明治学院が文化財のリードオルガンを大規模修復 11月2日(土)白金キャンパスで記念コンサート開催 ※当日整理券
明治学院には、100年を超えて演奏されている貴重な大型リードオルガンがあります。1914(大正3)年にオーガスト・ライシャワー教授(元駐日大使のエドウィン・ライシャワー氏の父)の仲介により、アメリカの教会から寄贈されたオルガンです。寄贈直後、火事に遭遇するも、学生と教員が協力して、建物の2階から重く巨大なオルガンを引き下ろしたというエピソードが残っています。2014年には港区指定有形文化財(歴史資料)に認定されました。
年数を重ね、出ない音があるなど演奏に支障が出る状態になったため、教育的文化遺産の保全事業の一環で、世界的に著名なオルガン製作者である横田宗隆氏が主宰する横田宗隆オルガン製作研究所に依頼し、この度、「港区文化財保存事業」として、大規模修復を実施しました。
リードオルガンとしては大型で、二段の手鍵盤とペダル鍵盤、15のストップ(音色)が備わっています。音を生み出す真鍮製のリード573枚を含め、すべて手作りで製作されたものです。製造元のメーソン&ハムリン社のオルガン部門はすでに閉じられているため、修復にあたった担当者は、当時も存在した材料を探し、ストップノブなどは伝手をたどり海外から取り寄せ、オリジナルを尊重しながら演奏を可能にする方法を模索し、修復を進めました。
修復を記念して、東京文化財ウィーク開催中である11月2日(土)に記念コンサートを開催いたします。
修復された明治学院のリードオルガン(港区指定有形文化財(歴史資料)) 1
【東京文化財ウィーク特別企画 修復一般公開
明治学院リードオルガン室内コンサート(解説付)】
■日時:2019年11月2日(土)
[1回目]11:00~11:40 [2回目]13:00~13:40 [3回目]15:00~15:40
■場所:明治学院記念館2階会議室(東京都港区白金台1-2-37)
※公共交通機関でお越しください。
港区指定有形文化財につきエレベーターはございません。
■入場 :無料(定員:各回45名。小学生以上が対象。)
■参加方法 :当日10:30より、入場整理券をチャペル内ロビーで配布します。
先着順。お1人1枚。
■曲目 :椰子の実(島崎藤村 作詞)ほか
■演奏とお話 :長谷川美保(明治学院オルガニスト)
原田真侑(明治学院協力オルガニスト)
加藤万梨耶(オルガン製作者)
■主催・問合せ先:明治学院学院長室
TEL:03-5421-5230(平日9:00-16:00)