産学官連携グローバルPBLの取組が 文部科学省「日本型教育の海外展開推進事業 (EDU-Portニッポン)」に採択
GTIコンソーシアム(※1)(代表 芝浦工業大学学長 村上雅人)が実施する、産学官連携グローバルPBL(課題解決型学習)の国内外大学での定着を目指す事業が、2017年度文部科学省「日本型教育の海外展開推進事業(EDU-Portニッポン)応援プロジェクト」(※2)として採択されました。
GTIコンソーシアムでは、産学官連携グローバルPBLを2016年度11件運営・実施しました。今後これをさらに推進し、蓄積したノウハウを共有。国内及び東南アジアを中心とした海外大学が主体となりグローバルPBLを運営する仕組みを定着させ、それぞれの国や大学が必要とする人材育成に貢献します。
※1:国内外の理工系を中心とする大学、政府関係機関、企業等約185機関が加盟する産学官連携アライアンス。芝浦工業大学が発起し事務局を務める。
※2:日本型教育の海外展開のモデル形成に資することを目的に、プラットフォームを通じ集中的に支援し併せて成果・課題を検証、共有するパイロット事業。
■背景
芝浦工業大学は、2014年に私立理工系大学で唯一「スーパーグローバル大学創成支援(SGU)」に採択されました。そして本事業の中で、それまでに培った産学官連携、東南アジアを中心とした協定校との関係を発展させ、国際的な産学官連携のアライアンスであるGTIコンソーシアムを設立。さらに、2016年には理工学教育のモデル構築とその基本的な枠組みおよび教育手法を国内に浸透させる拠点として教育関係共同利用拠点に文部科学省より認定されるなど、世界で活躍するグローバル理工学教育育成のけん引役を担っています。その中核として、海外学生とチームを組み、2~4週間程度のプログラムで課題解決に取り組むグローバルPBLの実施に力を入れて、ノウハウを蓄積してきました。
■事業内容
グローバルPBLに、産業界・政府行政機関が、課題の設定やテーマに即した特別講義、成果報告会でのレビューなどで参画する、より実践的なプログラムを、「産学官連携グローバルPBL」と定義。これを、2017年度末には15件、2018年度末には20件実施し、さらに海外大学が主体となって3件実施することを達成目標とします。
■実現の手法
東南アジアを中心とした海外大学と芝浦工業大学をはじめとする日本の大学でグローバルPBLを実施。そこへGTIコンソーシアムに加盟する他の大学へ参加を呼びかけ、プログラム実施のノウハウを定着させます。また、GTIコンソーシアムに加盟する政府・行政機関および民間機関に、予定されているグローバルPBLの実施時期や学生の専門分野を開示することで、課題提供などの連携を推進します。2017年12月には産学官連携グローバルPBLの事例紹介を中心としたシンポジウムを開催するほか、サポートも随時行い、他の大学が主体となって開催するプログラムの増加を図ります。
国立台湾科技大学と行った卵落としコンテストを含むPBL。梱包メーカーのエンジニアもコンテストに参加、両学生は講義を受講した。
(2017年度、豊洲キャンパス)
タイのキングモンクット工科大学と芝浦工業大学電子工学科で実施したPBLでは、券売機や駅のホームドア製作を手掛ける企業と連携し、「音によるコイン識別法」や「ホームドアの誤検知防止」をテーマに設定。
(2017年度、タイ)
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