「ペット長寿国プロジェクト」 調査リリース Vol.2 【ペットの高齢化とケアに関する調査】 ペットに全うしてほしい寿命は犬16.1歳、猫17.7歳
~健康的な長寿を願いながらも、充分な知識があるオーナーは16.6%のみ~
プレミアムペットフードブランド「アイムス」「ユーカヌバ」(P&G)、ペット保険の「アニコム損害保険」、ペット保護プロジェクトの「セーブペットプロジェクト」、愛犬用健康サービス「わんダント」を提供する富士通、 独自プログラムであるドッグウォーキング(R)の普及活動を行う 「日本ヒューマン・ドッグウォーキング協会」、ペットのプロを育てる通信講座たのまなを提供する「ヒューマンアカデミー」、および獣医師による「ペット長寿国プロジェクト」は、犬と猫のオーナー1,000名を対象に「ペットの高齢化とケアに関する調査」を実施しました。【調査実施期間:2014年10月18日、19日/調査対象:全国の犬・猫のオーナー 1,000名】
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図1~図3
現在、ペットの平均寿命は犬14.2歳、猫15.0歳(※)とされている一方で、オーナーがペットに全うしてほしい寿命(以下、「希望寿命」)の平均は、犬オーナーは16.1歳、猫オーナーは17.7歳という回答が得られ、平均寿命よりも2歳程度長いことが分かりました。また、ペットが健康で介護無しでいられる寿命 (以下、「健康寿命」)を延ばしたいと回答したオーナーは約8割にのぼる一方で、「健康寿命」を伸ばすためのペットケアの知識について「充分」と回答したオーナーは16.6%に留まることもわかりました。
※一般社団法人ペットフード協会調べ(平成25年度 全国犬・猫飼育実態調査)
2015年は人間では団塊世代が65歳以上となり、約4人に1人が高齢者となる節目です。飼っているペットが病気になり介護が必要になってしまうことで、飼う意欲はあるのに飼い続けられない“ペットの老老介護”が懸念されています。
今回の調査結果は、多くのペットオーナーがペットの健康寿命を延ばしたいと思うものの、ケアに対する知識が充分ではないという現状を浮き彫りにしました。
「ペット長寿国プロジェクト」は、健康的な長寿のための「食事」「運動」「定期予防」を紹介し、継続的な啓発を通じて、現状の平均寿命よりも2歳程度長い希望寿命をさらに超え、平均年齢を3歳延ばすことを目標にしています。
■調査からわかったペットの高齢化とケアの実態まとめ
1. 「健康寿命」を伸ばすためのペットケアの知識、充分だと考えるオーナーは16.6%に留まる
2. 加齢とともに増す懸念!「ペットの年齢に沿ったケア」「ペットの老後ケア、介護」に不安
3. もし介護が必要になったら、過半数は家でケアしたい!
■「ペット長寿国プロジェクト」代表監修獣医師 草場治雄先生が解説。
ペットの健康的な長生きのための「食事」「運動」「定期予防」
・食事 良質な動物性たんぱく質を含んだフードを与えることが大切
・運動 運動不足は抵抗力を低下させ健康寿命を縮める可能性も
・定期予防 “いつもと違う”のちょっとしたサインを見逃さないためにスキンシップと定期健診を
【調査結果詳細】
1.「健康寿命」を伸ばすためのペットケアの知識、充分だと考えるオーナーは16.6%に留まる
「ペットの『健康寿命』を延ばしたい」と回答したオーナーは約8割にのぼります【図1】 が、「ペットの健康寿命を延ばすための自身のペットケアに関する知識は充分であるか」をたずねたところ、「充分」と答えたのは全体の16.6%に留まりました【図2】 。
一方で、約9割が「ペットケアに関する知識を増やせば、ペットの健康長寿を伸ばすことができる」と考えている【図3】ことから、知識を増やす必要性を感じながらも、それが充分に得られていない現状が浮き彫りとなりました。
今や人間の子どもの数を越え、全国約2,000万頭が家族の一員として飼育されている日本において、適切なペットケアの知識を提供する場が求められています。
2. 加齢とともに増す懸念!「ペットの年齢に沿ったケア」「ペットの老後ケア、介護」に不安
ペットの年齢とともに、ペットオーナーの不安は高まります。ペットを飼育する上での不安をたずねたところ、「自分がペットの年齢に沿ったケアができるか」「ペットの老後のケア、介護ができるか」という項目がペットの年齢とともに懸念されることが分かりました【図4】 。
7歳以上とされるシニア期に入るとケアの方法も異なるため、常に年齢に沿ったケア方法を身に着けることが重要です。
3. もし介護が必要になったら、過半数は家でケアしたい!
近年問題になっているペットの介護問題。
最近では、人間の老人ホームのようなペット専用の介護サービスも台頭していますが、今回の調査では、「サービスに頼りたい」と回答したのは全体の5.6%で、過半数は家でケアしたいと回答しました【図5】 。
家族の一員として愛するペットだからこそ、最後まで自身の手でケアをしたいというオーナーの気持ちが伺えます。年齢にあった適切なペットケアの知識を身につけ、実践し、健康寿命を延ばしてあげることが求められています。
【「ペット長寿国プロジェクト」監修獣医師 草場治雄先生が解説。健康長寿のための「食事」「運動」「定期予防」】
■食事
犬と猫の祖先は肉食動物です。体の構造が違うため、人間にとってバランスのよい食事は決して犬や猫にとってバランスがよい食事とは限りません。例えば、犬や猫のほとんどの歯は肉を引き裂くために尖り、また腸の長さは草食動物である牛や羊と比べて短いです。そのため健康的な長生きのためには、良質な動物性たんぱく質を含んだフードを与えることが大切です。特に、体をつくる成長期と、消化吸収機能が低下するシニア期には、消化吸収に適した動物性たんぱく質中心のフードを与えることが、特に重要となります。
調査結果から
ペットの年齢が増すごとに、消化機能が衰え、オーナーの不安につながっています。シニア期に入る前から、消化吸収に配慮したフード選びが大切です。
■運動
運動不足は肥満や臓器全般の衰退を引き起こし、病気に対する抵抗力を低下させてしまいます。生活習慣病を含めた各種疾患にかかるリスクが増え、健康寿命を縮めることにつながりかねません。
犬の場合は1日2回の散歩で、一回当たりの時間は、小型犬は20分~30分程度、大型犬は50分~60分程度が一般的な目安です。猫の場合は、高いところへの昇降運動を行うことで良い運動になります。猫がずっと室内にいる場合は、昇降運動を行えるキャットタワーや、高さの違う家具を階段状に配置することを心がけてださい。
調査結果から
ドッグオーナーの散歩の平均時間は32.1分【図7】、散歩の回数は1日2回のオーナーが最多で42.5%であることがわかりました【図8】。散歩は、ペットの健康だけでなくオーナーとのコミュニケーションによるストレス解消や、オーナーの運動不足の解消にもつながります。
■定期予防
愛犬・愛猫のために人間同様、平常時から健康管理を習慣化しておくのがオーナーとしての愛情の証です。
犬や猫は不具合や体調不良を我慢して周りに悟られないようにする本能があるため、オーナーがペットの発する“いつもと違う”というちょっとしたサインを見逃さないようにするために、日ごろからスキンシップを行って健康な状態をしっかりと把握しておくことが大切です。また、早期発見、早期治療または、異常をいち早く見つけるために、信頼できるかかりつけの獣医師を決めて、健康な時でも気兼ねなく相談することも定期予防の大切なポイントです。
調査結果から
獣医師の健診を定期的に受けていないペットオーナーは56.0%にも上ります。必要がないと感じていたり、お金がかかることが健診率の低い理由です。定期的な健診による病気の早期発見は、健康寿命を延ばすために重要です。
定期健診を受けていない理由
1位:定期的に行く必要性を感じていないから
2位:お金がかかるから
3位:病気になってから、診断に行けばよいと思うから
<調査実施概要>
「ペットの高齢化とケアに関する調査」
調査対象者 :全国30~79歳の以下の条件に合致する男女1000名
・自宅で犬猫を飼っている
・飼っているペットを主に世話をしている
・獣医・ペット関係者、マスコミ関係者、マーケティング・市場調査関係者を除く
調査方法 :インターネット調査
調査実施会社:株式会社クロス・マーケティング
調査実施期間:2014年10月18日(土)~10月19日(日)
<ペット長寿国プロジェクトのご紹介>
複数のペット関連ブランド、サービス、団体、および獣医師による、日本の犬と猫をもっと健康的でかつ長生きできるようにしていくためのプロジェクト。犬と猫の健康的な長生きの実現向けた適切な「食事」「運動」「定期予防」を3大ポイントとして掲げ、ペットオーナーの皆さまに適切な知識の啓発を行っております。継続的な活動によって日本の犬と猫の平均寿命を3歳延ばすことを目標とし、将来的には日本がペット長寿国No.1になることを目指しています。
アイムス(P&Gジャパン)
1946年に米国で創設され、ペットの健康で活動的な毎日をお肉たっぷりのペットフードの提供を通して支援します。
ユーカヌバ(P&Gジャパン)
1969年に米国で創設され、高品質な原材料を使ったプレミアムなペットフードで犬・猫の健康的な毎日をサポートしています。
アニコム損害保険
ペット保険の提供を通じて、どうぶつがケガや病気をせず、いつまでも健康に暮らせる社会創りを目指しています。
セーブペットプロジェクト
ノミ・マダニ駆除薬「フロントライン」の売り上げの一部を役立て、殺処分数の低減を目的とするプロジェクトです。
富士通
愛犬用健康サービス「わんダント」は、人とペットが共生できる、安心と豊かなペットライフの実現を目指しています。
日本ヒューマン・ドッグウォーキング協会
犬の散歩を運動に変える新メソッドのドッグウォーキングで「人と犬が一緒に歩いて、いつまでも健康に」を目指しています。
たのまな(ヒューマンアカデミー)
「ペットプロ」を育てる通信講座。ペット業界の現場で必要とされるプロのスキルが身に付く本物の学びを提供しています。
「ペット長寿国プロジェクト」代表監修獣医師
草場治雄(公益社団法人 福岡県獣医師会会長 / 室見動物病院 院長)
「外科専門医」の資格を有し、元日本大学講師。開業25年となる室見動物病院では豊富な症例や経験から外科疾患にアドバイスを行っている。また2013年には、福岡県獣医師会会長としてVMAT(災害派遣医療チーム)を結成し、福岡県と災害時における愛護動物の救護についての協定を結ぶなど精力的に活動。
記事掲載数No.1!「@Press(アットプレス)」は2001年に開設されたプレスリリース配信サービスです。専任スタッフのサポート&充実したSNS拡散機能により、効果的な情報発信をサポートします。(運営:ソーシャルワイヤー株式会社)