近畿大学と新潟県立海洋高等学校が育てたノドグロ稚魚 昨年の5倍となる約37,000尾を新潟の海に放流
調査・報告
2025年3月12日 14:00近畿大学水産研究所(本部:和歌山県白浜町)と新潟県立海洋高等学校(新潟県糸魚川市、以下 海洋高校)は、アカムツ(ノドグロ)の安定した種苗(稚魚)生産技術の確立をめざし、共同で飼育研究を行っています。昨年、地元漁業者の協力のもと、人工ふ化から育成した稚魚約8,000尾を新潟県糸魚川市筒石沖に初めて放流しました。今回は、昨年の5倍となる約37,000尾を放流します。
【本件のポイント】
●近畿大学水産研究所と新潟県立海洋高等学校が連携し、地元漁業者の協力のもとアカムツ稚魚を糸魚川市筒石沖に放流
●令和6年(2024年)の5倍となる約37,000尾を放流予定
●継続した放流とアカムツの完全養殖達成をめざして、種苗のさらなる安定生産に向けた技術改善や、最適な放流方法の検討、放流効果の確認を行う
【本件の背景】
ノドグロは標準和名をアカムツといい、「白身のトロ」と呼ばれるほど味が良いとされる高級魚です。近畿大学水産研究所富山実験場(富山県射水市)では、平成27年(2015年)にアカムツの飼育研究を開始し、平成28年(2016年)10月に人工ふ化に成功しました。近畿大学水産研究所と海洋高校は、両者の養殖技術向上とアカムツの初期飼育や飼料に関する技術交流を目的に、平成30年(2018年)に「アカムツ等の養殖および種苗生産に関する高大連携協定」を締結し、共同研究を開始しました。
なお、研究の根幹である天然アカムツの採卵の際には、上越漁業協同組合筒石支所(新潟県糸魚川市)の漁業者に特別操業をしていただくなど、多大なご協力をいただいています。
【本件の内容】
近畿大学水産研究所富山実験場は、アカムツの完全養殖・量産化をめざして飼育方法の改善に取り組んでおり、令和4年(2022年)には約1万尾、令和5年(2023年)には3万尾以上の種苗生産に成功しました。
一方、海洋高校では、新潟県のアカムツ資源の保全を目標に、生徒の探究学習のテーマの一つとして、アカムツの種苗生産に関する研究活動を行ってきました。令和元年(2019年)には高校として世界初の人工授精と45日齢までの飼育に成功しており、令和5年(2023年)以降は継続して稚魚の生産に成功しています。
昨年、富山実験場では、1月1日に発生した能登半島地震の影響で、研究対象の養殖魚の一部が死亡してしまいました。しかし、アカムツ稚魚の大部分は、放流等のため海洋高校に移動していて、奇跡的に生き残り、稚魚約8,000尾を放流することができました。
今回放流する稚魚は、令和6年(2024年)9月に人工授精し、富山実験場および海洋高校で飼育した後、放流に向けて海洋高校で中間育成したものです。今年は、放流後に稚魚の着底を確認し、その様子を撮影する予定です。今後も、継続した放流とアカムツの完全養殖に向け、種苗のさらなる安定生産に向けた技術改善や、最適な放流方法の検討、放流効果の確認を行います。
【実施概要】
日時 :令和7年(2025年)3月18日(火)9:00~14:00
集合場所 :新潟県立海洋高等学校 栽培漁業臨海実習棟(能生漁港内)
(新潟県糸魚川市大字能生小泊、日本海ひすいライン「能生駅」より徒歩約30分)
参加予定 :近畿大学水産研究所富山実験場 場長/教授 家戸敬太郎
近畿大学水産研究所富山実験場 技術職員 中村尚隆
新潟県立海洋高等学校 教諭 増田真之介
新潟県立海洋高等学校 生徒18人
放流魚数 :令和6年(2024年)産アカムツ(ノドグロ)全長約5cm、約37,000尾
スケジュール:9:00~12:00 アカムツの積込み
12:00~12:30 出港
12:30~13:30 放流
13:30~14:00 帰港
※放流魚数の増加に伴う乗船定員の関係で、乗船しての取材・撮影はご遠慮ください。
放流映像は当日のうちに提供します。
※悪天候の場合、3月下旬または4月上旬に延期予定です。
【会場案内】
【本件のポイント】
●近畿大学水産研究所と新潟県立海洋高等学校が連携し、地元漁業者の協力のもとアカムツ稚魚を糸魚川市筒石沖に放流
●令和6年(2024年)の5倍となる約37,000尾を放流予定
●継続した放流とアカムツの完全養殖達成をめざして、種苗のさらなる安定生産に向けた技術改善や、最適な放流方法の検討、放流効果の確認を行う
【本件の背景】
ノドグロは標準和名をアカムツといい、「白身のトロ」と呼ばれるほど味が良いとされる高級魚です。近畿大学水産研究所富山実験場(富山県射水市)では、平成27年(2015年)にアカムツの飼育研究を開始し、平成28年(2016年)10月に人工ふ化に成功しました。近畿大学水産研究所と海洋高校は、両者の養殖技術向上とアカムツの初期飼育や飼料に関する技術交流を目的に、平成30年(2018年)に「アカムツ等の養殖および種苗生産に関する高大連携協定」を締結し、共同研究を開始しました。
なお、研究の根幹である天然アカムツの採卵の際には、上越漁業協同組合筒石支所(新潟県糸魚川市)の漁業者に特別操業をしていただくなど、多大なご協力をいただいています。
【本件の内容】
近畿大学水産研究所富山実験場は、アカムツの完全養殖・量産化をめざして飼育方法の改善に取り組んでおり、令和4年(2022年)には約1万尾、令和5年(2023年)には3万尾以上の種苗生産に成功しました。
一方、海洋高校では、新潟県のアカムツ資源の保全を目標に、生徒の探究学習のテーマの一つとして、アカムツの種苗生産に関する研究活動を行ってきました。令和元年(2019年)には高校として世界初の人工授精と45日齢までの飼育に成功しており、令和5年(2023年)以降は継続して稚魚の生産に成功しています。
昨年、富山実験場では、1月1日に発生した能登半島地震の影響で、研究対象の養殖魚の一部が死亡してしまいました。しかし、アカムツ稚魚の大部分は、放流等のため海洋高校に移動していて、奇跡的に生き残り、稚魚約8,000尾を放流することができました。
今回放流する稚魚は、令和6年(2024年)9月に人工授精し、富山実験場および海洋高校で飼育した後、放流に向けて海洋高校で中間育成したものです。今年は、放流後に稚魚の着底を確認し、その様子を撮影する予定です。今後も、継続した放流とアカムツの完全養殖に向け、種苗のさらなる安定生産に向けた技術改善や、最適な放流方法の検討、放流効果の確認を行います。
【実施概要】
日時 :令和7年(2025年)3月18日(火)9:00~14:00
集合場所 :新潟県立海洋高等学校 栽培漁業臨海実習棟(能生漁港内)
(新潟県糸魚川市大字能生小泊、日本海ひすいライン「能生駅」より徒歩約30分)
参加予定 :近畿大学水産研究所富山実験場 場長/教授 家戸敬太郎
近畿大学水産研究所富山実験場 技術職員 中村尚隆
新潟県立海洋高等学校 教諭 増田真之介
新潟県立海洋高等学校 生徒18人
放流魚数 :令和6年(2024年)産アカムツ(ノドグロ)全長約5cm、約37,000尾
スケジュール:9:00~12:00 アカムツの積込み
12:00~12:30 出港
12:30~13:30 放流
13:30~14:00 帰港
※放流魚数の増加に伴う乗船定員の関係で、乗船しての取材・撮影はご遠慮ください。
放流映像は当日のうちに提供します。
※悪天候の場合、3月下旬または4月上旬に延期予定です。
【会場案内】
<放流>
場所 :新潟県立海洋高等学校 栽培漁業臨海実習棟(能生漁港内)※集合場所
住所 :新潟県糸魚川市大字能生小泊
最寄駅 :日本海ひすいライン「能生駅」より徒歩約30分
当日連絡先:学校法人近畿大学 経営戦略本部広報室 川原携帯 TEL(080)2531-0845)
【関連リンク】
水産研究所 教授 家戸敬太郎(カトケイタロウ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/180-kato-keitarou.html
近畿大学水産研究所
https://www.kindai.ac.jp/rd/research-center/aqua-research/
場所 :新潟県立海洋高等学校 栽培漁業臨海実習棟(能生漁港内)※集合場所
住所 :新潟県糸魚川市大字能生小泊
最寄駅 :日本海ひすいライン「能生駅」より徒歩約30分
当日連絡先:学校法人近畿大学 経営戦略本部広報室 川原携帯 TEL(080)2531-0845)
【関連リンク】
水産研究所 教授 家戸敬太郎(カトケイタロウ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/180-kato-keitarou.html
近畿大学水産研究所
https://www.kindai.ac.jp/rd/research-center/aqua-research/