<パラミロン研究会オンラインセミナー 事後レポート> コロナ禍における新たな社会課題「不安疲労」の実態と 「腸ツボ」刺激によるアプローチ
~ 多糖体パラミロン最新研究報告 ~
パラミロン研究会(会長:早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門 部門長 矢澤一良)は、コロナ禍で顕在化している社会課題「不安疲労」の実態と、その軽減方法についての理解促進を図るべく、メディアを対象としたオンラインセミナーを2021年3月17日(水)に開催いたしました。
新型コロナウイルス流行に伴う最初の緊急事態宣言から約1年が経過します。その後、新規感染者数はピーク時よりは落ち着いた水準となっていますが、未だに私たちの生活に大きな影響を及ぼしています。感染への不安の他にも、生活が制限されている不安、経済が回らずに安定的な生活が担保されない不安、そんな毎日がいつまで続くかわからないという不安など、精神的にストレスを感じることは多くあります。そのような中で、新たな社会課題が顕在化しています。それが、恐れや不安などから生じる、何となくだるい・気持ちが重いといった疲労感「不安疲労」です。当研究会は、疲労軽減効果が確認されている多糖体「パラミロン」の最新研究を通じ、「不安疲労」軽減のためのアプローチとして「腸ツボ」に着目しました。
当セミナーでは、当研究会の会長・矢澤一良からパラミロン研究会の活動内容について紹介するとともに、東海大学医学部客員教授で予防医療に取り組む久保明医師から「不安疲労」の実態や疲労感軽減効果が判明した成分「パラミロン」について説明。また、消化器専門医の内藤裕二医師から「不安疲労」軽減のための新たなアプローチ「腸ツボ」について解説しました。
■多くの可能性を秘めた注目成分「パラミロン」
セミナー冒頭には、当研究会の会長であり、早稲田大学 ナノ・ライフ創新研究機構 規範科学総合研究所の矢澤一良が、パラミロンおよび研究会の活動内容を紹介しました。
パラミロンについて、「ユーグレナだけが生成する多糖体。腸に直接作用し、健康の維持・増進に働く、多くの可能性を秘めた注目の成分。これまでの研究で、身体的・精神的疲労感軽減、免疫賦活の他、血糖値の上昇抑制やLDLコレステロールの低下といった代謝機能改善など多くの健康効果が確認できている」と説明しました。
■コロナ禍における新たな社会課題「不安疲労」の実態
次に久保明医師から、コロナ禍における新たな社会課題として「不安疲労」を紹介しました。
2021年1月に当研究会が実施した男女1,200名を対象としたアンケート調査結果から、現在感じている不調の内容の上位を占めたものは「やる気がでない」「疲労感・倦怠感」「ストレスを感じやすい」となり、「肩こり」「冷え」「便秘」などを上回っていると説明。上位を占めたものはいずれも、コロナ禍で顕在化している精神的なストレスに起因する新しいタイプの疲労「不安疲労」による症状であり、同調査結果からも過半数の人がこの1年間で「不安疲労」を感じることが増えたと回答していることを指摘しました。
・女性に「不安疲労」の割合が高い3つの要因
また、男性に比べて女性の「不安疲労」の割合が高く、20代・30代の若い層ほど敏感に「不安疲労」を感じていることが明らかになったことを紹介し、その背景について考察がありました。久保医師は(1)不十分な社会的サポート、(2)女性特有の体調変化に加わる自己の体調への繊細さ、(3)コロナ後遺症も女性が男性の1.4倍であることの3つの視点から女性が不安疲労に陥りやすい要因について解説しました。
・不安疲労の正体は、自律神経の機能低下
続けて、久保医師から、「不安疲労の正体は、精神的なストレスにより自律神経の機能低下にある」と説明。「自律神経は、活発な活動をするための交感神経と、体を休ませるように働く副交感神経のバランスで成り立っており、このバランスが乱れることで、神経系・免疫系・内分泌系によって保たれている体の健康を維持する機能であるホメオスタシス(恒常性)を低下させる」と不安疲労が体に与える悪影響について解説しました。
・不安疲労対策には、副交感神経の働きをスムーズにすることが重要
さらに、不安疲労対策には、副交感神経の働きを促すことがポイントとし、具体的な方法として、吐く息を普段より長めにする呼吸法、姿勢を正したウォーキング、腸のケアなどが挙げられました。腸のケアの方法の1つとして、パラミロン(EOD-1)の摂取による身体的・精神的疲労感の軽減などの試験結果を解説。久保医師から改めて、「不安疲労は活性酸素とともに老化を加速される可能性があるとともに、不安疲労の状態が続くと、うつなどにも繋がる恐れがあるので、こまめな対策が必要」と注意が促されました。
■腸からの新たなアプローチ「腸ツボ」
セミナーの後半には、内藤裕二医師から、「不安疲労」への「腸ツボ」刺激の有効性について解説しました。
「脳腸相関といわれるように、腸は第2の脳として機能していることがわかっている。近年の研究では、消化管は消化・吸収機能だけではなく、様々な化学的・物理的刺激を感受するセンサーとしての役割を担い、神経系・免疫系・内分泌系の細胞を活性化することがわかってきた」とし、そのセンサー機能を「腸ツボ」と解説しました。
・「パラミロン」が「腸ツボ」を刺激し、精神的・身体的疲労感軽減などの効果をもたらす
そして、「腸ツボ」への刺激により、腸から脳へシグナルを送り、精神的・身体的疲労感軽減をもたらすのが「パラミロン」であると紹介。その根拠として「パラミロン」は体内で吸収されず、腸内細菌のエサになることもなく、そのままの形で排泄されるにも関わらず、神経系・免疫系・内分泌系の各機能が活性化することに言及しました。パラミロン(EOD-1)によるヒト試験によって、精神的・身体的疲労軽減、免疫力の向上が確認されており、こうしたパラミロン(EOD-1)の働きは腸内に存在する化学的・物理的刺激を感受する腸センサー機能「腸ツボ」を介したものと考えられると見解を述べられました。
<登壇者プロフィール>
矢澤 一良(やざわ かずなが)
早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門 部門長
パラミロン研究会会長。農学博士。予防医学、ヘルスフード科学、脂質栄養学、海洋微生物学、食品薬理学を専門に研究している。『ヘルスフード科学講座』(食品化学新聞社)、『機能性おやつ』(扶桑社)他、著書多数。
久保 明(くぼ あきら)
内分泌・糖尿病専門医/東海大学医学部客員教授/医学博士
慶応義塾大学医学部卒業。予防医療とアンチエイジング医学に取り組む。銀座医院院長補佐・東海大学医学部客員教授・日本臨床栄養協会副理事長。『カリスマ内科医と組み立てる DIY健康大全』(晶文社)他、著書多数。
内藤 裕二(ないとう ゆうじ)
京都府立医科大学大学院医学研究科/消化器病専門医/医学博士
専門は、消化器病学、消化器内視鏡額、消化管学、酸化ストレスと消化管炎症、生活習慣。著書は『消化管(おなか)は泣いています』『人生を変える賢い腸のつくり方』(ダイヤモンド社)他、多数。
<パラミロン研究会について>
パラミロン研究会は、様々な研究領域の研究者が集い、パラミロンの機能性についての多面的な研究を行い、パラミロンの新たな健康機能を探求していく研究組織です。
研究会WEBサイト: https://paramylon.jp/
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