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阪神甲子園球場×株式会社モリサワ100周年記念共同プロジェクト 『甲子園フォント』お披露目式を開催 ~伝統の「甲子園文字」を受け継いだ『甲子園フォント』ついにお披露目~

イベント
2025年2月28日 09:15
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2025年2月27日(木)、阪神電気鉄道株式会社(本社:大阪市福島区、社長:久須勇介)が運営する阪神甲子園球場と株式会社モリサワ(本社:大阪市浪速区、社長:森澤彰彦)による100周年記念共同プロジェクト(※)『甲子園フォント』のお披露目式が、阪神甲子園球場で盛大に開催されました。


本プロジェクトは、阪神甲子園球場が大切に受け継いできた「甲子園文字」を、文字のプロフェッショナルとして歴史を紡いできたモリサワが、現代の実用に即した『甲子園フォント』として制作したものです。

※…2024年に阪神甲子園球場開場100周年、邦文写真植字機発明が100周年を迎えたことから記念共同プロジェクトを実施。


お披露目式には、大勢の関係者や報道陣が見守る中、阪神電気鉄道株式会社の谷本修取締役と、株式会社モリサワの森澤彰彦代表取締役社長が登壇し、球場メインビジョンに甲子園フォントの開発の裏側を映した元阪神タイガースの真弓明信氏が登場するメイキング動画のダイジェストが流れた後、スコアボードに『甲子園フォント』で「甲子園」の3文字を表示しました。続いて、場内放送係員のコールに合わせて、阪神タイガースの「日本一となった1985年、開幕試合のスターティングメンバー」と「2023年、リーグ優勝を決めた試合のスターティングメンバー」の名前が並びました。それぞれの選手名が表示されると、会場は大きな拍手と歓声に包まれました。


『甲子園フォント』は、2025年3月4日(火)のオープン戦(阪神タイガース対中日ドラゴンズ)から阪神甲子園球場のスコアボードで使用を開始します。

また、『甲子園フォント』の完成を記念して、開発の裏側を映したメイキング動画をモリサワのホームページで本日公開しました。さらに、甲子園フォントの完成に伴い、『甲子園フォント』に関連した様々な商品を、「甲子園eモール」及び阪神甲子園球場のショップ限定で2月28日(金)から販売します。


■登壇者コメント

阪神電気鉄道株式会社 取締役 スポーツ・エンタテインメント事業本部長 谷本修

阪神甲子園球場では、スコアボードが手書きから電光式に変わってからも、甲子園文字を受け継ぐ球場オリジナルの文字を作り、表示することでその伝統を継承してまいりました。

今回、モリサワ様の手により、甲子園文字のデザイン的特徴を受け継ぐ『甲子園フォント』が開発され、デジタル表示における甲子園文字が完成形となったことで、これからの100年にも甲子園文字を受け継いでいけることを、大変嬉しく思っております。

この甲子園フォントが、多くのファンの皆様に親しまれ、これから生まれる名勝負、名選手たちとともに、新たな歴史を刻んでいってくれることを願っています。


株式会社モリサワ 代表取締役社長 森澤彰彦

創業者が世界で初めて「邦文写真植字機」を発明してから100周年という記念すべきタイミングで、阪神甲子園球場様と共に「甲子園文字の伝統を次の時代に繋ぐ」というコンセプトの『甲子園フォント』開発プロジェクトに携わることができ光栄です。「文字を通じて社会に貢献する」を社是に、数々のフォントを作り続けているモリサワが、長年使用されてきた文字の特徴を活かしつつも、実用に即したユニバーサルデザインフォントをベースに、視認性を保つよう開発したフォントです。

今後も長きにわたって『甲子園フォント』が野球ファンの皆様に愛されるものになりますよう願っております。


■甲子園フォントお披露目

最初に「甲子園」の3文字が甲子園フォントでスコアボードの一面に表示され、その後、場内放送係員のコールに合わせて、日本一となった1985年の開幕試合と、2023年のリーグ優勝を決めた試合のスターティングメンバーが表示されました。

これまで受け継いできた文字が、『甲子園フォント』としてスコアボードに再現されました。







先攻:阪神タイガース2023年リーグ優勝を決めた試合のスターティングメンバー

後攻:阪神タイガース1985年開幕試合のスターティングメンバー


■『甲子園フォント』制作プロジェクトについて

2024年8月1日に阪神甲子園球場が開場100周年を、同じく2024年7月24日に、日本を代表するフォントメーカーであるモリサワの創業者・森澤信夫らが、日本の出版・広告・デザインの発展に大きく貢献した「邦文写真植字機」を発明して100周年を迎えたことを記念し、100周年記念共同プロジェクトとして、同球場のスコアボードで使用してきた伝統の「甲子園文字」を受け継ぐ『甲子園フォント』をモリサワが制作しました。

この甲子園フォントは、2025年3月4日(火)のオープン戦(阪神タイガース対中日ドラゴンズ)から同球場のスコアボードで使用を開始します。


■甲子園文字について

1934年に阪神甲子園球場の外野中央に完成した2代目スコアボードでは、1983年まで、職人が黒い板に毛筆で手書きをした文字を使用しており、その独特な字形は「甲子園文字」と呼ばれ、甲子園らしさを象徴する伝統の1つとして親しまれてきました。

1984年にスコアボードが電光掲示板に改修されてからも、同球場の職員が、甲子園文字を踏襲した球場オリジナルの文字を作ることで、その伝統を受け継いできました。

このように、これまで甲子園文字は、職員の手で作成され、人の手で継承されてきましたが、甲子園フォントの制作により、デジタル表示における甲子園文字が完成形となることで、これからの100年に、甲子園文字を安定的に受け継いでいくことが可能となります。


■甲子園フォントのデザインについて

『甲子園フォント』は、『「甲子園文字」の伝統を次の100年に繋ぐ』というコンセプトのもと、より多くの方の読みやすさに配慮したUD(ユニバーサルデザイン)フォントをベースとして制作しています。

制作にあたっては、縦画が太くコントラストの高いデザイン、筆の勢いを感じさせる「はらい」や「打ち込み」といった手書きの甲子園文字の特徴を洗い出しました。こうした甲子園文字の筆書きのニュアンスを取り入れながら、太みや文字サイズなどの調整を行って、ビジョンに表示された時も視認性を確保した明朝体として制作しました。



■メイキング映像・制作秘話について

『甲子園フォント』の開発を記念して、開発の裏側を映したメイキング動画をモリサワの特設サイトで公開。

動画では、当時の「甲子園文字」を知る元阪神タイガース・真弓明信氏にもお話を伺い、手書きの甲子園文字の思い出や、新たな『甲子園フォント』について、「甲子園文字の力強さがありながらかっこいい」とのご感想もいただきました。ぜひご覧ください。


メイキング動画はこちら https://www.shashokuki100.jp/koshien/

制作秘話(モリサワ公式note)はこちら https://note.morisawa.co.jp/n/n50ff2e857ef3


■甲子園歴史館で特別展示を開催中(4/6まで)

甲子園歴史館で開催中の「センバツ企画展2025」において、『甲子園フォント』に関する特別展示を開催しています。

甲子園文字の歴史や甲子園フォントプロジェクトの概要、フォント制作方法などをパネルで紹介するほか、フォント制作の基となる原図や、原図の制作道具などの展示、2024年の阪神タイガース公式戦でモリサワが開催した、甲子園フォント制作を記念した冠試合の様子などを紹介しています。


■甲子園フォントグッズ

甲子園フォント誕生を記念したグッズを甲子園eモール、球場ショップ限定で販売します。


【販売期間】2月28日(金)10時から

【販売場所】

〇甲子園eモール(阪神甲子園球場オフィシャルオンラインショップ) https://shop.koshien-stadium.jp/koshien

〇阪神甲子園球場レフト16号門横スタジアムショップ(球場外周)

・営業時間:10時~18時(2月は17時まで)、月曜定休 ※甲子園歴史館の営業日程、営業時間に準じます。



阪神電気鉄道株式会社 http://www.hanshin.co.jp/


阪神甲子園球場 https://koshien.hanshin.co.jp/


リリース https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/e39496119988856a4290413d4c026909fbc18048.pdf


発行元:阪急阪神ホールディングス

大阪市北区芝田1-16-1