フィリピン土木建築プロジェクト、 21名の土木建築関係の学生とともに パンダノン島に3基の井戸ポンプ、1基の新設井戸を設置
NPO法人タビスキ(本社:兵庫県明石市、代表:奥田 智恵子)では、世界で社会問題としてすら注目されない置き去りにされた地域の窮状を改善すべく土木建築関係の学生さんとともにフィリピンのスラムの島パンダノン島およびスラムの人たちの雇用と教育の場を生み出すボホール島のエコビレッジを訪れた成果を発表しました。
NPO法人タビスキ: https://npotabisuki.jp/
【声があげられない取り残された場所】
世界の貧困地の中には声があげられない取り残された場所があります。国から見放され、過酷な環境で今日を生きることで精一杯。教育や衛生など、生きるに最低限必要な環境が無く脈々と貧困が引き継がれ、抜け出すことは容易ではありません。フィリピン パンダノン島のスラム街はそのいい例でした。
スラムの島パンダノン島全景
代表奥田が学生時代にバックパッカーとして世界を旅した経験からそのような状況は承知していました。ただ一人ではどうすることもできず、社会人になったらいずれは同じく土木建築関係の学生さんたちとともに現地に行き感じ、できることを考え行動に移すツアーを企画したいと考えていました。
【同じ志を持った仲間と出会い】
ある日、代表の奥田の思いを聞きつけてある工務店の代表からご連絡をいただきました。驚いたのはその方のお仲間の考えが代表の奥田と非常に似ていたこと。二人は意気投合してすぐにボランティアツアーの企画に入って行きました。
コンキャリのURL: https://const-career.com
また、現地に移住して国際支援している御夫婦からの情報提供も得ることが叶いました。
土木建築学生さんメンバー21人
【4つのチーム分担で目的を完了!】
この共同企画は学生の渡航費はすべて会社持ちながら、その他の活動はすべてプロジェクトの中で完結させること。途上国支援は大人が考えてもすぐに答えが見つからない暗中模索の中、自分たちなりの答えを導き出すことです。
パンダノン島での人力の井戸掘り
今回は4つのチームに分かれて活動しました。井戸ポンプ設計チーム、エコビレッジフェンス設計チーム、企業協賛営業チーム、クラウドファンディングチーム。それぞれが独自に話し合って現地のためになる最上の方法を考えて活動しました。
パンダノン島での井戸のポンプ台作り
完成したポンプ台で遊ぶ子供たち
参加者の声「現地の惨状の前では日本のあたりまえは何ひとつ通用しなかった。その中で日常愛用される井戸とは何かを必死に考えた(21歳女子)」「協賛企業の候補リストにメールしたり電話したりしたけど殆ど取り合ってもらえなかった。伝える力不足としっかりしたマンツーマンでのプレゼン力が必要と痛感した(21歳男性)」などの声をいただきました。
ボホール島のエコビレッジ塀建設
結局今回のフィリピン土木建築プロジェクトでは、パンダノン島に3基の井戸ポンプ、1基の新設井戸を設置。スラムの人々の学びと就労の場であるエコビレッジの建設予定地で塀の為の掘方と整地をしてきました。井戸の台や塀のデザインは、現地の方のご要望を聞きながら学生自ら考えて提案しました。費用はクラウドファンディングで協力して集めました。参加した学生たちは自分の目標を明確にしてまたこの地に帰ってくると決めた等の決意表明をしてくれました。
手を振り見送るパンダノン島の子供たち
《次回予告》
カンボジアのツアーです。2025年7月23日~30日
教育問題、貧困問題、ゴミ問題などを学びボランティアをおこないます。
詳細はこちら
https://npotabisuki.jp/tour/1024/
【会社概要】
会社名 : NPO法人タビスキ
代表 : 奥田 智恵子
本社 : 〒673-0002 兵庫県明石市旭が丘13-2
事業内容: 一級建築士事務所
URL : https://npotabisuki.jp/
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