沈みゆく首都圏の賃貸住宅市場 ~賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2019年10月~
不動産評価Webサイト「TAS-MAP」( http://www.tas-japan.com/ )を運営する株式会社タス(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:尾暮 敏範)は、「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2019年10月」を発表しました。
「沈みゆく首都圏の賃貸住宅市場」および「2019年8月期の1都3県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)」および「2019年8月期の関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)」を掲載しています。
詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版2019年10月」
https://go.tas-japan.com/l/592651/2019-10-17/29nzqn
レポートの概要
(1) 沈みゆく首都圏の賃貸住宅市場
バブル期、ミニバブル期、2014年~2018年にかけての賃貸住宅の大量供給により、首都圏の多くの地域の賃貸住宅市場は、「貸し手市場」から「借り手市場」に移行しています。このような状況下で他の賃貸住宅との差別化を図る場合は、賃貸条件を引き下げるしかありません。ただし、賃料水準の引き下げは、ボディブローのように収益に影響してきますので、まず引き下げるのは一時費用からということになります。これが、テナントの支払う敷金・礼金が引き下げられている背景となります。
需要が旺盛で競争力の高い地域であれば、敷金・礼金のレベルをそれほど引き下げなくともテナントを確保することが可能です。一方で、供給過剰でテナント確保が非常に困難な地域では、敷金・礼金のレベルを大きく引き下げる必要があります。つまり、敷金・礼金のレベルは市場の強弱を測るバロメーターとなるのです。
東京都では荒川沿いの葛飾区、足立区、江戸川区、2000年以降大量の大学キャンパスが移転した多摩地域、神奈川県では川崎市から横浜市にかけての湾岸沿いの地域と多摩地域、埼玉県ではさいたま市の中心部を除く武蔵野線の外側の地域、千葉県では千葉市の中心部を除く武蔵野線の外側の地域に敷金・礼金が受領できていない地域が集中しています。これらの地域は需要の減退や供給過剰で市場が傷んでいる可能性が高い地域です。
(2)2019年8月期 1都3県賃貸住宅指標
金融機関の貸出態度が硬化したことによる供給減少の影響で、首都圏のアパート系の空室率TVIは落ち着きを見せています。
[東京都]
全域 23区 市部
空室率TVI(ポイント):13.06 12.88 14.21
募集期間(ヶ月) :2.74 2.65 3.28
更新確率(%) :39.42 39.73 37.38
中途解約確率(%) :41.96 40.37 50.09
[神奈川県]
空室率TVI(ポイント):16.44
募集期間(ヶ月) :3.77
更新確率(%) :36.55
中途解約確率(%) :49.62
[埼玉県]
空室率TVI(ポイント):15.96
募集期間(ヶ月) :3.06
更新確率(%) :44.82
中途解約確率(%) :43.27
[千葉県]
空室率TVI(ポイント):16.80
募集期間(ヶ月) :3.34
更新確率(%) :43.99
中途解約確率(%) :42.24
分析:株式会社タス
(3) 2019年8月期 関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標
関西圏で唯一供給数がミニバブル期に近づいている大阪府のマンション系空室率TVIが継続して悪化傾向にあります。
[大阪府]
空室率TVI(ポイント):9.04
募集期間(ヶ月) :5.28
更新確率(%) :37.80
中途解約確率(%) :50.13
[京都府]
空室率TVI(ポイント):12.73
募集期間(ヶ月) :5.34
更新確率(%) :38.91
中途解約確率(%) :50.41
[兵庫県]
空室率TVI(ポイント):12.60
募集期間(ヶ月) :6.25
更新確率(%) :45.05
中途解約確率(%) :42.09
[愛知県]
空室率TVI(ポイント):14.82
募集期間(ヶ月) :6.61
更新確率(%) :39.76
中途解約確率(%) :47.25
[静岡県]
空室率TVI(ポイント):23.63
募集期間(ヶ月) :9.52
更新確率(%) :46.21
中途解約確率(%) :40.17
[福岡県]
空室率TVI(ポイント):10.15
募集期間(ヶ月) :5.30
更新確率(%) :46.24
中途解約確率(%) :39.14
分析:株式会社タス
詳細はPDFファイルをご参照ください。
詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2019年10月」
https://go.tas-japan.com/l/592651/2019-10-17/29nzqn
メディア掲載情報等はこちらをご覧ください。
https://corporate.tas-japan.com/news/news_cate/media/
■株式会社タスについて
株式会社タスはトヨタ自動車株式会社(T)、豊田通商株式会社(T)、朝日航洋株式会社(A)、株式会社三友システムアプレイザル(S)が出資するトヨタのグループ企業です。システム評価のパイオニアとして不動産に関わる情報を収集・分析・ディスクローズすることにより、専門知識を誰でも簡単に視える化することを目指しています。不動産評価サービスTAS-MAPは、担保評価や顧客へのプレゼンテーション資料作成ツールとして多くの金融機関や不動産会社の時短に貢献しています。
会社名 : 株式会社タス(英語名 TAS Corp.)
所在地 : 東京都中央区八丁堀3丁目22番13号 PMO八丁堀4F
設立年月日: 2000年8月28日
資本金 : 1億8千万円
出資 : トヨタ自動車株式会社
朝日航洋株式会社
株式会社三友システムアプレイザル
豊田通商株式会社
記事掲載数No.1!「@Press(アットプレス)」は2001年に開設されたプレスリリース配信サービスです。専任スタッフのサポート&充実したSNS拡散機能により、効果的な情報発信をサポートします。(運営:ソーシャルワイヤー株式会社)