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金属加工のパイオニア・竹中が 技術力×対応力で“安心して任せられる”モノづくりを実現

~月産600台・約100種類の高精度加工を安定供給~

企業動向
2025年4月16日 10:00
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500g~1tまでの鋳物・鍛造・アルミの機械加工からアッセンブリー(組立)までを手掛ける金属加工のパイオニア、株式会社竹中(所在地:栃木県佐野市、代表取締役社長:竹中 彰一、以下「竹中」)は、栃木県栃木市の藤岡工場にて、2022年より稼働を開始した船舶部品専用ラインを通じ、船舶エンジン向け精密部品の多品種・小ロット生産体制を確立。月産600台・約100種類以上の部品を、高精度かつ安定的に一貫加工し、お客様の多様なニーズに寄り添うソリューション提供を実現しています。


船舶エンジン部品専用ライン

船舶エンジン部品専用ライン


■高精度加工ライン導入の背景

近年、取引先の統廃合や中小加工業者の廃業が相次ぎ、製造業界では外注体制の見直しが進んでいます。特に、高精度・安定加工を担うパートナーの確保が難しく、多くの企業が「頼れる加工先が見つからない」という課題に直面しています。こうした状況に対応すべく、竹中では機械加工から仕上げ、アッセンブリーまでを一貫して社内対応できる体制を構築。短納期・多品種・高精度のニーズに、柔軟かつ高品質に応えています。また、工程設計の最適化と厳格な公差管理により品質の安定化を実現。

さらに、ISO 9001を基に自動車業界の厳格な要求を満たす「IATF16949」も取得。工程管理、トレーサビリティ、不具合の未然防止に至るまで、高水準の品質保証体制を整え、“安心して任せられるものづくり”を実現しています。こうした技術力と対応力を背景に、当社では船舶エンジン部品の新たなニーズに応えるべく、本生産ラインの稼働を開始いたしました。



■高精度加工ラインの特徴

・厳しい寸法公差や複雑な加工条件に対応するため、竹中専用設計の設備と熟練の技術を融合し、高精度かつ高い再現性を確保。お客様の求める仕様を安定して実現できる体制を整えています。

・月間約600台、約100種類におよぶ多品種製品にも、同一ラインで柔軟に対応。

小ロットから中量産まで、ニーズに応じた生産対応が可能です。

・ISO 9001に自動車業界の厳しい要求を加えた国際規格「IATF16949」に基づき、グローバル基準の信頼性と安定供給を実現しています。


◆本生産ラインは、一つの不具合が運航に重大な支障をきたす、船舶エンジン部品に求められる厳格な品質基準に対応するため、竹中の技術と経験を結集して専用設計されたものです。

絶対的な信頼性が求められる現場に応えるべく、以下のような特長的な工程を備えています。


■複合旋盤加工

複雑な曲面形状や高精度な加工が求められる部品に対し、旋削とミーリングの同機加工によって高精度かつ再現性の高い加工を実現。竹中専用仕様の複合旋盤は、振れ・倒れの抑制機構や機内での自動計測・補正機能を備えており、厳しい寸法公差にも対応した量産加工を実現しています。


■横型マシニングセンタ加工

穴位置精度、同軸度、平面度など、エンジン部品に求められる複合的な精度要求に応える竹中専用仕様の横型マシニング設備には自動芯出し機能や自動計測機能を備え、熱変形や製品個体差によるばらつきにも対応。

工具選定から加工順序、治具設計に至るまで最適化を徹底し、量産時の寸法ばらつきも抑制します。


■仕上げ加工

自社開発のバリ取りロボットによって、作業の均質化と時間短縮を実現。

さらに、専用洗浄機による高い清浄度管理により、厳格な品質要求にも対応しています。


■アッセンブリー(組付け)

ブッシュ圧入作業の自動化を目的に、専用の組付け機を自社開発。

組付け工程の安定性と品質を両立し、効率的な量産体制を実現しています。


竹中専用設計による複合旋盤

竹中専用設計による複合旋盤

竹中専用設計の仕上げ・アッセンブリーライン

竹中専用設計の仕上げ・アッセンブリーライン


製品ごとの材料手配から生産計画までを緻密に管理し、柔軟かつ迅速な対応を実現。多様化するニーズにも的確に応えています。

こうしたフレキシブルな生産体制により、在庫コストの削減やリードタイム短縮、品質の安定化を実現し、お客様のQCD(品質・コスト・納期)最適化をサポートしています。当社は今後も革新的な製造技術の追求を続け、“量産加工のソリューションパートナー”として、単なる受託加工にとどまらず、お客様とともに歩む信頼のパートナーとして、これからの製造業の未来をともに築いてまいります。



■株式会社竹中について

竹中は、1938年の創業以来、MC(マシニングセンタ)やNC旋盤を350台以上保有し、高精度・高効率な金属加工技術を強みとして、トラックを中心とした商用車部品の製造に取り組んでまいりました。

近年では、産業用部品や船舶部品の製造にも対応し、より幅広い業界ニーズに応えられる体制を構築。建設機械、工作機械、エネルギー関連部品の分野にも注力し、業界にとらわれない柔軟な生産対応を可能としています。

また、2021年に第6工場、2023年には第7工場を竣工。24時間空調や自動化生産ラインの導入など、新たな事業にも対応できる生産環境の整備を進めています。



■竹中の特徴

【対応材質】  FC・FCD・SC・AL・ステンレス鋳材など多様な材質を加工可能

【加工サイズ】 手のひらサイズ(数百グラム)~1トンまで対応

【生産能力】  月産10個~10,000個、工作機械約350台・40以上のラインを保有

【製品実績】  トラックエンジン部品、シャシフレーム、発電装置、

        鉄道・船舶・建設機械向け部品

        http://takenaka-tac.co.jp/works/

【加工技術】  鋳物・鍛造品を中心とした薄肉・異形状などの精密加工に対応

【提案力】   生産量に合わせた、ロボットライン等の自動化の提案や

        最適な加工方法やコスト削減につながる粗材形状案を提案が可能



■会社概要

商号  : 株式会社竹中

代表者 : 代表取締役社長 竹中 彰一

所在地 : 〒327-0816 栃木県佐野市栄町7番2号

設立  : 1938年8月

事業内容: 自動車部品・産業用部品の製造業(IATF16949取得)

資本金 : 5,300万円

URL   : https://takenaka-tac.co.jp


藤岡工場全景

藤岡工場全景

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竹中専用設計による複合旋盤
竹中専用設計の仕上げ・アッセンブリーライン
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竹中専用設計による複合加工機
竹中専用設計のバリ取りロボット
竹中専用設計のブッシュ圧入機
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藤岡第二工場内部
藤岡工場正面