東京脳神経センターが『自律神経チェックドック』を12月に開始 1時間程度の短時間で自律神経機能検査を提供
脳神経と自律神経の診療を専門に行う東京脳神経センター(所在地:東京都港区、理事長:松井 孝嘉)は、これまで検査されずに見逃されてきた自律神経の機能を検査する「自律神経チェックドック」を2019年12月より開始します。
自律神経は、内臓や脈拍、血圧、呼吸、消化、体温調整など「生命」維持のために必要な機能をコントロールする神経で、自律的に機能しています。自律神経系の不調は、体のあらゆる部分とあらゆるプロセスに影響を及ぼし、以下に示したような、器質的な異常が見られないにも関わらず、原因不明の体調不良「不定愁訴(ふていしゅうそ)」を引き起こす可能性があります。
「自律神経チェックドック」は、健康診断では問題がないけれど心身不調(不定愁訴)の不安がある方、自分の隠れた心身の状態をしっかりと管理したい方に、1時間程度の短時間で自律神経機能検査を提供するものです。検査結果は診断レポートとともに、約1週間で本人の手元にお届けします。
■自律神経系の分布
血管、胃、腸管、肝臓、腎臓、膀胱、性器、肺、瞳孔、心臓、汗腺、唾液腺、消化腺など、内臓をコントロール。
■主な不定愁訴
頭痛・めまい・自律神経失調症・うつ・パニック障害・ムチウチ後遺症・更年期障害(難治)・慢性疲労・血圧不安定・機能性食道嚥下障害・機能性胃腸症・過敏性腸症候群・多汗症・不眠症(睡眠障害)・ドライマウス・ドライアイ・起立性調節障害など
■自律神経ドック『自律神経チェックドック』(予約制)
料金:13,200円・税込
【不定愁訴について】
・広辞苑
明白な器質的疾患が見られないのに、さまざまな自覚症状を訴える状態。
・医学大事典
自覚症状が一定せず、その時どきによって変化する訴え。動悸、息苦しさ、発汗、頭重、不眠など多種多様であるが、自律神経系が関与する身体的な症状が中心である。幼児期から老年期に至る全ての年齢層にみられるが、初老期(女性では更年期)がいわゆる自律神経失調症にかかりやすいため、特定の病気がなくともしばしば認められる。
■自律神経チェックドック 検査内容
1. 重心動揺平衡機能検査(グラビコーダ) ※下肢荷重検査含む
耳鼻科領域とは異なる、浮遊感あるめまいやフラツキ、頚性めまいなどを検査します。
自律神経障害とは直接的に同義ではありませんが、自律神経機能の指標となる検査として取り扱います。
2. 電子瞳孔機能検査(イリスコーダ)
自律神経系の支配を受けている瞳孔の機能を測定します。瞳孔散大筋は交感神経支配、瞳孔括約筋は副交感神経支配となっており、瞳孔の機能を検査することで自律神経機能の状態を把握します。
検査では右目に3種類(赤・青・白)の光を照射して対光反射を数値で測定します。瞳孔計、縮瞳率、反射速度、回復速度などを検査し、自律神経障害の場合、それぞれの反射や速度が鈍くなります。
3. 体表面温度測定検査(サーモグラフィー)
血管の収縮・拡張は自律神経の支配下にあります。血流量を体温として可視化し、体表温度を測定することで、自律神経の状態を把握します。
検査では首後面と両足の体表温度を測定して、火照りや冷えを数値化して判断します。特に首後面は室温より高くなる傾向があり、足は低くなる傾向にあります。これが自律神経の調節障害と考えられます。
【東京脳神経センター 施設概要】
2006年5月、専門的な脳の病気全般と全身の不定愁訴の診療を目的に開設した医療施設。「今までどこの病院でも治せなかった病気を治す」という使命のもと、東京大学医学部出身の脳神経外科医・神経内科医・整形外科医・婦人科医が集結して診療を行っています。
■理事長: 松井 孝嘉
■所長 : 嘉山 孝正(元・国立がん研究センター理事長・総長)
■所在地: 〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-1-17
■TEL : 03-5776-1200
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