PGF生命調べ 本当に還暦人? 容姿が若いと思う同年代の有名人 「黒木 瞳さん」がダントツ
2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査
PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社、代表取締役社長 兼 CEO阪本 浩明)は、2020年6月25日(木)~6月30日(火)の6日間、今年還暦を迎える1960年生まれの男女を対象に「2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」をインターネットリサーチで実施し、2,000名の有効サンプルの集計結果を公開しました。 (調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
[アンケート調査結果]
第1章:還暦人の価値観
■7割半が「還暦の実感がわかない」、心はまだ40代?還暦人の精神年齢は平均48歳
今年還暦を迎える1960年生まれの人(以下、還暦人「かんれきびと」)2,000名(全回答者)に、還暦の実感について質問しました。
まず、全回答者(2,000名)に、還暦を迎えるという実感がわかないか聞いたところ、「非常にあてはまる」は43.2%、「ややあてはまる」は32.0%で、合計した「あてはまる」は75.2%、「あまりあてはまらない」は15.9%、「全くあてはまらない」は9.0%で、合計した「あてはまらない」は24.9%となりました。還暦人の大半が還暦を迎えるという実感を持っていないようです。
また、自分の心や体の年齢が何歳くらいに相当すると感じているか聞いたところ、自身の精神年齢(精神的な若々しさ)の実感では、「50~54歳相当」(28.6%)や「40~44歳相当」(17.4%)に回答が集まり、平均年齢は48.1歳でした。
他方、肉体年齢(身体的な若々しさ)の実感では、「50~54歳相当」(29.8%)や「55~59歳相当」(24.4%)に回答が集まり、平均年齢は55.5歳でした。
回答時の実年齢の平均である59.5歳と比較すると、精神年齢は11.4歳、肉体年齢は4.0歳若いという結果でした。今年の還暦人には精神的な若々しさや肉体的な若々しさに自信を持っている人が多いようです。
■還暦祝いに「赤いちゃんちゃんこ」「夫婦ペアグッズ」はNG!嬉しいのは「旅行」関係
次に、還暦祝いについて質問しました。
全回答者(2,000名)に、嬉しいと感じる還暦祝いを聞いたところ、嬉しいと感じるイベントごとや行為では1位「一緒に旅行に行く」(30.2%)、2位「食事会を開く」(29.3%)、3位「プレゼントをもらう」(28.6%)となりました。
嬉しいと感じるプレゼントでは1位「旅行券」(21.4%)、2位「おしゃれな洋服・小物(バッグ・腕時計など)」(14.8%)、3位「花束」(11.6%)となりました。
コロナ禍で旅行に行く機会が著しく減っている環境下、還暦人の多くが、安心して旅行を楽しめる日の到来を待ち望んでいるのではないでしょうか。
反対に、嫌だ・遠慮したいと感じる還暦祝いを聞いたところ、イベントごとや行為では「赤いちゃんちゃんこを着る」(68.4%)がダントツ、次いで、「マッサージしてもらう」(15.4%)、「一緒にお酒を飲む」(11.7%)となりました。
嫌だ・遠慮したいと感じるプレゼントでは1位「夫婦ペアグッズ(ペア財布・ペア腕時計など)」(26.0%)となりました。お揃いのものを身につけることに気恥ずかしさを感じる人が多いのかもしれません。以降、2位「記念品(似顔絵・メッセージ入り置き時計・フォトフレームなど)」(22.8%)、3位「花束」(15.4%)が続きました。
■本当に還暦人? 容姿が若いと思う同年代の有名人 「黒木 瞳さん」がダントツ
■好感が持てる同年代の有名人 女性回答1位は「佐藤 浩市さん」、男性回答1位は?
続いて、1960年生まれの同年代の有名人について聞きました。
全回答者(2,000名)に、還暦に見えないくらい容姿が若いと思う同年代の有名人を聞いたところ、宝塚歌劇団出身で華やかな印象の「黒木 瞳さん」がダントツとなりました。以降、2位「浅野 ゆう子さん」、3位「真田 広之さん」が続きました。
男性回答では2位「真田 広之さん」、3位「浅野 ゆう子さん」、女性回答では2位「浅野 ゆう子さん」、3位「涼風 真世さん」となりました。
また、好感が持てる同年代の有名人を聞いたところ、1位「黒木 瞳さん」、2位「佐藤 浩市さん」、3位「浅野 ゆう子さん」となりました。
男性回答では1位「黒木 瞳さん」、女性回答では1位「佐藤 浩市さん」となりました。大人の魅力が漂う俳優・女優に好印象を持っている還暦人が多いようです。
第2章:還暦人の仕事・マネー・生活
■大多数が現役続行を希望! 「60歳を過ぎても働きたい」働く還暦人の9割弱
今年の還暦人のうち、仕事を続けたいと考えている人はどのくらいいるのでしょうか。
59歳時点で就労をしている・していた人(1,466名)に、還暦(60歳)以降、何歳まで働いていたいか聞いたところ、「60歳まで」は13.3%となったのに対し、61歳以降の年齢を回答した人の割合は86.7%となりました。大多数の人は、仕事から引退せず、還暦以降も引き続き現役で働きたいと考えているようです。最も多くの回答が集まったのは「65~69歳まで」(41.7%)で、平均は67.7歳でした。
■還暦人の貯蓄額は平均3,078万円、還暦人の65%が2,000万円未満
次に、貯蓄や生活費について質問しました。
全回答者(2,000名)に、現段階の貯蓄金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)を聞いたところ、昨年と同様、「100万円未満」(20.8%)に最も多くの回答が集まったほか、「100~300万円未満」(11.6%)や「500~1,000万円未満」(12.0%)、「1,000~1,500万円未満」(11.9%)、「3,000~5,000万円未満」(9.9%)などに回答が集まり、平均額は3,078万円でした。また、昨年話題になった“老後2,000万円問題”に関し、貯蓄額が2,000万円に満たない還暦人の割合をみると、64.8%でした。
昨年の調査結果と比較すると、平均額は2019年2,956万円→2020年3,078万円と、122万円の上昇となりました。
世帯構成別にみると、「100万円未満」と回答した人の割合は、おひとりさま世帯では30.3%と、他の層と比べて突出して高くなりました。
■自由に使えるお金と今後の生活費は?還暦人が考える“ゆとりある生活”には月平均28万8千円必要
全回答者(2,000名)に、生活費を除いて、自由に使えるお金(配偶者がいる場合は夫婦2人分)はひと月あたりいくらくらいあるか聞いたところ、「5万円台」(23.5%)に最も多くの回答が集まり、平均額は56,356円でした。「5万円未満」の割合をみると、50.9%と半数を超えました。
また、これからの人生で、ひと月あたりに必要だと思う金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)について聞きました。
≪生活費として最低限必要な金額≫では、「20~24万円台」(26.6%)や「15~19万円台」(16.3%)に回答が集まり、平均額は199,710円でした。
他方、≪ゆとりのある生活を送るために必要な金額≫では、「30~34万円台」(27.9%)に最も多くの回答が集まったほか、「20~24万円台」(15.8%)や「25~29万円台」(11.8%)にも回答が集まり、平均額は288,399円でした。平均額を比較すると、生活費として最低限必要な金額(199,710円)と約9万円の開きがみられました。
■還暦人の消費 「健康維持」には月平均1万4千円、「趣味」には月平均1万8千円
全回答者(2,000名)に、普段の生活でかけているお金について質問しました。
健康維持のためにお金を使っているか聞いたところ、「お金を使っている」という人は61.4%となりました。
健康維持にお金を使っている人(1,228名)に、ひと月あたり(自身1人分で)どのくらいの金額を健康維持に使っているか聞いたところ、「10,000円~20,000円未満」(33.1%)に最も多くの回答が集まり、平均額は14,239円でした。
平均額を昨年の調査結果と比較すると、2019年12,809円→2020年14,239円と、1,430円上昇しました。
次に、趣味のためにお金を使っているか聞いたところ、「お金を使っている」という人は70.0%となりました。
趣味にお金を使っている人(1,400名)に、ひと月あたり(自身1人分で)どのくらいの金額を趣味に使っているか聞いたところ、「10,000円~20,000円未満」(29.6%)に最も多くの回答が集まり、平均額は17,896円でした。
平均額を昨年の調査結果と比較すると、2019年14,435円→2020年17,896円と、3,461円上昇しました。今年の還暦人には趣味を満喫するためにお金を惜しまない人が多いようです。
また、美容・ファッション(美容院、化粧品、洋服など)のためにお金を使っているか聞いたところ、「お金を使っている」という人は77.6%となりました。
美容・ファッションにお金を使っている人(1,553名)に、ひと月あたり(自身1人分で)どのくらいの金額を美容・ファッションに使っているか聞いたところ、「5,000円~10,000円未満」(27.9%)に最も多くの回答が集まり、平均額は9,335円でした。
平均額を昨年の調査結果と比較すると、2019年8,711円→2020年9,335円と、624円上昇しました。
■還暦人にも“テレビ離れ”じわり? 「テレビよりスマホ」48%、昨年調査から10ポイント上昇
全回答者(2,000名)に、日常生活ではテレビよりスマホが欠かせないか聞いたところ、「あてはまる」は48.4%となりました。
昨年の調査結果と比較すると、「あてはまる」と回答した人の割合は、2019年38.4%→2020年48.4%と、10.0ポイント上昇しました。スマートフォンが必須アイテムとして還暦人の日常生活に浸透している実態が明らかになりました。
■還暦人が外出自粛期間中に行ったこと 1位「家の片付け」2位「ネットショッピング」
男性回答では「リモート飲み会」、女性回答では「マスク作り」が上位にランクイン
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、不要不急の外出を自粛している間、還暦人はどのようなことを行っていたのでしょうか。
全回答者(2,000名)に、外出自粛期間中に行ったことを聞いたところ、1位「家の片付け」(38.2%)となりました。自宅にいる時間を使って、家の片付けに取り組んでいた人が多いようです。以降、2位「ネットショッピング」(34.9%)、3位「読書」(22.2%)、4位「ジョギング・ウォーキング」(20.6%)、5位「在宅勤務」(16.8%)が続きました。
男女別にみると、男性回答では「ネットショッピング」(1位、32.9%)や「在宅勤務」(3位、24.6%)、「動画配信サービスの利用(NetflixやHuluなど)」(6位、14.4%)、「リモート飲み会(オンライン飲み会)」(10位、4.4%)などが上位に挙がりました。オンラインサービスを活用したり、自宅で仕事をしたりしていた男性が多いようです。
他方、女性回答では「室内エクササイズ・ストレッチ」(4位、21.2%)や「マスク作り」(5位、19.7%)などが上位に挙がりました。運動不足にならないよう体を動かしたり、マスク作りに挑戦したりしていた女性が多いことがわかりました。
第3章:還暦人の人生振り返り
■還暦人が遊びに夢中だった年齢は平均26歳、仕事に夢中だった年齢は平均34歳
還暦人は、自身が遊び・仕事に夢中だった時期はいつ頃だと感じているのでしょうか。全回答者(2,000名)に、遊びに夢中だった時期と仕事に夢中だった時期がそれぞれ何歳くらいの頃か聞きました。
遊びに夢中だった時期がある人(1,716名)の回答をみると、一番遊びに夢中だった年齢は「20~24歳」(34.3%)や「25~29歳」(19.9%)に回答が集まり、平均は26.1歳でした。
男女別にみると、男女とも「20~24歳」(男性24.6%、女性45.0%)に最も多くの回答が集まりました。
また、仕事に夢中だった時期がある人(1,695名)の回答をみると、一番仕事に夢中だった年齢は「40~44歳」(20.7%)や「30~34歳」(19.6%)などに回答が分かれ、平均は34.0歳でした。
男女別にみると、男性では「40~44歳」(27.0%)、女性では「20~24歳」(27.1%)にそれぞれ最も多くの回答が集まっており、男女の回答傾向が大きく異なりました。今年の還暦人が社会に出始めた頃は、最近とは異なり、女性が結婚に伴い会社を辞めるという“寿退社”をするケースが多かった時代です。そのような職場の風潮や時代の背景のため、男女の回答において、大きな年齢差が生じているのだろうと推察されます。
■今なら大問題!? 還暦人が新入社員だった頃の職場の光景や働き方 1位「デスクでタバコ」、
そのほか「休日返上」「徹夜」「休日に参加強制の行事」といった回答も
還暦人が社会人としてデビューしたときの職場の光景や働き方は、今とはどのように違っていたのでしょうか。
全回答者(2,000名)に、今の若い人が聞いたら驚くと思う、自身が新入社員だった頃の職場の光景を聞いたところ、1位「デスクでタバコを吸う人がいた」(72.2%)、2位「デスクにパソコンはなかった」(71.6%)となりました。現在は、屋内は原則禁煙となっており、デスクでタバコを吸う人はみられませんが、今年の還暦人が新入社員として働き始めた当時はそのようなルールは確立されていなかったため、多くの人が仕事をする屋内でタバコを吸う姿は珍しくありませんでした。また、デスクにパソコンがあるという、現在では自然に感じる光景も、当時はみられませんでした。以降、3位「女性社員がお茶くみをしていた」(51.7%)、4位「土曜日の午前中は仕事だった」(47.4%)、5位「手書きで企画書を作成していた」(42.7%)となりました。そのほか、「家族より仕事を優先する人がほとんどだった」(40.5%)や「徹夜をする人が当たり前のようにいた」(26.2%)といった回答が上位に挙がりました。
また、自由回答で得られた結果をみると、「休みを返上して働くのは当たり前だった」や「ハラスメントは日常茶飯事だった」、「携帯電話もインターネットもなかった」、「結婚したら辞めるのが当然だった」、「ボーナスは現金支給で、7ヶ月分出ていた」、「毎週日曜日は何かしらのイベントがあり、すべて強制参加だった」など、現在では考えられない職場の空気や実態・風景、その当時の働き方や報酬が挙げられました。
■還暦人がハマったトレンディドラマ 1位「男女7人夏物語」2位「東京ラブストーリー」
今年の還暦人が20代~30代の頃は、社会現象を巻き起こすような、高視聴率のドラマが多数放送されていました。還暦人の中には、それらのヒットドラマを毎回欠かさず観ていたという人が多いのではないでしょうか。
全回答者(2,000名)に、自身が20代~30代の頃にハマったトレンディドラマを聞いたところ、明石家 さんまさんと大竹 しのぶさんが出会うきっかけとなった恋愛ドラマである「男女7人夏物語」が1位となりました。次いで、令和になってリメイク版が放送され話題となった「東京ラブストーリー」が2位となりました。以降、3位「101回目のプロポーズ」、4位「男女7人秋物語」、5位「金曜日の妻たちへIII 恋におちて」が続きました。
■還暦人の人生を変えた言葉 1位はあのトレンディドラマの名台詞
全回答者(2,000名)に、自身の人生を変えた言葉を聞いたところ、1991年に放送されたドラマ『101回目のプロポーズ』の劇中の台詞である「僕は死にません」が1位となりました。恋人を失うことを怖れている女性を演じる浅野 温子さんに対し、恋愛に不器用な男性を演じる武田 鉄矢さんが自身のひたむきな愛の気持ちを伝えたシーンの台詞で、その年の新語・流行語大賞を受賞しました。以降、2位「継続は力なり」「神様は乗り越えられない試練は与えない」、4位「なるようになる・ケセラセラ」、5位「楽あれば苦あり、苦あれば楽あり」が続きました。成功に向けて続けることの大切さを説く言葉や苦しいときでも前向きな気持ちになれるような言葉が上位に挙げられました。
■自身の今までの60年を表す漢字 男性回答1位「忍」、女性回答1位「楽」
今年の還暦人は、自身が今まで過ごしてきた60年間をどのようにとらえているのでしょうか。
全回答者(2,000名)に、自身の“今までの60年”を表す漢字(1字)を聞いたところ、1位「楽」、2位「忍」、3位「苦」、4位「幸」、5位「生」となりました。
男女別にみると、男性回答では1位「忍」、2位「楽」、3位「苦」となりました。その漢字を挙げた理由をみると、「忍」では「耐え忍ぶ人生だったから」「何事も耐えることが肝心だから」など、辛抱強く60年間を生きてきた様子がうかがえました。「楽」では「振り返ると、楽しいことが多かったから」、「苦」では「苦しいことの連続だったから」といった理由が挙げられました。
他方、女性回答では1位「楽」、2位「幸」「忍」となりました。その漢字を挙げた理由をみると、「楽」では「人生を楽しみながら過ごしてきたから」「楽しい思い出がたくさんあるから」など、これまでの人生を満喫できたという還暦女性が多いことがわかりました。「幸」では「苦労はあっても今が幸せだから」、「忍」では「自由に生きられなかったから」といった回答がみられました。
■コロナ禍で“人の役に立ちたい”気持ち高まる?生まれ変わるなら就きたいと思う職業 1位「医師」
“還暦”には“生まれ変わり”という意味があります。今年の還暦人は、もし生まれ変わったらどのように生きていきたいと考えているのでしょうか。生まれ変わったときに就いてみたいと思う職業について質問しました。
全回答者(2,000名)に、生まれ変わるなら、どのような職業に就きたいと思うか聞いたところ、1位「医師」、2位「公務員」、3位「研究者」となりました。
男女別にみると、男女とも1位は「医師」でした。その職業を挙げた理由をみると、「人の役に立ちたいから(男性)」や「人の命を救いたいから(男性)」、「病気で苦しむ人を助けたいから(女性)」など、人の役に立ちたいという還暦人の思いが垣間見える結果となりました。現在、多くの医師が新型コロナウイルスと最前線で戦っています。還暦人の中には、自身も同じように、人を助けたいと感じている人が多いのではないでしょうか。
男性回答では2位「公務員」、3位「研究者」となりました。その職業を挙げた理由については、「公務員」では「安定しているから」、「研究者」では「学問を探究したいから」といった回答が挙げられました。
他方、女性回答では2位「キャビンアテンダント」、3位「研究者」となりました。その職業を挙げた理由をみると、「キャビンアテンダント」では「子どもの頃から憧れていたから」のように、憧れを持っていたという回答が多くみられました。近年、子どもが将来なりたい職業のランキングでキャビンアテンダントが上位にランクインするケースは少ないようです。“生まれ変わったときに就いてみたい職業”についての考えを通して、今年の還暦人との世代間ギャップが垣間見える結果となりました。
第4章:還暦人の展望と不安
■コロナ禍で明るい見通しを持てず?「日本の将来は明るいと思う」還暦人は2割に満たない結果に
■還暦人の約6割が「第二の人生について考える機会が増えた」と実感
■「まだまだやりたいこと(叶えたい夢や目標)がある」還暦人の約7割
還暦人が今後の人生に対して抱いている展望や不安について質問しました。
まず、全回答者(2,000名)に、日本の将来は明るいと思うか聞いたところ、「あてはまる」は18.2%、「あてはまらない」は81.8%となりました。コロナ禍をはじめ、景気に対する不安や自然災害に対する不安など、日本の将来について、明るい見通しを持てず悲観的にとらえている人が多いのではないでしょうか。
また、還暦以降の自身の人生についてどのような実感や展望を持っているか聞いたところ、【第二の人生について考える機会が増えた】では「あてはまる」は58.6%となりました。“人生100年時代”といわれる時代を過ごすにあたり、これからどのような人生を送るべきか考えるようになったと実感している人が多いようです。
【まだまだやりたいこと(叶えたい夢や目標)がある】では「あてはまる」は68.1%と、約7割の還暦人が今後の人生に夢や目標を持っているという前向きな結果となりました。
■還暦以降の人生に抱く不安 1位「身体能力の低下」2位「判断能力の低下」3位「自分の介護」
還暦人は、これからの人生について、どのようなことに不安を感じているのでしょうか。
全回答者(2,000名)に、還暦以降(60歳以降)の人生で不安に思うことを聞いたところ、1位「身体能力の低下(体の病気や寝たきりなど)」(59.6%)、2位「判断能力の低下(認知症等脳の病気や車の運転など)」(44.0%)、3位「自分の介護」(41.6%)となりました。自身の健康面を心配している人が多いようです。以降、4位「収入の減少(60歳以降の雇用形態の変更など)」(41.4%)、5位「年金制度の崩壊」(37.2%)、6位「老後貧困・老後破産(老後の資金不安)」(32.9%)となりました。
昨年の調査結果と比較すると、「収入の減少(60歳以降の雇用形態の変更など)」は2019年58.5%→2020年41.4%と17.1ポイント下降しており、順位も2019年1位→2020年4位と3つ下がる結果となりました。昨年の還暦人と比べ、今年の還暦人のほうが、収入面での不安を感じる人は少ないようです。そのほか、「年金制度の崩壊」は2019年48.2%→2020年37.2%と、11.0ポイント下降しました。他方、「身体能力の低下(体の病気や寝たきりなど)」は2019年52.6%→2020年59.6%、「子ども・孫の将来」は2019年16.2%→2020年22.6%で、それぞれ5ポイント以上上昇しました。
■人生100年時代への備え TOP3「体力づくり」「健康診断受診」「貯蓄・資産運用」
では、還暦人は、これからの人生のために、普段の生活でどのような備えをしているのでしょうか。
最後に、全回答者(2,000名)に、人生100年時代への備えとして行っていることを聞いたところ、「体力づくり」(38.8%)と「健康診断の受診」(33.2%)が高くなりました。人生100年時代に少しでも長く健康的な日常生活を送れるよう、健康寿命を延ばすことを意識しているという人が多いのではないでしょうか。以降、「貯蓄・資産運用」(30.9%)、「食生活の見直し」(23.1%)、「家計の見直し」(19.9%)が続きました。貯蓄・資産運用のほか、食生活や家計の見直しを行うことで、セカンドライフを楽しみたいと考えている人も多いことがわかりました。
男女別にみると、「食生活の見直し」は女性では28.6%と、男性(17.6%)と比べて11.0ポイント高くなりました。女性には、普段の食事や食習慣を見直すことで、人生100年時代をより健康的に過ごしたいと考えている人が多いようです。
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還暦に見えないくらい容姿が若いと思う同年代(1960年生まれ...
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還暦を迎えるという実感がわかないか
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嬉しいと感じる還暦祝い
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好感が持てる同年代(1960年生まれ)の有名人
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現段階の貯蓄金額
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生活費を除いて、自由に使えるお金はどのくらいあるか
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これからの人生(60歳以降)で、ひと月あたりに必要な金額はど...
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健康維持のために使っているお金
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趣味のために使っているお金
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日常生活ではテレビよりスマホが欠かせないか
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外出自粛期間中に行ったこと
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一番遊びに夢中だったのは何歳くらいの頃か
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一番仕事に夢中だったのは何歳くらいの頃か
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今の若い人が聞いたら驚くと思う、自身が新入社員だった頃の職場...
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自身が20代~30代の頃にハマったトレンディドラマ
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自身の人生を変えた言葉
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自身の“今までの60年”を表す漢字(1字)
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生まれ変わるなら、どのような職業に就きたいと思うか
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還暦以降(60歳以降)の人生で不安に思うこと
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人生100年時代への備えとして行っていること
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