各分野の専門家による「自転車の安全利用促進委員会」を設立

各分野の専門家による「自転車の安全利用促進委員会」を設立

セミナーやWebサイト等を通じ、安全安心で快適な自転車利用の方法と 日々の心がけの大切さの啓発

このたび、自転車の安全やルール・マナーなどに精通された学者、ジャーナリストの方々を中心メンバーとする「自転車の安全利用促進委員会」を発足いたしました。

近年、自転車は健康志向やレジャーの多様化なども相まって「ブーム」となる一方で、自転車が関連する事故は跡を絶っていません。2013年の夏には、子供が歩行者を転倒させた自転車事故に対し、その母親に「子供に対する自転車利用の指導・監督義務を果たしていない」とし約9,500万円の損害賠償を神戸地裁が命じるなど、自転車関連の事故やルール順守関連の問題がクローズアップされる機会が増えてきているようです。

自転車事故やルール・マナー違反の多くは、利用者をはじめとする一般の方々の殆どが、正しい自転車利用の方法を十分に理解する機会のないまま、日々、自転車を利用していることから引き起こされていると思われます。この根本的な原因を解決しない限り、世の中から自転車の関係する問題を減らすことは容易ではないと考えます。

このような状況下において、当委員会は、あらためて利用者の方々に安全安心で快適な自転車生活を送って頂くため、自転車の購入時に知っておくべき安全安心な自転車の選び方から、購入後のメンテナンス、正しいルール・マナーといった自転車の利用方法、そして日々の心がけの大切さを啓発し、安全安心な自転車利用に関する様々な情報発信を行うことで、自転車が関連する社会問題を解決する糸口となることを目的とした取り組みを実施してまいります。
本委員会の詳しい概要や参画者、活動予定については、下記をご参照ください。


■自転車の安全利用促進委員会 概要
名称  :自転車の安全利用促進委員会
設立日 :2014年1月29日
活動目的:安全安心な自転車利用の方法と日々の心がけの大切さの啓発を行う

<参画メンバー>
・古倉 宗治
(三井住友トラスト基礎研究所研究理事、京都大学大学院講師、麗澤大学客員教授、工学博士)

・長谷部 雅幸
(公益財団法人シマノ・サイクル開発センター 自転車博物館事務局長、学芸員)

・遠藤 まさ子
(自転車ジャーナリスト)

・疋田 智
(NPO法人自転車活用推進研究会理事)

・益子 直美
(スポーツコメンテーター)

協力: 一般社団法人 自転車協会

URL : http://jitensha-anzen.com


■具体的な活動について
自転車の安全利用促進委員会では、利用者の方々に安全安心で快適な自転車生活を送って頂くため、自転車の購入時に知っておくべき安全安心な自転車の選び方から購入後のメンテナンス、正しいルール・マナーといった自転車の利用方法、そして日々の心がけの大切さを啓発し、安全安心な自転車利用に関する様々な情報発信を行うことで、自転車が関連する社会問題を減少させることを目的とし活動してまいります。
各分野の研究者らの知見を結集し、相互の意見交換を頻繁に行うことで、最新動向の共有を行い、本委員会にて集積・開発した内容については、随時皆様へも情報をお届けしてまいります。

現在予定している本委員会の活動内容は、主に以下の通りです。

<活動予定内容>
(1) 自転車の安全、ルール・マナー、メンテナンス、自転車の選び方に関する
  各種研究や啓発活動
(2) 自転車の安全、ルール・マナー,メンテナンス,自転車の選び方に関する
  消費者動向の調査・発信
(3) 以上に関する各種マスコミセミナーの開催
(4) 本委員会WEBサイトを通じた情報発信

※今後の検討や環境変化等により変更する場合があります。


■参画メンバー・プロフィール
・古倉 宗治
(三井住友トラスト基礎研究所研究理事、京都大学大学院講師、麗澤大学客員教授、工学博士)
東京大学法学部卒業。建設省、東京工業大学助教授、一般財団法人 民間都市開発推進機構都市研究センター、一般財団法人 土地総合研究所等を経て、2008年から株式会社三井住友トラスト基礎研究所研究理事。自転車の総合的体系的な利用促進策、放置問題の新たな発想による解決策や自転車の交通政策などを手がける他、街づくりに関する法制的な規制、都市環境における環境共生のあり方、景観、土壌汚染など都市計画・都市環境分野で国、地方公共団体、民間等からの調査研究に従事。
講演会の他、複数の大学で教鞭をとるなど自転車施策の第一人者として活躍中。

・長谷部 雅幸
(公益財団法人シマノ・サイクル開発センター 自転車博物館事務局長、学芸員)
1973年日本大学卒後、株式会社シマノ入社、シマノレーシングチームにて活躍後、開発設計部にて自転車部品の開発・設計に携わる。自転車の本場ドイツとオランダに10年間駐在するなど海外の事情にも詳しい。自転車技士、自転車安全整備士、日本サイクリング協会インストラクターの資格を持つ。スポーツBAA専門委員。2011年マスターズ優勝など現在もサイクルスポーツを楽しむ。自転車の専門家として講演会の他、テレビや新聞への出演も多い。

・遠藤 まさ子
(自転車ジャーナリスト)
自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い、各誌に寄稿している。自転車の中でも子供乗せ自転車、幼児車、電動アシスト自転車を得意とし、各種メディアでコメンテーターとして登場する機会も多い。

・疋田 智
(NPO法人自転車活用推進研究会理事)
東京大学文学部卒。自転車で通勤する人を意味する「自転車ツーキニスト」を名乗り、広めたことで知られる。都市交通の中で自転車を活用することを説き、学習院大学生涯学習センター非常勤講師、TBSラジオ「ミラクル・サイクル・ライフ」のパーソナリティなども務めている。著作「ものぐさ自転車の悦楽」(マガジンハウス)、「自転車の安全鉄則」(朝日新聞出版)など多数。メールマガジン「疋田智の週刊自転車ツーキニスト」は、2006年のメルマ!ガ・オブ・ザ・イヤー総合大賞を受賞。

・益子 直美
(スポーツコメンテーター)
中学入学と同時にバレーボールをはじめ、中学、高校と全国区で活躍する選手となる。高校卒業後はイトーヨーカ堂へ入社し、社会人チームで活躍。また、高校3年の秋からは、日本代表選手を務め、世界選手権やワールドカップへも出場。現役引退後は、タレント、スポーツキャスターに転身しテレビなど多方面で活躍中。2013年6月にご主人の元プロ・ロードレース選手の山本 雅道さんとサイクル・プロショップ「BICYCLE FACTORY YAMAMOTO」をオープンし運営している他、子供向けに自転車の乗り方を教える活動なども行っている。

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