トッパンフォームズ、HIROTSUバイオサイエンスと ライフケア分野で資本提携
デジタルハイブリッドのトッパン・フォームズ株式会社(以下トッパンフォームズ)は、 株式会社HIROTSUバイオサイエンス(本社:東京都港区、代表取締役:広津 崇亮、以下ヒロツバイオ) が実施する第三者割当増資の一部を引き受け、資本提携契約を締結しました。
トッパンフォームズは、2018年度より次世代の柱となる事業の創出を目的とする「フロンティア事業」を立ち上げました。本出資はその第一弾であり、ヒロツバイオと協業することで、ライフケア分野に進出、同分野での新たな事業に取り組んでまいります。
ヒロツバイオは、線虫の驚異的な嗅覚能力を活用したがん検査サービス「N-NOSE(エヌ ノーズ)」の研究開発を進めています。「N-NOSE」は、尿を使うため苦痛がなく、簡便かつ網羅的にがんの有無を調べられる1次スクリーニング検査で、安価、高感度、早期発見が可能といった優れた特長を持っています。既に医療機関と連携した大規模な臨床研究を進めており、現在、主要ながんを含む18種以上のがんを「N-NOSE」で検出可能であることが確認されています。
トッパンフォームズは、長年個人情報等を取り扱ってきた実績を活かし、ヒロツバイオが構築する事業スキームの中で、同社が目指す2020年までの「N-NOSE」実用化や全国展開を運営面から支援していく考えです。
トッパンフォームズは、インフォメーションマネジメント企業として、ヒロツバイオとの協業を通じて、同分野を含めたデータヘルス関連事業への進出を視野に基盤構築を推進してまいります。
以上
【参考情報】
■株式会社HIROTSUバイオサイエンスについて
社 名:株式会社HIROTSUバイオサイエンス
本社所在地:東京都港区南青山二丁目24番11号フォーラムビルディング2F
設 立:2016年8月
代 表 者:代表取締役 広津 崇亮
事業内容:生物診断研究:線虫および線虫臭覚センサーを利用したがん検査装置の研究・開発・製造・販売
U R L:https://hbio.jp/
■線虫がん検査N-NOSEとは
HIROTSUバイオサイエンスは、世界最先端の線虫行動解析技術を有し、がん患者の尿に含まれる、がん特有の微量な匂い物質を検知するがん検査法「N-NOSE」の実用化を目指しています。この「N-NOSE」は、線虫ががん患者の尿に誘引され、健常者の尿には忌避する特性(化学走性)を利用した検査方法です。簡便で安価な検査方法でありながら、多種類のがん検出、さらには早期発見可能という優れた特長を持ち、解析症例数約1,000検体(*1)において、感度および特異度(*2)が約90%と極めて高精度であることが最新の臨床研究の結果より示されています。実用化予定の2020年1月では8千円台の価格で検査ができる見込みです。
この「N-NOSE」が社会実装することで、がん検診受信率の飛躍的向上と、早期がん発見率の上昇、がんの死亡者数の激減、医療費の大幅な削減が見込まれると期待されます。
*1 2018年6月末日時点の検体数
*2 がん患者をがん患者と見分ける確率(感度)と、健常者を健常者と見分ける確率(特異度)
■線虫がん検査N-NOSEの目的と意義
がんは1981年から日本人の死因第1位であり、日本人の2人に1人はがんを経験し、3人に1人は、がんが原因で死亡している。がんは早期発見の重要性が報告されているが、がん検診受診率は低い水準。背景には検査に対する苦痛、検査にかかる時間、検査費用が高いなどが挙げられる。安価で感度よく、人体に負担をかけずにがんを検査することができるN-NOSEは、最初に受ける一次がん検査としての実用化が期待される。
※「デジタルハイブリッド」は、トッパン・フォームズ株式会社の登録商標です。
※「N-NOSE」は株式会社HIROTSUバイオサイエンスの登録商標です。
※その他記載された製品名などは各社の登録商標あるいは商標です。
プレスリリース添付資料
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