“金沢箔工芸品”を手掛ける新工場が4月10日から稼働 生産量...

“金沢箔工芸品”を手掛ける新工場が4月10日から稼働  生産量をアップし、伝統文化を世界に発信する拠点へ

株式会社箔一(本社:石川県金沢市、代表取締役社長:浅野 達也)は、かねてより建設しておりました安原第五工場を2017年4月10日(月)から稼働いたします。

箔一安原第五工場
箔一安原第五工場

【『安原第五工場』とは】
「工芸品」の製造工場となり、以下の5点が大きなポイントとなります。
(1) 全国での取引増加による、増産体制
(2) ものづくりの現場を開放し、可能性を広げる
(3) ものづくりの担い手として女性が働きやすい環境整備
(4) 産業観光による、ものづくりの啓蒙活動
(5) 金沢箔の全事業における、横軸の連携


(1) 全国での取引増による、増産体制
これまで、全国で精力的に営業活動を続けていた結果、近年の訪日外国人増加に伴い、空港、百貨店、土産物店での売上が増加。2020年に向けて、宿泊、商業施設向けの需要も年々高まってきており、更なる事業拡大に向けて、新工場の建設となりました。生産ラインの効率化を図り、作業工程毎の設備投入と、導線に配慮し生産効率を大幅に向上させました。3年後には生産量を現在の約3倍を見込んでいます。

(2) ものづくりの現場を開放し、可能性を広げる
生産現場となる『工芸工房』と生産量を管理する『生産管理部門』がガラス張りでお互いが見える環境にしました。生産工程別にブースを分け、どのブースで何を生産しているのかが一覧できるようにすることで、製造の始まりから終わりまでを従業員全員が共有することができます。このことにより従業員同士の更なる連携を強化し、ものづくりの楽しさや喜びを実感できる環境を目指しました。

(3) ものづくりの担い手として女性が働きやすい環境整備
『金沢箔工芸品』が、金沢で永続的に継承されていくために、ものづくりの担い手の育成と長く勤務できる快適な職場環境が重要です。生産部門では、子育て世代の女性従業員が大多数を占める事から、パートタイムで勤務する女性を中心とした働く環境をあらゆる面で改善いたしました。休憩を快適に取ってもらえるよう、白山連峰が見渡せる『集いの場』や『屋上テラス』、休憩後のお化粧直しに使う『パウダールーム』といった空間にこだわった設計となっております。

(4) 産業観光による、ものづくりの啓蒙活動
第五工場の竣工に合わせて、周辺の4つの工場も今年の秋までに改装し「箔材料」「食品」「化粧品」「建材加工」の全事業を強化いたします。それに伴い、取引先、行政、伝統産業従事者向けの産業観光の受け入れを実施、このエリア一帯を“金沢箔の開かれた文化創造基地”となることを目指します。

(5) 金沢箔の全事業における、横軸の連携
今回竣工した第五工場の「工芸品」と合わせて、「箔材料」「食品」「化粧品」「建材加工」と、一つのエリアで金沢箔の全事業がそろっています。それぞれの強みを共有し、横軸で連携、新しい事業展開の可能性を広げて参ります。また、見学に来たお客様にも、他分野の事業をご見学いただく事で、幅広い企画への展開を促し、国内だけでなく世界に向けて、多分野に跨った金沢箔の伝統文化を発信していきます。


■新工場概要
名称           :箔一産業株式会社 安原第五工場
所在地          :石川県金沢市打木町東1449番地
生産品目         :金沢箔工芸品
敷地面積         :約1,350平方メートル
工場建築面積       :約900平方メートル
工場延床面積       :約2,400平方メートル
箔一安原工場エリア延床面積:6,300平方メートル
稼働日          :2017年4月10日(月)

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