スマホサイトのユーザビリティ トップ3はNTTドコモ、au、キリン
~ユーザーの利用体験に基づいたコミュニケーション設計がカギ~
トライベック・ストラテジー株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:後藤 洋、以下 トライベック・ストラテジー)および子会社の株式会社トライベック・ブランド戦略研究所(所在地:東京都港区、代表取締役社長:後藤 洋、以下 トライベック・ブランド戦略研究所)は、「スマートフォンユーザビリティランキング2018」を実施し、国内主要50サイトのユーザビリティ(使い勝手や安全性など)を評価しました。調査は2018年4月上旬から5月上旬にかけて実施しました。
<POINT>
1.国内主要50サイトのうちスマートフォンサイトの使い勝手1位は「NTTドコモ」
2.業界別ランキングでも通信業界が1位に。ユーザーの利用体験の追及がカギ
3.スマートフォンサイトの使い勝手に課題が多く見られたのはネット証券
調査実施の背景
スマートフォンの利用者は飛躍的に増加し、スマートフォンからのアクセスがPCに勝るWebサイトも今や珍しくなくなりました。Googleにおいても、スマートフォンサイト(モバイル)の評価を優先してランキング付けを行うMobileFirstIndexが開始されています。そこで、トライベック・ストラテジーおよびトライベック・ブランド戦略研究所では、インターネット中心のビジネスで成長が目覚ましい人材サービスやインターネット証券、行楽シーズンで利用ニーズの高いレジャー・テーマパーク施設など、スマートフォンでの利用者が多いと想定されるWebサイトを対象に、スマートフォンサイトのユーザビリティ調査を実施しました。
調査結果の概要
ランキング1位は「NTTドコモ」となりました。「C.ナビゲーションの使いやすさ」「D.コンテンツの適切性」「E.ヘルプ・安全性」において90点を超える高得点となりました。膨大なコンテンツを抱えているにもかかわらず、目的地へのダイレクトな到達をかなえる単純明快なナビゲーションが設計されていることや、マイページや店舗検索といったスマートフォンでの利用が特に多いと考えられるコンテンツに関して、アプリや地図検索機能が適切に配信されていることで、高い評価を獲得しました。
業種別ランキングとしても通信業界が1位であり、共通してスマートフォンユーザーのジャーニーや利用体験をとことん追求し、無駄を省いた直感的な操作性と利用体験価値の最大化を実現していることで、業界全体を通してユーザビリティの高い結果となりました。
また、4位「SUUMO」や9位「LIFULL HOME’S」など、賃貸情報サイトがランキング上位にランクインしました。これらのサイトでは、スマートフォンの小さな画面でも物件情報を検索する際の操作性が担保されていることや、間取り図などの画像に関して拡大表示機能が用意されていること、物件ページから不動産店に問い合わせるためのコンバージョン導線が明確に配置されている点などが評価に繋がりました。
反対に、5位「松井証券」を除いてネット証券各社は評価が伸び悩みました。特に、PCに比べてスマートフォンサイトでコンテンツ量が減少するなど、デバイス間でユーザーの情報収集行動に格差が生じている点や、共通ナビゲーションやサイト内検索の不在により、サイト全体の回遊性に悪影響を及ぼしている点で評価を落とす結果となりました。
最も低い評価となったのはファストファッション業界でした。これらのサイトでは、トップページやカテゴリトップにおいて訴求エリアを大きく使いブランドの世界観を魅力的に表現している反面で、画像の多用により表示速度に悪影響が出ていることや、オンラインサイトでの購入プロセスが分かりにくいことから評価を落とす結果となりました。
ランキング全体を通して、PC、スマートフォン、アプリなど複数のタッチポイントがある中で、いかにユーザーの利用ニーズをふまえてコミュニケーションを設計しているか、スマートフォンサイトの役割や位置づけを明確にしたうえでユーザー体験(UX)を向上させているかが、スマートフォンサイトの使い勝手を決めるポイントといえるでしょう。
評価対象
「人材サービス」、「賃貸」、「通信」、「自動車」、「飲料」、「ファストフード」、「ファストファッション」、「レジャー・テーマパーク」、「医療保険」、「ネット証券」、の10業界50サイト。
評価方法
トライベック・ブランド戦略研究所のスマートフォンユーザビリティ診断プログラムを用いて、「A.アクセス性」、「B.サイト全体の明快性」、「C.ナビゲーションの使いやすさ」、「D.コンテンツの適切性」、「E.ヘルプ・安全性」の5評価軸、全66項目について評価しました。
評価基準改定のポイント
診断プログラムはスマートフォンを取り巻く技術トレンドやユーザー環境の変化に配慮し、下記の点を重視して評価基準を改定しました。
1. MobileFirstIndex(MFI)に準拠した検索エンジン対応
Googleが採用しているMobileFirstIndexに準拠し、レスポンシブ対応の有無や表示スピードといった、検索エンジンへの対応に関する評価項目を強化しました。
2. デバイスをまたいだ利用やアプリでの情報提供など、ユーザー体験(UX)を重視した評価
PC/スマートフォンといったデバイスに関わらず同等の情報が得られるか、アプリに適した情報がある場合はアプリを配信しているかどうかなど、デバイス・チャネルを通貫したユーザー体験に関する評価基準を厳格化しました。
<参考資料>
スマホサイト上位10位ランキング
順位 企業/サイト名
1. NTTドコモ
2. au
3. キリン
4. SUUMO
5. 松井証券
6. モスバーガー
7. マクドナルド
8. アクサダイレクト生命
9. LIFULL HOME’S
10. 東京ディズニーリゾート
業種別上位10位ランキング
順位 業種名
1. 通信
2. 賃貸
3. ファストフード
4. 飲料
5. 医療保険
6. 人材サービス
7. 自動車
8. レジャー・テーマパーク
9. ネット証券
10. ファストファッション
◎国内主要50サイトのランキング結果をすべてご覧になりたい方はこちら
http://brand.tribeck.jp/usability/ranking/2018sp/
【会社概要】
会社名 :トライベック・ストラテジー株式会社
所在地 :東京都港区赤坂7丁目1番1号 青山安田ビル3階
代表者 :代表取締役社長 後藤 洋
設立 :2001年9月4日
資本金 :1億500万円
事業内容:デジタルマーケティング支援事業、マーケティングプラットフォーム事業
会社名 :株式会社トライベック・ブランド戦略研究所
所在地 :東京都港区赤坂7丁目1番1号 青山安田ビル3階
代表者 :代表取締役社長 後藤 洋
設立 :2003年3月24日
資本金 :2,500万円
事業内容:ブランド戦略コンサルティング事業
【本サービスに関するお客様からのお問い合わせ先】
株式会社トライベック・ブランド戦略研究所 担当:小林
TEL:03-5413-0177 / FAX:03-5413-0178 / E-MAIL:u-rank@brand.tribeck.jp
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