高硬度材加工用(微細加工) ソリッドボールエンドミル「2KMB」を発売
独自の新形状・コーティング技術で、長寿命・安定加工を実現
京セラ株式会社(代表取締役社長:谷本 秀夫)は、精密部品や金型の微細加工に使用するソリッドツールの新製品として、高硬度材加工用(微細加工)ソリッドボールエンドミル「2KMB」を開発し、本年9月21日(火)から発売しますので、お知らせいたします。
ソリッドボールエンドミル「2KMB」(ロングネック)
ソリッドツールの新シリーズ「K-series」の第2 弾となる本製品は、新コーティング技術と新形状の組み合わせで、これまで実現することが難しかった合金工具鋼やステンレス系、ハイス系などの多様な高硬度材料の微細加工に対応し、長寿命・安定加工の両立を可能にしました。特殊な2層構造を実現した当社独自の新コーティング「MEGACOAT(R) HARD EX」を採用することで、高靭性で優れた耐チッピング性による安定加工を実現。耐チッピング性と耐摩耗性の相反する性能を高レベルで両立させ、長寿命加工が可能になりました。加えて、新開発の独自形状S字の切れ刃による優れた切れ味で、高品位な仕上げ面と高い耐摩耗性を実現しました。
今後も、京セラは、性能・経済性・機能性を追求した製品を市場に供給していくことで、お客様の生産性向上に貢献してまいります。
■ 高硬度材加工用(微細加工)ボールエンドミル「2KMB」の特長
1.当社独自の新コーティング技術「MEGACOAT(R) HARD EX」で長寿命加工を実現
(1)高靭性で優れた耐チッピング性による安定加工を実現
(2)優れた耐酸化性と耐摩耗性による長寿命加工が可能
(3)調質鋼から70HRCまでの焼入れ鋼加工に対応
2.新開発の特殊刃先形状で優れた切れ味と高い耐摩耗性を実現
(1)独自形状S字の切れ刃で、高品位な仕上げ面と高い耐摩耗性を実現
(2)大きな芯厚で高い工具剛性を確保。倒れを抑制し、安定加工を実現
(3)点切削(強バックテーパ)によって倒れを低減し、びびりを抑制
(4)すくい角と逃げ角を徐変させる独自の刃先形状で、刃先強度と低抵抗を両立
■ エンドミルについて
エンドミルは、外周と底部に複数の切れ刃があり、工具が回転、移動しながら金属表面に溝やくぼみ等の加工を行う工具で、自動車や航空機、産業機械など、さまざまな産業で使用されています。これらの生産現場では、多種多様な被削材・加工用途への対応に加え、生産性の向上を図るため、高精度かつ高性能で長寿命な加工工具が求められています。特にボールエンドミルはエンドミルの一種で、先端を球状にすることによってR面や球面など、より複雑な三次元曲面の切削加工に用いられます。
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