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リジェネソーム、Good Hero Therapeuticsと 資本業務提携を実施 ナノ粒子関連技術と遺伝子治療研究の融合

企業動向
2025年3月12日 12:30
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リジェネソーム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐久間 善太郎、以下「リジェネソーム」)は、株式会社Good Hero Therapeutics(本社:東京都港区、代表取締役:内海 貴夫、以下「GHT」)との間で資本業務提携に関する契約を締結したことをお知らせいたします。本提携により、リジェネソームはGHTに対して資本参加を行い、両社の技術基盤を活かした共同研究を推進してまいります。


GHTとリジェネソーム両社のロゴ

GHTとリジェネソーム両社のロゴ


【提携に至った背景】

リジェネソームは、関連会社であるスペースシードホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:鈴木 健吾)と共に進める「Fermentation and Longevity Fund」プログラムの一環として、発酵技術と長寿研究に関連するスタートアップ企業との連携を強化しています。本ファンドは、日本独自の発酵技術を活用し、健康寿命の延伸を目指す技術の確立と事業化を推進することを目的としています。


GHTは、受容体標的化腫瘍溶解性ヘルペスウイルス(oHSV)の開発や、遺伝子治療用ベクターの無毒化技術、特定細胞への選択的ウイルス感染技術、ベクター生産性向上技術など、遺伝子治療分野における革新的な基盤技術を有しています。また、令和6年度「再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業(再生・細胞医療・遺伝子治療産業化促進事業)(開発補助事業)」の公募に対して、『受容体標的化腫瘍溶解性ヘルペスウイルスの大量製造プロセス開発』という課題で採択されています。


背景となる遺伝子治療のイメージ図

背景となる遺伝子治療のイメージ図


【遺伝子治療の可能性】

■人体に治療用遺伝子を導入することで病気を治す画期的な医療技術

■治療用遺伝子の送達には遺伝子改変を施したウイルス(ウイルスベクター)を使用

■疾患原因である遺伝子変異に直接作用するため、根本的に治療することが可能



【GHTの技術紹介】

(1)無毒化HSVベクターシステム

ヘルペスウイルスを完全に無毒化する技術と、狙った細胞のみに遺伝子を導入する受容体標的化技術ヘルペスウイルス(HSV)ベクターは、大きな治療用遺伝子を運ぶことができる優れた能力と、神経への高い感染能力を備えた高性能の遺伝子治療用ベクターですが、最大の課題はその強い細胞毒性があげられます。GHTは、この課題を克服するHSV完全無毒化に成功し、極めて安全性が高いベクターを作出しました。この技術と狙った細胞のみに治療用の遺伝子を導入する受容体標的化技術を組み合わせることで、既存の遺伝子治療が抱えている多くの課題を克服した、革新的な標的化遺伝子治療プラットフォーム技術を提供することが可能です。


(2)腫瘍溶解性ウイルス療法

腫瘍溶解性ウイルスは、がん治療薬として注目されていますが、既存薬の治療効果は依然として限定的です。GHTが開発した強化型標的化腫瘍溶解性HSVは、がん細胞に選択的に感染・増殖させる受容体標的化技術および腫瘍内での感染を強化する変異が同時に用いられており、従来型の腫瘍溶解性ウイルスより遥かに強力な抗腫瘍効果を発揮します。これまでのがん治療薬では達成できない、高い安全性と高い治療効果を兼ね備えたがん治療用ウイルス薬を提供することが可能です。


(3)アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター生産性向上技術

アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターは、現在最も臨床応用が進むウイルスベクターですが、製造コストが高く、非常に高い薬価がその治療を受けられる方々の障壁となっています。GHTは、この問題を解決するためにアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターの生産性を格段に向上させる技術を開発しました。上市済みや新規のAAV遺伝子治療開発におけるベクター製造プロセスをサポートすることが可能です。



【GHTの企業概要】

会社名   :株式会社Good Hero Therapeutics

主な事業内容:・医薬品の研究開発及び開発技術の販売

       ・医薬品の研究受託

       ・医薬品等の医学知識、臨床情報等の収集、分析および提供

       ・医薬品その他の製品に関する研究開発、製造、輸出入及び販売

設立年月  :2023年9月

役員構成  :代表取締役 内海 貴夫

       取締役 宮川 世志幸

       取締役 内田 宏昭

所在地   :本社  東京都港区虎ノ門4丁目3番地1号

       研究所 東京都江東区石島



【提携の目的と展望】

本提携は、リジェネソームのナノ粒子等を活用した老化抑制関連技術と、GHTの遺伝子治療における先進的な技術を融合させ、新たな医療ソリューションの創出を目指すものです。人が生まれてから寿命を全うするまで加齢に伴って遺伝子の働きが変化しますが、その遺伝子の働きのパターンを制御する方法などを中心に開発していく予定です。



今回の資本・業務提携に関する両社のコメントは以下の通りです。


株式会社Good Hero Therapeutics 代表取締役 内海 貴夫


株式会社Good Hero Therapeutics 代表取締役 内海 貴夫

株式会社Good Hero Therapeutics 代表取締役 内海 貴夫


このたび、リジェネソーム社との資本業務提携ができたことを大変嬉しく思います。本業務提携を通じ、次世代の医療ソリューションの創出に取り組めることを大変楽しみにしております。リジェネソーム社の持つ発酵技術・エクソソームを活用したノウハウと、当社の遺伝子治療関連技術を基盤に、治療薬の開発に加えて、加齢に伴う遺伝子機能の変化を制御する新たな技術開発を推進し、健康寿命の延伸と次世代医療の発展に貢献できるよう尽力してまいります。


株式会社Good Hero Therapeutics 取締役 宮川 世志幸


株式会社Good Hero Therapeutics 取締役 宮川 世志幸

株式会社Good Hero Therapeutics 取締役 宮川 世志幸


リジェネソーム社との資本業務提携には大変興奮しております。本提携では、世界中で急速に進む高齢化における生活の質の大幅な向上を目指して、リジェネソーム社が開発を進める抗老化技術に私共の遺伝子治療関連技術を組み合せ、加齢に伴う様々な疾病の発症、身体能力の衰えや認知機能の低下を改善する画期的治療技術の創出を推進してまいります。両者の結びつきによる技術革新を是非ご期待ください。


リジェネソーム株式会社 代表取締役社長 佐久間 善太郎


リジェネソーム株式会社 代表取締役社長 佐久間 善太郎

リジェネソーム株式会社 代表取締役社長 佐久間 善太郎


このたびGood Hero Therapeutics社様とのご縁をいただき、資本業務提携の締結に至ることができたことを心から嬉しく感じております。本提携を通じて当社の持つ老化防止研究の知見を元に遺伝子治療関連技術の研究に寄与し、一人の人生を大きく変えるような技術、そして社会全体の課題解決に繋がる先端医療を実現できるよう、両社の共創を牽引していきます。


リジェネソーム株式会社 代表取締役CEO 鈴木 健吾


リジェネソーム株式会社 代表取締役CEO 鈴木 健吾

リジェネソーム株式会社 代表取締役CEO 鈴木 健吾


Good Hero Therapeutics社の先進的な遺伝子治療技術とリジェネソーム社が持つ技術を融合させることで、老化や疾患の根本的な解決策を探求できることを大変嬉しく思います。日進月歩で研究開発が進む再生医療関連の分子生物学の知見を活用しながら、本提携を通じて、遺伝子の働きを制御し、健康寿命の延伸に貢献する新たな医療ソリューションを創出していきます。



【リジェネソーム株式会社について】

リジェネソームは、ナノ粒子であるエクソソーム等を活用し、老化抑制や再生医療の新しいソリューションを提供することを目指しています。各種細胞が作るエクソソームの詳細な解析とともに、分子生物学的にナノ粒子をデザインすることで、それらが生体にどのように機能するかを解明しています。これにより、ナノ粒子を応用した医療技術の開発や、宇宙医学分野における新たな解決策を提案し、健康寿命の延伸とともに人類の宇宙進出に貢献することを目指しています。

https://regenesome.com/

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