日本電業工作、地デジ波やWi-Fi波などの環境電波を収穫して電気に変換する エネルギーハーベスティング技術の公開実験を実施
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2011年7月12日 13:30 日本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩本 眞)は、2011年7月20日(水)から22日(金)、東京ビッグサイトにおいて開催される展示会「テクノフロンティア2011」にて、当社開発中のレクテナ(※1)試作機を用いて、エネルギーハーベスティング技術の実証実験を兼ねたデモンストレーションを実施、一般公開いたします。
公開実験概要
<実証実験について>
「テクノフロンティア2011」において、当社開発中のレクテナ(※1)試作機を用いてエネルギーハーベスティング技術の公開実験を行います。この実験では、環境電波(※2)をレクテナで受信、電気に変換し、他のデバイスに供給します。
当社のレクテナは薄型で、Wi-Fi電波収穫用は12mm、地デジ電波収穫用でもわずか3mmしかなく、スッキリとしたデザインです。また、微小電力(50μW)から動作しますので、身の回りにある環境電波を確実に収穫し、電気に変換します。
会場では、実際に東京タワーから一般放送用に送信されている地デジ波やブース内に設置した無線LAN機器から発せられるWi-Fi波などを電気に変換し、温度センサ付きリモコン等に通電する様子を、一般の皆様に確認していただきます。
※1 レクテナ: Rectifying antennaの略。直訳すると「直流に変えるアンテナ」。受信した電波を整流し直流に変えることで電力が発生します。
※2 環境電波: 無線LAN、携帯電話、放送波など、比較的エネルギー強度の高い身の回りにある無線電波
<公開実験の概要>
展示1 Wi-Fi 電波収穫(無線LANルータ)
展示2 地デジUHF波 電波収穫
<エネルギーハーベスティング技術とは>
周囲にある熱、振動、圧力、電波などのエネルギーを収穫して電気に変換する環境型の発電技術のことです。
レクテナにおける高効率な電波・電気変換技術の目標として、2009年に日本の宇宙基本計画に盛り込まれた宇宙太陽発電所(スペース・ソーラー・パワー・サテライト:SPS)構想の実現があります。
宇宙空間に巨大な太陽光発電所を作り、そこからマイクロ波帯(3GHz~30GHz)の電波を使って、地上に電力を送るという壮大な構想で、“原発1基分”GW(ギガワット)クラスの太陽光発電システムの利用が想定されています。地上に設置する太陽光発電システムと異なり、時間帯や気候の影響を受けず、太陽光から安定して電力を生成できます。また、静止軌道に太陽光発電システムを設置することで、日本国内の常に同じ場所に電力を届けることが可能となります。
当社は、レクテナのエネルギーハーベスティング技術の研究開発を通して、本構想の実現に協力しております。
<「テクノフロンティア2011」 当社出展概要>
展示会名 : TECHNO-FRONTIER 2011(テクノフロンティア2011)
電子・機構部品の最先端がみえるアジア最大級の専門展示会&シンポジウム
会期 : 2011年7月20日(水)から22日(金)まで
開催時間 : 10:00~17:00
会場 : 東京ビッグサイト
当社ブースNo.: 3X 215(東3ホール 左奥付近)
URL : http://www.jma.or.jp/tf/
実験の見学に際して、事前予約などの必要はありません。お気軽に当社ブースまでお立寄ください。皆さまのご来場を、心よりお待ちしております。
<開発情報参考ホームページ>
http://www.den-gyo.com/special01/01.html
<日本電業工作(DENGYO)について>
1947年の創立以来、日本の通信事業発展に貢献し、通信インフラの実現を支える技術・製品を数多く創出してきました。アンテナ・フィルタといったコアビジネスの研究開発はもとより、中長期的な革新技術の創出にも積極的に取り組んでいます。
商号 : 日本電業工作株式会社
所在地 : 〒102-0074 東京都千代田区九段南4-7-15 JPR市ヶ谷ビル
代表者 : 代表取締役社長 岩本 眞
設立 : 1947年(昭和22年)6月17日
資本金 : 3億3,000万円
売上高 : 94億円
従業員数: 266名(2011年3月期)
URL : http://www.den-gyo.com/
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