BtoBサイトのコンテンツコミュニケーション力ランキング 第1位は「村田製作所」
ユーザーが求める役割を十分に果たしながら共感・ロイヤルティを高める
トライベック株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:後藤 洋、以下 トライベック)はトライベック・ブランド戦略研究所が実施した「BtoBサイトランキング2021」と関連して「BtoBサイトコンテンツコミュニケーション力診断2021編」を実施しました。「BtoBサイトランキング2021」対象企業から特に「ニーズ充足度」の高い4業界・売上上位企業40サイトを選定し、コンテンツコミュニケーション力に関する4評価軸、全47評価項目で評価しました。
<POINT>
1.BtoBサイトのコンテンツコミュニケーション力1位は村田製作所
2.BtoB企業では購入検討に役立つ「製品サービス」「お役立ちコンテンツ」のコンテンツ充実度が高い
3.BtoBサイトとしてユーザーが求める役割を十分に果たしながら、企業・ブランドへの共感・好感、ロイヤルティを高める工夫も必要
コンテンツコミュニケーション力ランキングTOP10
調査結果の概要
昨今BtoB企業においてもDXへの取組みが急速に進みつつあります。特にアフターコロナにおけるオンラインの顧客接点において、デジタルを活用してどのように自社のビジネス成果に繋げていくかが課題となっています。今回の「BtoBコンテンツコミュニケーション力ランキング」では、自社のオウンドメディアを通じて顧客の購入検討に有益なコンテンツを豊富で魅力的に提供している企業が上位にランキングされました。DXを考える上で、顧客体験を向上させるためのコンテンツの強化は今後のBtoB企業において急務になるといえるでしょう。
ランキング1位は「村田製作所」となりました。「A. 企業らしさが伝わる(共感・理解)」は97.78点と高いスコアとなり、「B. コンテンツは役に立つ」、「C. 商品やサービスを購入したくなる」についても80点を超えています。また、評価軸別全サイト平均スコアの最も低い「D. 継続的にコミュニケーションをとりたくなる」でも76点を獲得し、企業ブランドへの共感・好感喚起、商品・サービスの購買動機喚起、ロイヤルティを高める継続したコミュニケーションがコンテンツを通して実現されているサイトであると言えます。
上位サイトは各評価軸で高得点のサイトもある一方で、6位以降はコンテンツの種別に偏りが見られスコアを落としている傾向となっています。
各社の傾向と取組み
1.BtoB企業では顧客の購入検討に役立つコンテンツの充実度がより一層重要に
BtoBサイトとしては、製品・サービスの購入検討者から求められる製品・サービス情報の充実度・訴求方法の工夫が見られる点や、ビジネス分野における最新情報、製品・サービスを導入することでいかに顧客のビジネス成果向上に寄与するかを伝えるコンテンツの充実度が高評価につながります。
1位の村田製作所をはじめ、3位の京セラ、5位のTDKなど上位サイトではテキスト・画像のみの掲載に限らず動画などのフォーマットで製品・サービス情報が紹介されています。また、住友化学のようにさまざまな切り口で製品サービス情報を検索できるコンテンツも評価されています。
村田製作所は「技術記事」として製品・サービスや業界全般の知識・最新情報を伝えるコラムコンテンツにおいて、記事ごとにタグを設定し興味のあるテーマを深掘りしやすく提供しています。3位の京セラはオープンイノベーションアリーナとして製品についての情報に、社員インタビューなど幅広い情報を更新性高く提供されている点が評価されました。
2. 企業ブランドへの共感・好感を高めるコンテンツ
上位サイトは「A. 企業らしさが伝わる(共感・理解)」でも高いスコアを獲得しています。
村田製作所は提供する技術の品質向上のほか、企業として持続可能な社会実現に向けた取り組み姿勢を丁寧に説明するコンテンツが充実しており、企業・ブランドへの共感を得るコミュニケーションが取られています。
上位サイトはこのような企業の最新の取り組みや企業としての考え方・姿勢がトップページでわかりやすく伝えられていること、製品・サービス情報から関連して閲覧できるようにしていることが高評価につながっています。
3. オンラインでの継続的なコミュニケーション接点
「D. 継続的にコミュニケーションをとりたくなる」については、4評価軸それぞれのスコア平均点のうち最も低く(49.79)、他軸平均より10~20スコアを下げています。BtoBサイトという性質上、ユーザーボイス・ソーシャルメディア対応の項目で大半の企業がスコアを落としているものの、オンラインでユーザーとのコミュニケーション接点を強化しロイヤルティを高めることは重要になります。
上位サイトでは、村田製作所やTDKのオンラインセミナー、YKK APのオンラインショールームなど、これまでリアルで行われていたコミュニケーションをオンラインで実現する取り組みが見られました。
製品・サービス情報やお役立ちコンテンツで購買動機を喚起してセールスに繋げたあとに、いかに顧客との良質な関係を継続していくかという視点で、企業・ブランドへの共感とロイヤルティを高めるため社会情勢やユーザーのニーズに応じたオンラインでのコンテンツを通したコミュニケーションは今後ますます重要になります。
評価対象
トライベック・ブランド戦略研究所が実施した「BtoBサイトランキング2021」対象企業から特にニーズ充足度の高い4業界「電子部品・材料」「化学製品・材料」「FA(制御機器等)」「建設資材・住設機器」より40サイトを選定。
評価方法
コンテンツコミュニケーション力診断は、企業のオウンドメディアのコンテンツを「品質」「情報発信力」「表現訴求力」の観点から評価するトライベック・ブランド戦略研究所が独自に開発した診断プログラムです。オウンドメディアのコンテンツ品質・コミュニケーション力・コンテンツ体験価値に着目し、各コンテンツの「品質」、「情報発信力」、「表現訴求力」を評価します。
「A.企業らしさが伝わる(共感・理解)」「B.コンテンツは役に立つ」「C.商品やサービスを購入したくなる」「D.継続的にコミュニケーションをとりたくなる」の4評価軸、全47評価項目について評価しました。
◎全40サイトのランキング結果をすべてご覧になりたい方はこちら
https://brand.tribeck.jp/communication/
【会社概要】
会社名 :トライベック株式会社
所在地 :東京都港区赤坂7丁目1番1号 青山安田ビル3階
代表者 :代表取締役社長 後藤 洋
設立 :2001年9月4日
資本金 :1億5千万円
事業内容:
デジタルマーケティング支援事業、DXプラットフォーム事業、エクスペリエンスマネジメント事業、メディア/広告代理事業
- カテゴリ:
- 調査・報告
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