ARRIS調査、消費者が無制限のWi-Fi利用を求めており、 自宅のWi-Fiにおける期待と現実との格差があることを発表

世界の約3分の2(63%)の消費者が自宅のWi-Fi 環境に問題を感じていることが判明、 接続されたメディア機器の増加が推定原因であり、また、サービスプロバイダーにとっては接続性の問題を改善する絶好の機会であることを示唆

ARRIS Group, Inc.(Nasdaq: ARRS、以下「ARRIS」)は本日、「2015 ARRIS消費者エンターテイメント指標 (CEI)」を発表し、消費者が無制限のWi-Fi利用を求めており、自宅でのWi-Fiにおいて期待と現実との格差が広がっていることを明らかにしました。また、本調査は、拡大し続ける機器のエコシステムとの関係性や拡大するストリーミングサービスの需要についても示唆しました。

現在、世界の一般家庭は、6台の機器をWi-Fiネットワークに接続しており、週平均で6.5時間ストリーミングサービスを利用しています。これらの家庭の5分の4(81%)は少なくとも毎週ストリーミングを利用しており、昨年の72%と比較して利用率が上昇しています。また、Wi-Fiとモバイルテレビとの間にも明らかな関連性があり、モバイルテレビを最低週1回視聴している人の約4分の3(73%)がWi-Fiを利用しています。

これらのトレンドは、世界の消費者の約3分の2(63%)が経験したと回答したインターネット接続の問題と、自宅のすべての部屋に高速インターネットを求める新たな意向の発端となっていると推測されます。実に72%の消費者が、全部屋における高速インターネットがとても重要あるいは極めて重要なサービスだと回答しています。

本調査は、ドラマなどをまとめてみる「イッキ見」とモバイルテレビの増加にあわせて必要とされる新たな条件を明確に示しています。モバイルテレビの需要が拡大する中(半数以上にあたる59%の消費者が外出先で視聴している)、特に需要の拡大が見込めるのは、利便性やコストの障害がみられる高齢者層の市場となっています。一方で、イッキ見は非常に個人的かつ単独的な行動として60%の消費者が行っています。

また、これらのトレンドは、あらゆる年代の消費者がコンテンツをダウンロードしたりストリーミングしたりしやすくする、コンテンツやサービスを個人が使いやすいようにカスタマイズする、よりよいWi-Fi機器やトレーニングを通して家中の必要な場所に高速無線接続を提供することによって接続性の問題を解消するなどの、数々の機会をサービスプロバイダーに対して示唆しています。


「2015 ARRIS消費者エンターテイメント指標」の主な調査結果は以下の通りです:

1)良質なWi-Fi環境が一般家庭において必需品となっている:
72%の消費者が自宅のすべての部屋に高速インターネットを接続することが極めて重要、あるいはとても重要と考えている。そして、半数以上(54%)の人が現在使用できる範囲外でも使える高速Wi-Fiを設置することが極めて重要であると回答。サービスプロバイダーは、信頼できる高速接続を家中に提供することにより接続性の問題を解消するという非常に大きな機会を手にすることができる。

2)モバイルテレビの需要は若年者層で高まっているが、今後の成長は高齢者層が鍵を握っている:
半数以上(59%)、特に16~24歳では72%の人がモバイルテレビを視聴している。このように若者が一番モバイルテレビを視聴しているが、それ以上数は伸びていない。しかし、65歳以上の消費者では、モバイルテレビの視聴者が昨年19%であったのに対して、11%もの著しい伸びを示している。このことは、業者が高齢者の利便性やコストの障害を解消し、コンテンツのダウンロードやストリーミングをしやすくすることにより大きな成長の機会が見込めることを示している。

3)モバイルコンテンツのダウンロード VS ストリーミング:
ダウンロードしている消費者の約4分の3(72%)が、モバイル機器に接続してストリーミングするよりも、コンテンツを機器にダウンロードして、インターネットに接続しないでも出先で見られることが重要だと回答。また、モバイルテレビ視聴者の 73%がWi-Fiを利用していると回答。このことは、コンテンツをモバイル機器にダウンロードするのを容易にするという機会がサービスプロバイダーにあることを示唆している。

4)2015年の傾向としてイッキ見が単独的な行動となっている:
イッキ見をしている消費者の60%が独りで視聴しており、平均的に一度に3時間視聴している。したがって、コンテンツやサービスを個人向けにアレンジし、より消費者指向に合わせたサービスを提供する機会がサービスプロバイダーにあることを示している。

5)OTTサービスの低成長によりテレビ利用者の取り込みが難航:
昨年と比較して、OTTサービス(ネット配信動画)利用者の伸びはわずかであり(91%から92%)、テレビ視聴者の数においてもわずかな減少(96%から95%)が見られた。これは、サービス業者の期待感と実際のサービス展開のスピードとの間に溝があることを表しており、テレビが依然として王者であることを示唆している。

ARRISのグローバルマーケティングのシニア・バイス・プレジデントであるサンディ・ハウは次のように述べています。「本調査は、当社のお客様に対し、消費者とエンターテイメントテクノロジーおよびコンテンツの進化し続ける相互作用に関して有益な見識を提供しています。その中でも、主に次の4つの大きなトレンドを明確に示しています。一つ目は、消費者がWi-Fiに依存し、結果としてその品質に不満を感じているということ、二つ目は、モバイルテレビの採用により同時に発生する発展と障害について、三つ目は、モバイルコンテンツをストリーミングするのに対しダウンロードする方が好まれる傾向にあるということ、そして4つ目は、イッキ見の行動が以前にも増して単独化しているということです。これらのトレンドのすべてが、新たな消費者のトレンドにカスタマイズしたり、サービスの進化をますます支えている一般家庭のWi-Fiネットワークの品質を確保したりするなどの、とても大きな機会がサービスプロバイダーやプログラマーにあることを指摘しています。」


<信頼性のあるWi-Fiが、利便性から必要性へと進化>

世界の平均的な一般家庭では、平均して6台のメディア機器がWi-Fiネットワークに接続されており、信頼性のあるWi-Fiが一般家庭の必需品となっています。しかしながら、消費者の3分の2(63%)が、大容量のファイルやビデオのストリーミングおよびダウンロードに大きく影響を与える、低速のインターネットに関連した接続性の問題を経験したことがあると回答しています。サービスプロバイダーは、家中の必要な場所に高速無線接続を提供することによって接続性の問題を解消するという機会を手にしています。

ー 消費者の72%が、自宅のすべての部屋で高速インターネット接続が利用できることは極めて重要、あるいはとても重要と回答している。
ー 平均で54%の人が現在使用できる範囲外でも使用できる高速のWi-Fiが不可欠であると回答している。それより高い数字を示している国もあり、とりわけアジア太平洋地域の国々ではもっとも顕著にその傾向が見られる。
  ・ 韓国 (68%)
  ・ 中国 (67%)
  ・ インド(61%)
ー コンテンツのストリーミングやダウンロードにおける問題は国によって差異が見られる。
  ・ 中国では5人に4人(80%)のインターネット利用者が問題を経験している(調査の中の最高値)
ー 日本では3分の1(38%)のインターネット利用者が問題を経験している(調査の中の最低値)
ー 部屋の中でWi-Fiの品質に不満がある場所
  ・ リビング:13%
  ・ 寝室:13%
  ・ キッチン:10%
  ・ トイレ・浴室:10%
ー 世界平均では29%がWi-Fi拡張器を使用していると回答しているが、より高い数字を示している国もある。
  ・ インドでは半数以上にあたる52%がWi-Fi拡張器を使用している
  ・ ブラジルでは47%
  ・ ロシアでは42%
ー また、世界平均では19%の人がWi-Fi拡張器の使用を検討していると回答しているが、この傾向においても特に高い数字を示している国がある。
  ・ メキシコ(32%)
  ・ トルコ(29%)
ー 寝室がテレビや映画をストリーミングする場所として人気がある。
  ・ ストリーミングサービス利用者の35%は寝室でサービスを利用している。(2014年の22%から増加)
ー もちろん自宅にWi-Fiがない、あるいは使用していない人もいる。
  ・ 世界で9%の人が自宅にWi-Fiがない、あるいは使用していないと回答している。
  ・ ロシアでは17%の人が自宅にWi-Fiがない、あるいは使用していない。
  ・ 日本では28%の人が自宅にWi-Fiがない、あるいは使用していない。


<モバイルテレビの需要は若年者層で高まっているが、今後の成長は高齢者層が鍵を握っている>

モバイルテレビの需要は若年者層で高まっており、59%が外出先で視聴していると回答しています。しかし、今後の成長は高齢者層が鍵を握っています。業者は高齢者の利便性やコストの障害を解消し、コンテンツのダウンロードやストリーミングをより容易にすることが必要です。

ー 2015年は、家から離れた場所でモバイルテレビを視聴する消費者が7%増える見込みであり、毎日このような視聴をする消費者が6%増える見込みである。 
ー 最も注目すべき点して、2015年のモバイルテレビの視聴者が65歳以上で最も高い伸びを示したということが挙げられる。(11 %の増加)
ー しかし、若くなればなるほどモバイルテレビの視聴者数が多い傾向にある。
  ・ 72%(16~24 歳)
  ・ 53%(45~54歳)
  ・ 42%(55~64歳)
ー モバイルテレビの利用形態は年代別グループによって異なり、特に25~34歳では以下の通りとなる:
  ・ 5人に1人(21%)がモバイルテレビを毎日視聴している
  ・半数以上(57%)の人がモバイルテレビを週1回以上視聴している(2014の53%から増加)
  ・ しかし27%の人はモバイルテレビを全く見ない(2014の29%から減少)
ー テレビをモバイルで見たいと思わない人もいる。
  ・ 世界41%の人がノートPC、スマートフォン、タブレットなどを使ってテレビを外出先で全く、あるいはほとんど視聴しないと回答している。
  ・ この数字は日本では4分の3(75%)へと跳ね上がり、オーストラリアの62%、カナダの60%が後に続いている。
ー 高額の利用料が若年者層のモバイルテレビ視聴の足かせとなっており、高齢者にとってはスクリーンが主な理由となっている。
ー モバイルテレビ視聴者の大半がWi-Fiを利用している。
  ・ 73%の人が無料のWi-Fiを利用している。
  ・ 50%の人が3G/4G/5Gを利用している。


<モバイルコンテンツにおいて消費者は、外出先で映像が乱れるストリーミングサービスよりもダウンロードを好む>

コンテンツのモバイル視聴に際し、多くの人がストリーミングよりダウンロードを好むと回答しました。ダウンロードしている消費者の72%が、モバイル機器でストリーミングするよりも、コンテンツを機器にダウンロードしてインターネットに接続していない状態でも外出先で見られることが重要だと述べています。
ー 消費者の多くは外出先でモバイルテレビを好んで視聴している。
  ・ 44%の人が公共の交通機関で視聴している(韓国の68%とシンガポールの67%が最高値)
  ・ 41%の人が待ち合わせ時間に視聴している(ブラジルの54%が最高値)
  ・ 31%の人が車内で視聴している(インドの52%とアメリカの44%が最高値)
  ・ 31%の人が医者や修理などの待ち時間に視聴している(ブラジルの46%が最高値)
  ・ 30%の人がレストラン、カフェ、バー、パブなどで視聴している
  ・ 27%の人が散歩中に視聴している
  ・ 24%の人がホテルで視聴している
  ・ 14%の人が買い物中に視聴している
ー 68%の人がすべてのテレビ番組がどこでも見られるサービスに興味があると答えている。
  ・ 16~24歳では75%に増加している 


<「イッキ見」は単独的な行動>

昨年から広がりを見せはじめたイッキ見は2015年の傾向としてより単独的な行動になっています。サービスプロバイダーは、コンテンツやサービスを個人向けにアレンジし、より消費者指向に合わせたサービスを提供するという機会を手にしています。

ー 2015年は、イッキ見をする視聴者の60%が独りで視聴すると答えている。
ー 独りでのイッキ見はアジア太平洋地域で最も顕著である。
  ・ 日本では5人に4人(80%)が独りでイッキ見をしている
  ・ 中国では77%
  ・ 韓国では72%
ー また、ラテンアメリカでは低くなっている。
  ・ メキシコは最も低く、40%のみが独りでイッキ見している
  ・ 若年者層ほどイッキ見をしている傾向があり、時間も長くなっている。
  ・ 世界で16~24歳の89%の人がイッキ見している。
  ・ 平均では一回に4時間視聴している
  ・ 16~24歳の70%の人が月に1回以上イッキ見している(前年同様)
ー テレビでのイッキ見が好まれているが、モバイルでのイッキ見も増加している。
  ・ イッキ見をしている人の69%がテレビで視聴している(2014の61%から増加)
  ・ 21%の人がモバイル機器で視聴している(2014の16%から増加)
ー 回答者の大半が、毎月イッキ見をしている。
  ・ 回答者の33%が週1回以上イッキ見している
  ・ 56%の人が月1回以上イッキ見している
  ・ ブラジルでは54%の人が毎週イッキ見している(昨39%から増加)


<OTTサービスの低成長によりテレビ利用者の取り込みが難航>

本調査は、OTT(ネット配信動画)サービスとキャッチアップ(見逃し番組)サービスに対するサービス業者の期待感と実際のサービス展開のスピードとの間には溝があり、テレビが依然として王者であることを示唆しています。

ー OTTサービス利用者の伸びは昨年比1%(91%から92%)
  ・ 65歳以上の年代別グループでは12%の伸び(70%から82%)
ー OTTサービスを利用するテレビ視聴者は1%減少(96%から95%)
ー 無料テレビの週平均視聴時間は10.7時間
  ・ その他の調査結果との比較:
    ー 有料テレビ:週10.2時間
    ー オンデマンドまたはキャッチアップ(見逃し番組)経由のインターネットストリーミング:週6.7時間
    ー インターネットテレビ(付属ボックスの有無を問わず):週6.6時間
    ー 有料テレビ経由のインターネットストリーミング:週6.4時間


<「ARRIS消費者エンターテイメント指標」について>

「ARRISの消費者エンターテイメント指標」は、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、チリ、中国、フランス、ドイツ、インド、日本、メキシコ、スウェーデン、ロシア、シンガポール、韓国、スペイン、トルコ、イギリス、アメリカを含む19カ国における19,000人の消費者のメディアの利用動向に関する調査です。本調査はARRIS の依頼により、独立機関であるVanson Bourne社が代行しました。

本調査は、複数の機器利用におけるメディア利用の動向に焦点を当てています。グローバル的および地域的な傾向として、一般家庭で利用されているコンテンツ、コンテンツ消費の傾向、視聴のトレンドの進化、そして、サービスプロバイダーが今日および将来においてサポートすべきトレンドを理解するという目的のもとに調査を実施しました。本調査は、世界中の(ネットに)接続する消費者を統計的に表すものです。

詳細な調査書はこちらからご覧ください: www.arris.com/arriscei


<ARRIS Group Inc. について>

ARRIS Group, Inc.(NASDAQ:ARRS)はエンターテイメントとコミュニケーションの技術における世界的なリーダー企業です。ARRISのイノベーションは、テレビとインターネットを世界中の数百万人もの人々に提供するために、クラウド、ネットワーク、一般家庭におけるハードウェア、ソフトウェアとサービスを組み合わせます。ARRISの従業員は、今日の業界を進展させ、未来のあらゆるものが接続された世界の開拓に向けて、世界中の大手サービスプロバイダー、コンテンツプロバイダー、リテイラーと協力し、共に未来を創っていきます。詳細はwww.arrisi.com をご覧ください。

ARRIS Group, Inc.の最新情報については、公式ブログ「ARRIS EVERYWHERE」 (英語) とツイッター (英語) をご覧ください。

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