第11回「地域ブランド調査2016」 最も魅力的な市は3年連...

第11回「地域ブランド調査2016」  最も魅力的な市は3年連続で函館市。石川県・金沢市が上昇  北海道及び札幌市などで魅力度が低下。 新幹線・地震・サミットなど該当地域では明暗

株式会社ブランド総合研究所(本社:東京都港区、代表取締役:田中 章雄)は、国内1,000の市区町村及び47都道府県を対象に、認知度や魅力度、イメージなど全77項目からなる調査「地域ブランド調査2016」を実施しました。今年で11回目の実施(年1回実施)となる今回の調査では、全国の消費者3万372人から有効回答を得ました。

<調査結果サマリー>
全国で最も魅力的な市区町村は函館市となりました。同市が1位になったのは3年連続4度目。2位には京都市が浮上し、前回2位だった札幌市は3位となりました。なお、今年3月に開業した北海道新幹線の新駅がある北斗市は上昇。同市は観光意欲度も大幅に上昇しています。都道府県では北海道が8年連続1位となりましたが、点数は低下し続けており、過去最低を更新しました。最下位は4年連続で茨城県となりましたが、同県の点数は上昇。認知度、情報意欲度などでも順位が上昇しています。

この1年間に起きた出来事に関連する調査結果では、4月に発生した熊本地震に関連して、熊本県は魅力度の順位が低下しましたが、熊本市や阿蘇市、南阿蘇村などで上昇しました。5月に開催された伊勢志摩サミット関連では、魅力度が伊勢市は上昇しましたが、三重県、志摩市、鳥羽市は低下するなど、明暗を分けました。また、前年に開通した北陸新幹線関連では石川県が魅力度で9位となり、初めて10位以内に入りました。

調査結果の特徴は以下の通りとなります(11位以下は下記PDFを参照)。
PDF: https://www.atpress.ne.jp/releases/114168/att_114168_1.pdf


■市区町村の魅力度ランキング
順位  市区町村名  魅力度
1( 1) 函館市    46.8(51.7)
2( 3) 京都市    45.1(50.0)
3( 2) 札幌市    43.6(50.1)
4( 7) 小樽市    42.9(42.3)
5( 5) 横浜市    41.5(42.6)
6( 6) 富良野市   38.9(42.4)
7( 8) 鎌倉市    38.0(40.5)
8( 9) 金沢市    37.1(36.6)
9( 4) 神戸市    37.0(43.4)
10(10) 別府市    33.8(35.3)

■都道府県の魅力度ランキング
順位  都道府県名  魅力度
1( 1) 北海道    54.2(59.2)
2( 2) 京都府    46.3(49.0)
3( 3) 東京都    35.1(38.8)
4( 4) 沖縄県    32.7(36.7)
5( 6) 神奈川県   30.2(29.0)
6( 7) 奈良県    28.7(28.7)
7( 9) 大阪府    24.1(24.8)
8(10) 長野県    24.0(24.1)
9(11) 石川県    23.3(22.6)
10( 8) 福岡県    21.4(25.4)

※( )内は2015年調査結果で、70歳代も加え再集計した参考値


<特徴(1) ~北海道新幹線開通~>
■道内主要地域が低下の中、北斗市が上昇
都道府県の魅力度で北海道が8年連続で1位、市区町村では2013年以外は函館市または札幌市が1位となっているが、その1道2市の点数は低下し続けている。北海道は最も点数の高かった2011年の70.7点から2016年は54.2点と5年間で約15点低下。同様に函館市、札幌市もそれぞれ魅力度の最も高かった年の点数から10点以上低下している。北海道が他県に圧倒的な差をつける“独走状態”が続いていたが、他県との差が縮小しつつある。

他方、2016年3月に新青森駅・新函館北斗駅間で開業した北海道新幹線に関連して、区間のうち調査対象の青森市、北斗市、また駅名に表記されている函館市の情報接触度の順位が上昇した。
北斗市については、認知度においても点数・順位を上げている。「北斗市を知っている」と回答した割合が前年の23.0%から34.5%と大幅に増加しており、観光意欲度も前年の15.3点(同402位)から18.0点(同298位)に上昇。また、魅力度も2.7点(同625位)から5.0点(同423位)と点数・順位を上げている。
北海道新幹線開業に伴って情報接触度が上昇し、回答者の「来訪意向(観光意欲度)」や「地域そのものに対する評価(魅力度)」の向上につながったと思われる。
※ 観光意欲度全体の傾向として、上位の点数が下がり、下位の点数は上昇傾向となっており、地域間の差が縮小傾向にある。

<特徴(2) ~熊本地震被災地~>
■情報接触が急伸も、観光意欲に差
2016年4月に発生した熊本地震に関連し、熊本県や大分県、各県内市の情報接触度が急伸した。熊本県は前年の35.9点(47都道府県中27位)から59.1点(同2位)に急伸。大分県は28.5点(同44位)から38.8点(同17位)と両県とも点数・順位を上げている。市町村では、南阿蘇村が前年の11.8点(1,000市区町村中446位)から40.4点(同26位)と急上昇したのをはじめ、熊本県内では阿蘇市、熊本市、大分県内では由布市が点数・順位を上げている。
一方、魅力度は熊本県が前年17.8点(47都道府県中15位)から14.2点(同21位)に、また観光意欲度では前年38.4点(同14位)から32.9点(同18位)に点数と順位を低下させているが、大分県は魅力度が前年の14.0点(同32位)から16.5点(同15位)に、観光意欲度は前年33.9点から33.2点とほぼ横ばいも、順位は27位から16位に上昇しており、両県で差が出た。

<特徴(3) ~伊勢志摩サミット~>
■サミット後の観光意欲度等で明暗
今年5月に実施された、「第42回先進国首脳会議(伊勢志摩サミット)」に関連して、三重県および伊勢市、志摩市、鳥羽市の4地域で情報接触度がいずれも上昇した。しかし、三重県、志摩市、鳥羽市の3地域については魅力度で順位、点数がともに低下している。
観光意欲度では、伊勢市が2013年から継続して順位が上昇し、2006年の調査以来初めて上位10位以内に入った。一方、志摩市と三重県は今年、順位・点数ともに大幅に下げ、観光に「ぜひ行きたい」と回答した割合が減っている。

<特徴(4) ~その他の結果~>
■石川県、金沢市の魅力度が過去最高
北陸新幹線開業から1年以上が経ち、前年大幅に上昇した反動で今年は情報接触度が低下したが、魅力度、観光意欲度ともに順位が上昇した。
石川県は魅力度で今年9位となり、初めて上位10位以内に入った。金沢市は前年の9位から今年は8位に上昇。いずれも調査開始以来最高位となった。また、金沢市の観光意欲度は3位へと大幅に上昇。これも過去最高位となった。


<調査内容>
「地域ブランド調査2016」は、ブランド総合研究所が年1回実施している調査で、2006年にスタートし、今回が第11回目。調査対象は全790市(2016年4月末現在)と東京23区、および地域ブランドへの取り組みに熱心な187の町村を加えた計1,000の市区町村、そして47都道府県です。各地域に対して魅力度など全77項目の設問を設け、地域のブランド力を、消費者が各地域に抱く「魅力」として数値化しました。


<調査概要>
・調査方法
インターネット調査

・回答者
20代~70代の消費者を男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収し、日本の縮図になるように、年齢や地域人口の分布にあわせて再集計した

・有効回収数
30,372人(1人の回答者は20の地域について回答。したがって、地域ごとの回答者数は平均で573人)

・調査対象
全国1,000の市区町村(全790市+東京23区+187町村)と47都道府県

・調査時期
2016年6月24日~7月30日

・調査項目
認知、魅力、情報接触、観光意欲、居住意欲、情報接触経路(「旅やグルメに関する番組」など14項目)、情報接触コンテンツ(「ご当地キャラクター」など9項目)、訪問経験(「行楽・観光のため」など16項目および訪問率)、地域資源評価(「街並みや魅力的な建造物がある」など16項目)、まちのイメージ(「歴史・文化のまち」など14項目およびイメージ想起率)、産品購入意欲、産品想起率(食品、非食品をそれぞれ自由記述)…計77項目


<調査報告書について>
・総合報告書(税別74,000円※)
1,000市区町村の全77項目に関するデータをまとめた報告書

・個別報告書(税別46,000円※)
ご希望される市区町村の結果を表やグラフで分析し、さらに回答者属性別(年齢、居住地、ライフスタイルなど)の結果を分析した報告書

・ハンドブック(税別3,700円)
1,047地域の結果に関し、8つの主要指標(認知度、魅力度、情報接触度、居住意欲度、観光意欲度、産品購入意欲度、産品想起率(食品、食品以外))に内容を絞った報告書
※ 総合報告書・個別報告書のセットは特別価格税別94,000円


<ブランド総合研究所の会社概要>
ブランド総合研究所は、地域ブランドに関する調査とコンサルティングを行う専門企業です。代表取締役の田中 章雄は地域ブランドの提唱者として全国各地で地域ブランドに関する講演を行っているほか、地域ブランドアドバイザーとして弊社コンサルタントスタッフと総力をあげて、全国各地の地域の活性化に取り組んでいます。

本社   : 東京都港区虎ノ門1-8-5
代表取締役: 田中 章雄
資本金  : 2,500万円
設立   : 2005年11月
URL    : http://tiiki.jp/

プレスリリース添付資料

取材依頼・商品に対するお問い合わせはこちら

プレスリリース配信企業に直接連絡できます。

プレスリリース配信 @Press

記事掲載数No.1!「@Press(アットプレス)」は2001年に開設されたプレスリリース配信サービスです。専任スタッフのサポート&充実したSNS拡散機能により、効果的な情報発信をサポートします。(運営:ソーシャルワイヤー株式会社)

人気のプレスリリース