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つるかめクリニック3拠点へ ネオスの外来DXプラットフォーム【KarteConnect】を導入

〜外来患者の増加と医療スタッフの業務効率化を同時に実現〜

サービス
2025年4月10日 11:30
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 テクミラホールディングスの子会社であるネオス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:池田 昌史、以下 ネオス)は、このたび医療法人社団つるかめ会(所在地:東京都渋谷区、理事長:西元慶治、以下「つるかめクリニック」)へ 、外来DXプラットフォーム【KarteConnect】を導入いたしました。本システムの活用により、つるかめクリニックでは患者満足度のさらなる向上と医療スタッフの業務効率化、加えてデータ活用による経営改善を一層促進してまいります。

導入の背景・経緯

●医療現場におけるDX推進の必要性
 国を挙げて進むデータヘルス改革や医療DXの潮流において、外来受付や電話予約などに代表されるアナログ業務が数多く残っています。そのような現場においては、多忙化する医療スタッフの負担を軽減しつつ、患者とのきめ細やかなコミュニケーションを強化することが急務となっています。

●つるかめクリニックにおける課題
1. コールセンターでの電話予約が集中し、受診者対応に課題があった
2. 複数医師のシフト管理、他社システムによるWeb予約の二重管理が複雑で、スタッフの負担が大きく効率化が求められていた
3. 複数診療科の受診案内と問診が煩雑で、患者の待ち時間が増加
4. 診察予約前後のフォローやリマインドが不十分で、患者との継続的なコミュニケーションが必要と感じていた
5. 既存システムからのデータ抽出が困難で、データ活用による経営改善が進みにくい状況があった


 こうした課題を解決するため、つるかめクリニックでは【KarteConnect】を導入し、外来サービスのDXを本格的に推進する運びとなりました。

【KarteConnect】の概要

 【KarteConnect】は、ネオスが開発・提供する外来DXプラットフォームです。医療機関の既存システム(電子カルテ・レセコンなど)と連携し、患者満足度の向上と医療リソースの最適化を実現します。ネオスが有する、情報通信サービスやソフトウェア開発の実績を活かし、利便性とセキュアなデータ管理を両立するプラットフォームとして提供しています。
 主な機能は以下のとおりです。

1. オンライン予約・受付管理
 Webやスマートフォンからの予約受付を可能にし、電話応対や受付業務を大幅に削減。患者の利便性向上とスタッフの負担軽減に寄与します。

2. シフト管理システム
 医師や看護師などの勤務スケジュールを一元管理し、人員配置や業務分担を最適化。混雑状況の可視化や緊急時のシフト変更にも柔軟に対応できます。

3. LINE連携
 患者からの問い合わせやリマインドを自動化し、24時間サポートを提供。SNSを活用することで、患者との円滑なコミュニケーションを促進します。

4. データ分析・経営管理機能
 電子カルテ・レセコン連携で収集したデータや予約・問診情報を一元的に可視化。診療科別の来院数、稼働率、収益などをモニタリングし、病院経営の改善をサポートします。

5. 問診・情報入力の効率化(今後拡張予定)
 患者が事前に入力した問診情報を、受付や診療へシームレスに連携できる仕組みの開発を進めており、よりスムーズな外来運営を目指します。

つるかめクリニックの概要と【KarteConnect】導入の効果

 医療法人社団つるかめ会は、1988年3月に開設した「新宿つるかめクリニック」を本院として、現在は「小金井つるかめクリニック」「ミラザ新宿つるかめクリニック」を含む3拠点を運営しています。2023年には開設35周年を迎え、3拠点合計の年間外来患者数は約19万人にのぼり、1日平均では約640人が利用しています。いずれの拠点においても、多数の診療科を総合的に扱い、患者の多様なニーズに応えられる医療サービスを提供しています。

<導入による効果>
●外来予約がさらにスムーズになり、機会損失が大幅に低減されました

従来は他社システムを利用して一部の診療科のみオンライン予約を受け付けていましたが、電子カルテと連動しておらず、院内システムへの再入力や確認作業が増えるなど、スタッフに負担がかかっていました。また、電話予約だけでは対応しきれない時間帯もあったため、患者様が希望のタイミングで予約しにくい場面がありました。

今回、KarteConnectを導入し、クリニックが求める受診フローや案内内容に合わせたカスタマイズを施した結果、オンライン予約の利用数が増加し、患者様の受診機会を逃すリスクが大幅に低減。結果的に外来患者数の拡大につながりました。スタッフにとっても、患者様からの連絡がWeb経由に振り分けられたことで、電話対応の負荷が軽減され、診療補助など本来の業務に割ける時間が増えています。
スタッフの声:「オンライン予約の対象が広がったことで、患者様にも時間を気にせず予約していただけるようになり、業務上のダブルチェックなども減って助かっています。導入後は前年同期間比で約4倍もの予約がWeb経由になり、受診機会をしっかり確保できるようになりました。」
●医師のシフト管理と患者予約管理のオンライン化により、業務効率が大幅にアップしました

KarteConnectを電子カルテと連携させたことで、他社のWeb予約利用時に生じていた二重予約管理が解消されました。従来は院内システムへの転記や予約確定メールなど、手動で行う業務が多く、スタッフに大きな負担がかかっていました。KarteConnectの導入により、予約枠の調整からシフト反映、患者連絡まで一気通貫でオンライン化し、月に100時間程度の業務時間削減を実現しています。

さらに、KarteConnectのシフト管理システムでは、医師の勤務スケジュールをまとめて管理し、ゼロから作成していたシフト台帳もコピー機能で短時間に作成可能に。医師の体調不良など緊急時の休診対応も柔軟に行えるため、スタッフ同士の情報共有が格段にスムーズになりました。
予約データとシフト情報がオンラインで結び付いていることで、医療スタッフ全体の連携が強化され、患者様にも安定した診療サービスを提供できる体制が整っています。
スタッフの声: 「医師のシフト管理・調整で業務時間を費やす必要がなく、本来の業務に専念できるようになりました」
        「管理画面上で他部署と情報共有が図れるため、申し送りの手間やミスなどがなくなりました」
●総合クリニックとしてのDX基盤が整い、今後の拡張にも期待

今回の導入により、今後の予約状況や患者データをリアルタイムで可視化できるようになります。これにより、従来は手作業でカウントしていた数値が、診療科ごとの営業戦略に沿った正確な数値として取得できるようになります。また、紙の運用に伴う効率の悪さや連絡漏れを改善するため、申し送りやTODO機能の電子管理を導入し、患者とスタッフの両方に優しいクリニック運営を目指します。
スタッフの声:「申し送りや確認事項をデジタルで共有できるので、業務効率が大きく向上しました。」
       「申し送り用紙の提出忘れや紛失による発注もれも回避できるようになりました。」

今後の展望

 この度の導入を契機に、【KarteConnect】はさらなる機能拡張を予定しています。現在はオンライン予約やシフト管理を中心とした外来業務の効率化を実現していますが、今後は「問診機能」の強化により、患者が事前に入力した情報を受付・診療へシームレスに連携し、待ち時間や書類作成の手間を軽減する予定です。また、「後払い決済機能」を通じて、会計処理の待ち時間を短縮し、スタッフの負担削減も図ります。

 さらに、「薬剤・資材需要予測」や「自動発注管理」などの機能を実装することで、備品在庫のムダを削減しつつ、必要なタイミングで医療資材を確保できる体制を構築支援する機能や、「ベッドコントロール機能」にも対応し、中規模病院を含む幅広い医療機関が、病床稼働状況を可視化しやすくなるよう支援いたします。将来的には、これらのリソース管理にAI技術を導入し、病棟稼働状況やスタッフ配置を総合的に最適化する構想も視野に入れています。

 こうした拡張を通じて、【KarteConnect】は患者と医療スタッフ双方に寄り添うDXプラットフォームとしての価値を一層向上し、医療現場で求められる多様なニーズに対応してまいります。


<テクミラホールディングスについて>
【商 号】テクミラホールディングス株式会社
【本 社】東京都千代田区神田須田町1-23-1 住友不動産神田ビル2号館
【上場市場】東京証券取引所 スタンダード市場 (証券コード:3627)
【代表者】池田 昌史
【U R L】https://www.tecmira.com
【グループ事業内容】
◆ライフデザイン事業
知育・教育、健康、FinTech、キャラクター等におけるデジタルテクノロジーを活用したサービスとソリューションを提供
◆AI&クラウド事業
AIチャットボットやクラウドアドレス帳サービスなどのSaaSやAWS等を活用したTechソリューションを提供
◆IoT&デバイス事業
通信デバイスの開発・製造や関連したプラットフォーム・アプリの開発を通じて、モノとインターネットを融合した価値を提供

<ネオスについて>
【商 号】ネオス株式会社
【本 社】東京都千代田区神田須田町1-23-1 住友不動産神田ビル2号館
【U R L】https://www.neoscorp.jp
【代表者】池田 昌史
【事業内容】情報通信サービスおよびソフトウェア、コンテンツ開発

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