ZETA通信を利用した「換気お知らせキット」を 2020年4月から販売開始!
~ワンストップIoTソリューション“ZETA App Kit-V”を4月14日リリース~
株式会社テクサー(本社:東京都港区、代表取締役CEO:朱 強、以下:テクサー)は、2020年4月よりZETA通信を利用した換気お知らせキットの販売を開始いたします。
■室内空気環境と二酸化炭素濃度
日本はじめ諸外国において、環境中の二酸化炭素濃度の上昇による健康被害やパフォーマンスに関する研究に基づく法規制およびガイドライン等は、1980年代後半より整備されてきました。室内環境での二酸化炭素濃度を1000ppm以下と定めるケースが多く、日本においてもビル管理法(建築物における衛生的環境の確保に関する法律)のほか自治体による条例などで建築面積などの一定条件を満たす建物等においては、二酸化炭素濃度として1000ppm以下が基準となっています。
二酸化炭素濃度の人体への影響として、600ppmを超えると敏感な人は臭いや空気のよどみを感じ、1000ppmを超えると軽い眠気を生じ、さらに2500ppmを超えると頭痛や倦怠感などの健康被害が顕在化するとされています。長距離や混雑した電車内、飲食店、喫煙室、遊戯施設内などにおいて二酸化炭素濃度が高い傾向との報告もあり、人が一定空間内に多く(または長く)滞在した場合、呼吸によってその空間の二酸化炭素濃度は上昇するので、適度な換気が必要になります。さらに米国政府系の研究機関が行った二酸化炭素濃度が脳の機能(意志決定パフォーマンス)に与える影響についてのレポートでは、脳のパフォーマンスを有効に活用し生産性を高めるためには、より良い空気環境の提供(実験では600ppm程度)が推奨されています。因みに一般大気中の二酸化炭素濃度は400から450ppmです。
また厚生労働省では、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の見解(令和2年3月9日及び3月19日公表)として『リスク要因の一つである「換気の悪い密閉空間」を改善する』ための「推奨される換気の方法」が纏められています。このなかで、ビル管理法における空気環境の調整に関する基準に適合していれば、『「換気の悪い空間」には当てはまらないと考えられます。』と示され、ビル管理法における特定建築物に該当する施設への基準の遵守のほか、これに該当しない商業施設等においても窓の開放などによって基準に沿った空気環境を確保するよう、換気の励行が推奨されています。※1
■室内空気環境は見えていますか?
ところで、特定空間内の二酸化炭素濃度が1000ppm以下に保たれていることを私たちはどのようにして確認できるのでしょうか。ビル管理法に基づく測定は2ヶ月に一度の検知管方式とされ、その場・その時の濃度の計測結果です。空調制御が整備された一部の建物・施設を除けば、刻々と変化する利用状況における室内空気環境の情報をリアルタイムに入手することは不可能で、これが換気の実施などによる適切な環境の確保を困難にしていると考えられます。
比較的気候条件の良い4月・5月は窓の連続開放などによって空気の入れ換えをおこなうことが可能ですが、梅雨時や夏期に向けて気温と湿度が上昇する日本においては中期的な対策が求められ、必要な情報を入手し可視化・管理することが必須になるのではと予想されます。特に2020年4月現在日本国内に発令されている移動自粛などが緩和される際には、人が多く集まる施設の運用再開にあたり、室内環境の管理等は各施設の責任者が自主的に設備や運用条件を整備し、良好な環境を維持することが求められます。
■換気お知らせ(ZETA APP Kit-V)なら30分で可視化と情報共有を実現
換気お知らせ(ZETA APP Kit - Ventilation)は、ビル管理法における空気環境の調整に関する基準項目の中から、容易かつ安価にセンシングが可能で人の生活に密接している、二酸化炭素、気温、相対湿度について5分毎に自動計測し、結果をリアルタイムに表示します。また、基準値を上回る計測値となった場合には、予め設定したアドレスにアラート・メールを自動送信します。さらに、LPWA規格であるZETAの通信ネットワークによって、複数の施設や空間について一元管理が可能です。二酸化炭素濃度による外気導入自動制御などの高度な空調管理を行うことが困難なビルや施設・店舗においても、連続した計測値のモニタリングによって、必要な換気を促すことが可能になります。また窓の開放や換気扇の運転、場合によっては入室人数の制限などに対して、数値を「見える化」することにより利用者に納得いただける環境を提供できます。
換気お知らせ(ZETA APP Kit - Ventilation)には、最新のIoT機器であるNB-Innovation社製の(1)二酸化炭素濃度センサーと通信ノードであるWatcher Pro2のセット、(2)センシングした計測値をZETA通信によってクラウドサーバーへ送信する、ZETA AP(ZETA基地局。データ送信用のSIMカード付き)、(3)デバイスとZETA通信を管理するZETA Cloud Platform、(4)センシングデータを校正・AI処理するNBIクラウドサーバーの利用料、(5)センシングデータを可視化し、アラートをメールで共有できるWebアプリの利用料など、サービス利用に関する全ての機能と製品が含まれています。
ユーザーは製品購入後、ZETA APを設置し、WatcherPro2を計測したい空間に設置後、電源ボタンを押すだけで二酸化炭素、気温、湿度をPC画面上で確認することができます。標準設置時間は僅か30分です。換気お知らせ(ZETA APP Kit - Vantiration)は、室内空気環境の可視化と情報共有を実現することで、室内空気環境の清浄化に貢献します。
※1 厚生労働省発表の資料
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000618969.pdf
【株式会社テクサー概要】
社名 : 株式会社テクサー
本社所在地 : 東京都港区芝2-5-19 ITOビル5階
創立 : 2016年10月21日
資本金 : 1億589万円
代表取締役 : 朱 強
従業員数 : 14名
主な事業内容: 低消費電力広域ネットワーク(LPWAN)応用システムの開発と販売
インドア・ナビゲーション応用システムの開発と販売
スマート・センサエッジ・システムの開発と販売
ホームページ: https://techsor.co.jp
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