「OCN」における通信品質向上のための取り組みについて
~IPoE方式を用いたIPv6インターネット接続機能の提供を開始~
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、日本最大(※1)のインターネット接続サービス「OCN」において、IPoE方式(※2)を用いたIPv6インターネット接続機能を無料で提供します。
これは、通信方式の違い(IPv4/IPv6)によって利用するネットワーク設備を自動的に振り分けることで、YouTubeのような動画視聴をはじめとしたインターネットのご利用をより快適にする取り組みです。2017年7月25日から順次、提供を開始します。
1.背景
近年、動画のように容量が大きなコンテンツサービスの利用が急増し、インターネットを流れるデータ通信量(トラフィック)が飛躍的に増加しています[別紙参照]。データ通信量の急増は、多くのお客さまの利用が集中する時間帯で、通信速度の低下が生じる原因の一つとなっています。
NTT Comはこのような状況の改善を目的に、これまでも通信設備の増設(※3)や、混雑時における『「OCN」における品質向上のための取り組みについて(2016年6月1日実施)』などを行ってまいりましたが、このたびさらなる通信品質の向上を目指し、あらたな取り組みを実施します。
<別紙 データ通信量(トラフィック)の現状>
https://www.atpress.ne.jp/releases/133971/att_133971_1.pdf
2.取り組みの概要
従来のPPPoE方式(※4)によるインターネット接続機能に加えて、ネットワーク設備の大容量化およびIPv6対応を可能にするIPoE方式のインターネット接続機能を導入します。これにより、IPv4通信とIPv6通信の分散化を行うことで、利用の集中による混雑の緩和を図り、通信品質の向上に努めます。
また、本取り組みによってIPv6の普及促進にも貢献します。従来「OCN」のIPv6による接続はPPPoE方式に限られており、これに対応するためNTT東日本・NTT西日本が提供するホームゲートウェイ(以下、HGW)または「IPv6トンネル対応アダプタ」の接続が必要でした。このたびあらたにIPoE方式を導入することで、同方式に対応したHGWであればアダプタが不要になるほか、HGW以外の機器にも対応(※5)可能となるため、より多くのお客さまにIPv6をご利用いただけるようになります。
<取り組みのイメージ>
https://www.atpress.ne.jp/releases/133971/img_133971_1.jpg
3.提供機能の詳細
(1) 機能名
OCN IPv6 インターネット接続機能(IPoE)
ご利用にあたって、お申し込みは不要です。また、追加の料金はかかりません。
(2) 提供条件
以下の対象サービスの標準機能として提供
本機能に関する詳細、注意事項などは以下のWebページをご参照ください。
http://www.ntt.com/personal/services/internet/hikari/ipv6/ipoe.html
(3) 対象サービス(個人のお客さま向け)
・「OCN 光」
・「OCN for ドコモ光」
なお、今後「OCN 光 with フレッツ」「OCN 光 「フレッツ」」においてNTT東日本・NTT西日本の「フレッツ光ネクスト」回線をご利用のお客さまにも提供していく予定です。
(4) 提供開始日
【新規に対象サービスをお申し込みされるお客さま】
・「OCN 光」 2017年7月25日
・「OCN for ドコモ光」 2017年9月予定
【既に対象サービスをご利用中のお客さま】
2017年8月から順次提供
(提供地域によって提供時期が異なります。詳細は別途お客さまにご案内させていただきます)
4.今後の予定
IPv4通信においてもIPoE方式で接続できる機能の提供など、今後もお客さまがより快適にインターネットをご利用いただけるよう、さまざまな取り組みを行ってまいります。
*記載されている会社名、製品名やサービス名は各社の登録商標または商標です。
※1:2017年3月末のISP事業者のFTTH契約数シェア第1位。出典:株式会社MM総研「ブロードバンド回線事業者の加入件数調査(2017年3月末時点)」
※2:IP over Ethernetの略。Ethernetを使ってIPパケットを伝送する方式のこと。NTT東日本・NTT西日本が提供するフレッツ網におけるIPv6アドレスにも対応している。
※3:詳細は「OCNの増設工事予定・完了状況」をご参照ください。
http://support.ntt.com/ocn/information/detail/pid25000002e8
※4:PPP over Ethernetの略。インターネットの利用者とISP事業者間の接続で多く利用されている従来型の接続方式のこと。
※5:IPv6パススルー機能(IPv6ブリッジ機能)に対応している必要があります。
プレスリリース添付資料
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