GfK Japan調べ:2014年 映像ソフト市場総括
ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン株式会社(所在地:東京都中野区、代表取締役社長:藤林 義晃、略称:GfK Japan)は、2014年のセル映像ソフトの販売動向を発表した。※
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図1.映像ソフトジャンル別金額構成比
【概要】
・2014年のセル映像ソフト市場は数量前年比9%減、金額前年比7%減。
・Eコマースの販売金額構成比は前年から1%ポイント拡大し55%へ。
・「アナと雪の女王」効果により、洋アニメジャンルの販売金額は前年の2.9倍に拡大。
・Blu-rayソフトは数量前年比14%増、金額前年比8%増とプラス成長を維持。
【映像ソフト全体】
2014年のセル映像ソフト市場(通常DVD、Blu-ray等をすべて含む)は4,572万枚、2,016億円となった。前年比は数量ベースで9%減、金額ベースで7%減と、前年の市場規模を下回った。税抜きの実売平均価格はBlu-rayソフトの構成比拡大に伴い右肩あがりに上昇しており、2014年は前年より2%高い4,410円となった。
販売チャネル別の金額構成比は、Eコマースが55%、メディアストアが27%、家電量販店が8%を占めた。
ジャンル別の金額構成比では、販売金額が前年から二桁幅で減少した洋画、邦アニメが縮小した(図1)。その一方で洋アニメは「アナと雪の女王」の大ヒットが追い風となり前年から4%ポイント増加し7%を占めた。同ジャンルの販売金額は前年の2.9倍に拡大した。また、最大ジャンルである音楽は31%を占めた。
図1.映像ソフトジャンル別金額構成比
http://www.atpress.ne.jp/releases/57580/img_57580_1.png
【Blu-rayソフト】
2014年のBlu-rayソフト市場は1,790万枚、950億円となった。数量前年比14%増、金額前年比8%増と、2006年以降プラス成長を維持している。セル映像ソフト市場全体に占めるBlu-rayソフトの割合は金額ベースで47%に達した。チャネル別金額構成比はEコマースが64%、次いでメディアストアが20%、家電量販店が10%を占めた。拡大基調にあったEコマースが前年から3%ポイント構成比を落とした一方、メディアストアは前年から構成比を4%ポイント回復した。ジャンル別金額構成比では、洋アニメが「アナと雪の女王」効果により、前年から9%ポイントの大幅増となる11%を獲得した。また音楽はBlu-rayへのシフトが進み前年から2%ポイント増の22%を占めた。
【2015年展望】
2015年の映像ソフト市場は数量金額ともに前年から1割程度縮小すると予想する。数量では4,000万枚、金額では2,000億円に達しない可能性が高いと見られる。プラス成長を続けてきたBlu-rayソフト市場も、「アナと雪の女王」特需の反動減によりマイナスに転じると見込まれる。ただし、本作を除いた場合の市場規模は対前年微増となり、全体としてはBlu-rayへのシフトは進み、金額構成比では過半数を占めると予想する。
※映像ソフト市場:全国の映像ソフト取扱店(メディアストア、家電量販店、総合量販店、Eコマース等)における販売実績を基に推計した市場規模。
≪ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパンについて≫
ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン株式会社は、家電製品などの耐久消費財実売データ、その他総合マーケティングサービスを提供する市場調査会社、GfKの一員です。
オプティックス製品、ゴルフ用品、映像ソフトウエアなどの分野において、POSデータ・店舗監査データを基に推計した市場代表性の高いマーケットデータと関連サービスを提供しています。
URL: http://www.gfk.com/jp
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