ブログウォッチャー、OCVB提供の「おきなわ観光地域カルテ」 バージョンアップに寄与 市町村別の宿泊者数や滞在時間帯の可視化のためのデータを提供
位置情報データの収集・分析・活用サービスを提供する、株式会社ブログウォッチャー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:新村 生、以下「ブログウォッチャー」)は、株式会社DATALE(本社:沖縄県那覇市、代表取締役社長:板谷越 英美、以下「DATALE」)と共同企業体を組成し、一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー(会長:下地 芳郎、以下「OCVB」)が運営・提供している観光マーケティングレポート「おきなわ観光地域カルテ」について、2025年3月19日(水)、分析軸の追加等のバージョンアップを行いました。
今回のバージョンアップにより、これまで把握が難しかった市町村別の「宿泊者数」やスポット別の「滞在時間帯」の可視化を実現しています。それにより、沖縄の観光に携わる方々が観光客の動向をより解像度高く、かつ、より多くのスポットについて捉えることが可能になり、地域の観光施策立案や課題解決において大きな効果をもたらすことを目指します。
おきなわ観光地域カルテ
■概要
ブログウォッチャーはDATALEと共同企業体を組成し、OCVBとともに2024年3月に公開した「おきなわ観光地域カルテ」のバージョンアップを行いました。また2025年1月には人流データを活用した観光DXのさらなる推進のため、ブログウォッチャーはOCVBと包括連携協定を締結しました。
今回のバーションアップは、日本で初めて位置情報を活用した市町村別の宿泊者数や滞在時間帯のオープンデータ化を実現したものです。
バージョンアップ概要
■バージョンアップ(1) 2つの分析軸を追加
2024年3月に公開した「おきなわ観光地域カルテ」正式版では、以下の5つの分析軸で地域データを「市町村」「発地」「年度/月」別に可視化していました。
<従来の分析軸>
- 来訪者分析(いつ、どのくらい来ているか?)
- 属性分析(どこから、どんな人がきているか?)
- 行動分析(どこに行っているのか?)
- 周遊分析(どこと、どこを行き来しているのか?)
- イベント分析(いつ、どこで、どんなイベントがあるのか?)
今回のバージョンアップでは、上記の分析軸に加え、「宿泊分析」「時間分析」も可能にしました。
(1) 宿泊分析
<概要>
発地(推定居住エリア)と異なる場所で、夜間(翌日1:00~4:59)に位置情報が最も多く検知されたスポットを宿泊地と定義し人数をカウントすることで「宿泊者数」を可視化しています。
宿泊分析「宿泊者数の推移(月次/日次)」(分析条件:那覇市/県外のみ/2024年)
<活用方法>宿泊者数増加のための施策検討・市町村間の連携強化
すでに公開している「来訪者」のデータと組み合わせることで、「来訪者が宿泊した市町村」や「宿泊者が訪れたスポット」などの把握も可能になりました。
例えば、「本部町を訪れている人が、どの市町村に宿泊しているのか」や、「恩納村に宿泊している人が、どのスポットを訪れているのか」といった傾向を確認できるようになり、宿泊者数の増加を目指した施策検討や、市町村間の連携強化などに活用できるようになっています。
宿泊分析「来訪者が宿泊した市町村」(分析条件:本部町/県外のみ/2025年1月)
宿泊分析「宿泊者が来訪したスポット」(分析条件:恩納村/県外のみ/2025年1月)
(2) 時間分析
<概要>
1時間単位で滞在中に位置情報が記録された人数をカウントし、市町村単位およびスポット単位で公開しています。また、宿泊あり/なしのフィルタ機能を活用することで、宿泊者と日帰り来訪者との行動の違いを比較・分析することも可能です。
<活用方法>混雑の分散や空白時間帯へのコンテンツ強化・モデルルート開発
滞在時間帯を把握することで、混雑の分散や空白時間帯へのコンテンツ強化はもちろん、市町村やスポットごとの時間帯の違いから新たな発見を得たり、モデルルートの開発に役立てたりすることが期待されます。
時間分析「【スポット別】滞在時間帯の推移」(分析条件:那覇市/県外のみ/2025年1月)
■バージョンアップ(2) オープンデータ化する範囲の拡張
これまで「おきなわ観光地域カルテ」では、最大で上位20位までのスポット名のみを公開していましたが、今回のバージョンアップより、登録されているすべてのスポット情報を公開しました。
これにより、上位にランクインしていないスポットの状況も幅広く確認できるようになりました。さらに、情報量の増加に対応するため、スポット検索機能も新たに搭載し、「誰もが・無料で・いつでもデータにアクセスできる」環境を実現することができました。
※なお、来訪人数が一定の基準を下回るスポットについては、人数が表示されない場合があります
スポット名検索フィルタ
■「おきなわ観光地域カルテ」の経緯
2023年9月13日:「おきなわ観光地域カルテ」プロトタイプ版の提供開始
https://www.blogwatcher.co.jp/news/b4gF7RLh
2024年3月27日:「おきなわ観光地域カルテ」正式版の提供開始
https://www.blogwatcher.co.jp/news/emD0Slrg
2025年1月30日:人流データを活用した観光DXの更なる推進に向けた包括連携協定を締結
https://www.blogwatcher.co.jp/news/nZEzgN2E
2025年3月19日:「おきなわ観光地域カルテ」をバージョンアップ ※今回
■「おきなわ観光地域カルテ」概要
「おきなわ観光地域カルテ」は、ブログウォッチャーがデータ提供するデジタル観光人流モニタリングサービス「おでかけウォッチャー」を活用し、沖縄県内の観光客の動向を市町村別にわかりやすく可視化した観光マーケティングレポートです。現時点では、本日公開した「宿泊」「時間」のデータを含め、「来訪者数」「属性(発地・性年代)」「行動」「周遊」「イベント」の、全7つの切り口で地域のデータを可視化しています。
名称: 「おきなわ観光地域カルテ」
対象: 県内観光協会・地域DMOなど観光地域づくりに関わる全ての人
内容: 7つの切り口で地域データを「市町村」「発地」「年度/月」別に可視化
- 来訪者分析(いつ、どのくらい来ているか?)
- 属性分析(どこから、どんな人がきているか?)
- 行動分析(どこに行っているのか?)
- 周遊分析(どこと、どこを行き来しているのか?)
- 宿泊分析(どこに、泊まっているのか?)
- 時間分析(どこに、何時にきているのか?)
- イベント分析(いつ、どこで、どんなイベントがあるのか?)
頻度: 月初(5日頃)に前々月のデータを更新
形式: ダッシュボード
URL : https://areakarte.ocvb.or.jp/
■「おでかけウォッチャー」概要
観光客分析に特化した、観光政策主体向けのデジタル観光人流モニタリングサービス。
・全国の市区町村日別来訪者数(登録した最大20ヶ所いずれかの観光スポット来訪者数)、ならびに観光スポット日別来訪者数(登録した最大3ヶ所の観光スポット来訪者数)を基本機能として無償提供。
・有償のプレミアムサービスとして、観光スポットを最大2,000箇所まで設定でき、来訪地分析、発地分析、属性分析、周遊分析、旅程分析、時間分析を提供。
・市区町村および任意の観光スポットへの来訪者の行動特徴を準リアルタイムに提供(最短で月曜~日曜までの日別来訪者数を翌木曜に把握可能)。
URL: https://odekake-watcher.info/
<会社概要>
商号 : 株式会社ブログウォッチャー
代表者 : 代表取締役社長 新村 生
所在地 : 〒104-0061 東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビル4F
設立 : 2007年4月
URL : https://www.blogwatcher.co.jp/
事業内容: 位置情報データプラットフォームによる
位置情報関連サービス開発・提供。
SDKの提供や分析、広告配信、データ連携など
位置情報データにまつわる様々なソリューションがあります。
<利用する位置情報データについて>
ブログウォッチャーが活用しているデータは、提携アプリをダウンロードしていて、かつ位置情報取得を許可したユーザーの情報のみを利用しています。
データの取得・活用について、詳しくはこちらをご覧ください:
https://www.blogwatcher.co.jp/terms/
※このプレスリリースに記載されている情報は発表日時点のものであり、予告なく変わる可能性があります。あらかじめご了承ください。
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