DDN、エンタープライズコンピューティング向けLustreに注力 Lustre、ファイルシステム、HPCの将来への投資を拡大
株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパン(所在地:東京都千代田区、代表取締役:ロベルト・トリンドル)は、オープンソースの並列ファイルシステムであるLustre(R)(ラスター)の新機能の追加、信頼性・可用性の向上、社内の開発・サポート体制の充実、ハードウェアプラットフォームの改良、サードパーティ製ハードウェア上の既存のシステムに対するサポート等に関する投資を大幅に拡大することを発表いたします。
■DDN(R)とLustreのこれまでについて
並列ファイルシステムが登場したことにより、これまでの10年間でI/Oパフォーマンスの考え方は大きく変わりました。今日における並列ファイルシステムを利用した最大のストレージ環境では、TB/秒の帯域幅を使用できると同時に、何十万ものファイルメタデータを継続的に操作することができます。Lustreは今日まで、HPCや科学技術計算のためのオープンソース並列ファイルシステムにおいて首位の座を堅持しています。
DDNは企業として、Lustreと共に成長と発展を遂げて来ました。米国国立スーパーコンピュータ応用研究所(National Center for Supercomputing Applications, NCSA)は、2003年にDDNより大規模Lustreシステムを導入し、運用を開始した最初の顧客でした。NCSAの1,280ノードのタングステン・クラスターには、104台のOSS(Object Storage Server)が管理する140TBのLustreファイルシステムが提供され、11GB/秒を超える持続的なI/O速度を実現し、Top 500リストの4位にランクインしました。2008年夏には筑波大学に日本で最初のLustreをベースとした大型EXAScaler(R)システムが納入されました。このシステムは4台のOSSと200本の500GB SATAドライブおよび40本の750GB SATAドライブを搭載した5台のDDN S2A9550ストレージで構成され、シングルファイルシステムで10GB/秒の帯域幅と500TBの容量を有していました。2009年に本格的に販売開始されたDDNのEXAScalerは、テクニカルコンピューティング、ビッグデータ、およびAI市場向けのLustreディストリビューションの業界標準になりました。
現在DDNは、Lustreおよび並列ファイルシステム市場において、業界で最大かつ最も多様な顧客ベースを維持しています。日本国内では、学術機関のみならず、大手製造企業等に対し、ここ数年で100PBを超える納入実績があり、非常に高い稼働率を維持しています。また当社におけるLustreの最大規模の顧客は、現在、数百のOSS、数百PB以上のストレージ、数TB/秒のI/Oパフォーマンスを備えた環境で稼働しています。興味深いことに、この顧客は米国エネルギー省等の研究機関ではなく、非常に厳しい可用性とサポートを求めるエンタープライズ企業です。
■エンタープライズ環境で必要とされるセキュリティ機能の開発をリード
DDNは、厳しい要求要件を持つユーザーに対して最高のLustre環境を提供するため、数百の自動テストを同時並行して実行する、きわめて洗練されたテスト環境を準備しています。このテスト環境を用い、Lustreのコミュニティバージョンを数ヶ月にわたり試験を行い、安定性、可用性およびパフォーマンスの向上を図っています。また特に、エンタープライズ環境で必要とされるセキュリティ機能の開発をリードしています。
さらに、EXAScalerには、Lustreに対し、DDN独自の高可用性スタック、管理ツールおよび導入・保守を簡素化するためのツールセットが備わっています。また、ワールドワイドのサポートは日本と中国のスタッフが中心となって行っています。
現在開発中のEXAScalerの新バージョンには、強力なプロジェクトクォータ機能、様々なI/Oシナリオに対する大幅なパフォーマンスの向上、より強化されたポリシーエンジン、そして洗練されたLustreの監視方法など、DDNにより開発されたLustreにとって重要な機能の数々が含まれています。さらに、Infinite Memory Engine(R)(IME)という、Lustreファイルシステムと完全に統合された、画期的で透過的、柔軟性のあるSSDキャッシュレイヤーも開発、改良しています。
■今後について
DDNはこれまでLustreコミュニティが提供するコードツリーを踏襲し、一貫して機能強化、機能開発、そしてバグレポートをコミュニティに提供してきました。今後ともDDNは、Lustreコミュニティと緊密に協力していきます。また、さらなる投資の拡大に加え、これまでLustreの開発・サポートの一端を担っていたインテル(R)におけるLustre関連事業縮小に伴う人員の獲得を通じて、引き続きLustreの使い勝手を高めるための機能と信頼性の向上に努めます。
DDNは新機能の追加、Lustreの信頼性・可用性の向上、社内の開発・サポート体制の充実、自動化されたテストとQAインフラストラクチャーのさらなる改善など、Lustreへの投資を大幅に拡大し、様々なお客様の要求の厳しい稼働環境に向けて、最高のLustre体験を提供してまいります。
【関連資料】
・EXAScalerについて
https://ddn.co.jp/products/storage_software/exascaler.html
https://ddn.co.jp/products/storage_appliance/es14kx.html
・IMEについて
https://ddn.co.jp/products/ssdstorage/ime.html
【DataDirect Networksについて: https://ddn.co.jp/ 】
DataDirect Networks(DDN)は、大規模でスケーラブルなストレージ市場のリーダーとしてコンテンツ・リッチで高成長するIT環境において、最高レベルのシステム拡張性、効率性とシンプルさを実現する、データストレージ、プロセッシング・ソリューションとサービスを提供しています。株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパンはDDNの日本法人・100%子会社です。
会社名:株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパン
所在地:〒102-0081 東京都千代田区四番町6-2 東急番町ビル8F
TEL :03-3261-9101
FAX :03-3261-9140
(c)2017 All rights reserved. DataDirect Networks, Inc.、DDN Storage、DDN、EXAScaler及びIMEは、米国DataDirect Networks が所有する商標または登録商標です。
※本ニュースリリースは2017年5月1日(現地時間)に米国で発表されたブログをもとに、日本国内向けに抄訳・再編集したものです。
■DDN(R)とLustreのこれまでについて
並列ファイルシステムが登場したことにより、これまでの10年間でI/Oパフォーマンスの考え方は大きく変わりました。今日における並列ファイルシステムを利用した最大のストレージ環境では、TB/秒の帯域幅を使用できると同時に、何十万ものファイルメタデータを継続的に操作することができます。Lustreは今日まで、HPCや科学技術計算のためのオープンソース並列ファイルシステムにおいて首位の座を堅持しています。
DDNは企業として、Lustreと共に成長と発展を遂げて来ました。米国国立スーパーコンピュータ応用研究所(National Center for Supercomputing Applications, NCSA)は、2003年にDDNより大規模Lustreシステムを導入し、運用を開始した最初の顧客でした。NCSAの1,280ノードのタングステン・クラスターには、104台のOSS(Object Storage Server)が管理する140TBのLustreファイルシステムが提供され、11GB/秒を超える持続的なI/O速度を実現し、Top 500リストの4位にランクインしました。2008年夏には筑波大学に日本で最初のLustreをベースとした大型EXAScaler(R)システムが納入されました。このシステムは4台のOSSと200本の500GB SATAドライブおよび40本の750GB SATAドライブを搭載した5台のDDN S2A9550ストレージで構成され、シングルファイルシステムで10GB/秒の帯域幅と500TBの容量を有していました。2009年に本格的に販売開始されたDDNのEXAScalerは、テクニカルコンピューティング、ビッグデータ、およびAI市場向けのLustreディストリビューションの業界標準になりました。
現在DDNは、Lustreおよび並列ファイルシステム市場において、業界で最大かつ最も多様な顧客ベースを維持しています。日本国内では、学術機関のみならず、大手製造企業等に対し、ここ数年で100PBを超える納入実績があり、非常に高い稼働率を維持しています。また当社におけるLustreの最大規模の顧客は、現在、数百のOSS、数百PB以上のストレージ、数TB/秒のI/Oパフォーマンスを備えた環境で稼働しています。興味深いことに、この顧客は米国エネルギー省等の研究機関ではなく、非常に厳しい可用性とサポートを求めるエンタープライズ企業です。
■エンタープライズ環境で必要とされるセキュリティ機能の開発をリード
DDNは、厳しい要求要件を持つユーザーに対して最高のLustre環境を提供するため、数百の自動テストを同時並行して実行する、きわめて洗練されたテスト環境を準備しています。このテスト環境を用い、Lustreのコミュニティバージョンを数ヶ月にわたり試験を行い、安定性、可用性およびパフォーマンスの向上を図っています。また特に、エンタープライズ環境で必要とされるセキュリティ機能の開発をリードしています。
さらに、EXAScalerには、Lustreに対し、DDN独自の高可用性スタック、管理ツールおよび導入・保守を簡素化するためのツールセットが備わっています。また、ワールドワイドのサポートは日本と中国のスタッフが中心となって行っています。
現在開発中のEXAScalerの新バージョンには、強力なプロジェクトクォータ機能、様々なI/Oシナリオに対する大幅なパフォーマンスの向上、より強化されたポリシーエンジン、そして洗練されたLustreの監視方法など、DDNにより開発されたLustreにとって重要な機能の数々が含まれています。さらに、Infinite Memory Engine(R)(IME)という、Lustreファイルシステムと完全に統合された、画期的で透過的、柔軟性のあるSSDキャッシュレイヤーも開発、改良しています。
■今後について
DDNはこれまでLustreコミュニティが提供するコードツリーを踏襲し、一貫して機能強化、機能開発、そしてバグレポートをコミュニティに提供してきました。今後ともDDNは、Lustreコミュニティと緊密に協力していきます。また、さらなる投資の拡大に加え、これまでLustreの開発・サポートの一端を担っていたインテル(R)におけるLustre関連事業縮小に伴う人員の獲得を通じて、引き続きLustreの使い勝手を高めるための機能と信頼性の向上に努めます。
DDNは新機能の追加、Lustreの信頼性・可用性の向上、社内の開発・サポート体制の充実、自動化されたテストとQAインフラストラクチャーのさらなる改善など、Lustreへの投資を大幅に拡大し、様々なお客様の要求の厳しい稼働環境に向けて、最高のLustre体験を提供してまいります。
【関連資料】
・EXAScalerについて
https://ddn.co.jp/products/storage_software/exascaler.html
https://ddn.co.jp/products/storage_appliance/es14kx.html
・IMEについて
https://ddn.co.jp/products/ssdstorage/ime.html
【DataDirect Networksについて: https://ddn.co.jp/ 】
DataDirect Networks(DDN)は、大規模でスケーラブルなストレージ市場のリーダーとしてコンテンツ・リッチで高成長するIT環境において、最高レベルのシステム拡張性、効率性とシンプルさを実現する、データストレージ、プロセッシング・ソリューションとサービスを提供しています。株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパンはDDNの日本法人・100%子会社です。
会社名:株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパン
所在地:〒102-0081 東京都千代田区四番町6-2 東急番町ビル8F
TEL :03-3261-9101
FAX :03-3261-9140
(c)2017 All rights reserved. DataDirect Networks, Inc.、DDN Storage、DDN、EXAScaler及びIMEは、米国DataDirect Networks が所有する商標または登録商標です。
※本ニュースリリースは2017年5月1日(現地時間)に米国で発表されたブログをもとに、日本国内向けに抄訳・再編集したものです。
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