東京書籍と凸版印刷、授業を通じ地元就職を促進

小中高生の地域産業への理解促進により地元の就業者確保を図る 自治体向け地域産業振興支援サービス「しごとしらべ」を共同開発

 東京書籍株式会社(本社:東京都北区、代表取締役社長:千石 雅仁、以下 東京書籍)と凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子 眞吾、以下 凸版印刷)は、学校授業の一環として小中高生の地域産業への理解促進による就業者確保を目的とした、地域産業振興支援サービス「しごとしらべ」を2017年3月より開始します。なお、本サービスに先行して取り組んだ、長野県飯綱町の中学生が作成した事業者への取材記事を、東京書籍の教育総合サイト「EduTownあしたね」(※1)で2017年2月13日から公開しています。

「しごとしらべ」サービスイメージ
「しごとしらべ」サービスイメージ

 「しごとしらべ」は、東京書籍が持つ教育分野の知見と凸版印刷の事業推進・情報活用力を組み合わせることにより、授業を通じて小中高生が地域の産業を知り、将来の担い手となることを支援するサービスです。具体的には、小中高生による地域事業者を対象とした取材支援、教師向けの取材マニュアル提供、記事校閲・編集を行い、生徒の記事を「EduTownあしたね」に掲載します。掲載記事は、地域の広報誌など他の広報媒体にも二次利用可能なコンテンツとして作成し、地域産業の魅力を地域内・外に発信する支援を行います。両社は、「しごとしらべ」の提供を通じて、将来的な地域での就業者確保による地域産業振興を目指します。


■ 開発の背景
 地方創生分野において、まち・ひと・しごと創出における「総合戦略」では、2020年までの累計で、30万人分の若者向けの雇用を地方に創出することを目標とし、地方の安定した雇用施策が課題として挙げられています。この課題に対し、労働政策研究・研修機構が、高校時代までの地元企業を知る機会により、地元への愛着が強まり、地元での就業を希望する傾向が高まるという報告(※2)をしています。

 また、凸版印刷の総合学習の取り組みである「印刷の学校」(※3)や、東京書籍の「EduTownあしたね」の運営など、両社は小中高生の地域産業に関する学習への取り組みを積極的に実施しています。

 このことからも、小中高生が地元に愛着がわくようなキャリア教育の一環として「しごとしらべ」を企画・開発しました。


■ 価格
200万円から
(自治体向けサービス。実施支援、取材マニュアル提供、1地域5校までの原稿校閲、「EduTownあしたね」への記事の3年間の掲載を含む)


■ 本サービスの特長
・取材支援から情報発信までトータルにサポート
 取材先の選定・交渉手法の情報提供から「EduTownあしたね」への記事掲載まで、トータルサポートします。

・地域産業の理解を深めるキャリア教育を支援
 キャリア教育として生徒が自ら取材や記事を作成する体験を支援します。

・100万人が利用する教育総合サイトを活用した情報発信
 東京書籍の教育総合サイト「EduTownあしたね」の媒体力を活かし、地域産業の魅力を広く発信します。
 なお、「EduTownあしたね」では、長野県飯綱町の中学生が作成した取材記事を公開しています。
 「わたしたちの飯綱町」 https://ashitane.edutown.jp/iizuna2016/


■ 今後の目標
 東京書籍と凸版印刷は拡販を進め、2017年度に10自治体への採用を目指すとともに、さらに提供する地域を全国的に拡大し、地方創生に貢献していきます。


※1 「EduTownあしたね」 https://ashitane.edutown.jp/
東京書籍が運営する教育総合サイト「EduTown」内にあるキャリア教育・職業調べに特化したサイト。
2017年1月末時点で全国6,600の小中高校、約100万人の学校の先生と児童・生徒が利用。
※2 「地域雇用の現状と課題 ―若者の定着・UIJターン促進のために― 労働政策研究・研修機構」より。
※3 「印刷の学校」
小学生が総合学習で地元の商店街のガイドブックの編集部員となって商店を訪問して取材を行い、ガイドブックを制作する統合学習プログラム。


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