※1)大学との共同研究によるエビデンス取得
当社は、無呼吸症候群は東京医科歯科大学と、誤嚥性肺炎は川崎医科大学と共同研究を進め、舌を動かすだけで舌筋が鍛えられるエビデンスを取得いたしました。※共同研究期間:2週間(2回/日)。また、嚥下障害に関して、川崎医科大学との共同研究により、舌の筋力が鍛えられる効果が実証され(訓練期間:1日3回、4週間)、舌圧に関しても、浜松市の聖隷クリストファー病院との共同研究により、舌圧向上も確認しています。
(1)川崎医科大学リハビリテーション医学・講師 山本 五弥子医師 コメント
シート状グミは、舌を硬口蓋(上あご)に押し当てることで舌の筋力向上が期待できるものです。従来の病院での嚥下訓練は、単調で継続が難しく、正確に実施できているかの判断が困難であるという課題がありましたが、このシート状グミは、美味しく楽しみながら訓練ができる点や、使用方法が簡単で高齢者でも問題なく実施できる点が特徴です。私たちはこれまでに、シート状グミの効果的な使用方法や安全性についての検討を行いました。現在は、嚥下機能が低下している高齢者や、脳卒中や悪性腫瘍による嚥下障害を有する患者さんを対象に、シート状グミの効果について検証を進めています。
(2)聖隷クリストファー大学 有薗信一教授 コメント
・高齢者人口の増加に伴う諸問題の一つとして加齢によって口腔機能が低下するオーラルフレイルや嚥下機能の低下による誤嚥性肺炎が問題視されています。また、舌骨上筋群などの嚥下機能に関連する嚥下筋のサルコペニアが指摘され、嚥下筋に対する運動療法の必要性が高まっています。tantore社開発のシート状グミはこれまでにない新たな嚥下筋のトレーニング方法です。
・我々の研究で、健常者において最大舌圧、嚥下機能、滑舌の向上に有効であることが示唆されました。また、シート状グミを用いたトレーニングは高い実施率であり、有害事象もなく、適度な負荷で手軽に楽しみながら継続できるトレーニング方法であることが実証できました。
・我々の研究室では今後もtantore社との共同研究を継続し、高齢者などを対象にした研究や顔面の表情筋などへの美容効果に関する研究を実施していきます。
■今後の展望
SASの市場は世界的に急伸しており、当社では「舌を鍛えると言う文化を豊橋から世界に広げること」をテーマに掲げて、国内での販売だけではなく今月(2025/3/25~29まで)ドイツケルンで開催されるIDSワールドデンタルショーへ展示出展します。また、当商品による舌トレーニングは健康寿命の延伸のほか、二重あご改善など小顔効果につながることがわかり、目白大学 保健医療学部 作業療法学科 准教授 佐藤 彰紘(さとう あきひろ)先生が日本顔学会にて12月に論文発表いたしました。
2022年9月のプレ発売では3日間で歯科医院等より10万枚の発注をいただき、2024年2月には、愛知県が主催する、“先進的なサービスを提供している事業者を対象に優秀な成功事例を選考・表彰する”「あいちサービス大賞」知事賞(最高賞)を受賞する等、社外からも高い評価を得ました。そしてこの度、商品生産体制が整ったことにより本格的な販売開始を発表することになりました。
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