九州大学I2CNERに 「三井化学カーボンニュートラル研究センター」を設置 ~九州大学と三井化学が組織対応型連携契約を締結~
国立大学法人九州大学(所在:福岡県福岡市、総長:石橋 達朗、以下「九州大学」)と三井化学株式会社(所在:東京都港区、代表取締役社長:橋本 修、以下「三井化学」)は、カーボンニュートラルに資する最先端の環境基盤技術の開発獲得、及び当該技術領域における実用化・事業化の推進を共同で行う組織対応型連携契約を締結しました。それに伴い、九州大学のカーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(以下「I2CNER」:アイスナー)内に、三井化学カーボンニュートラル研究センター(以下、MCI-CNRC)を設置しましたのでお知らせいたします。
【概要】
1. 締結日 :2021年10月28日
2. 連携内容:三井化学カーボンニュートラル研究センターの設置、共同運営
3. MCI-CNRC:
(1)目的 (1)カーボンニュートラルに資する最先端の環境基盤技術を開発、獲得
(2)当該技術領域における実用化・事業化の推進
(2)期間 2021年11月1日から2031年3月31日
(3)所在 九州大学
カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(福岡県福岡市)
(4)MCI-CNRCにおける主な研究領域
(1)グリーン水素製造・利用
(2)CO2分離・回収
(3)CO2変換・固定化
(4)高度分析・評価
九州大学は、1911年の創立以来、基幹総合大学としてその歴史と伝統に培われた教育と研究を行い、優れた人材を国内外に輩出するとともに、最先端の研究や医療、また専門性の高い研究成果によって広く社会に貢献しています。I2CNERは、2010年に文部科学省の「世界トップレベル研究拠点プログラム(以下、WPI)※」に採択、設置され、2020年にはWPIアカデミーの拠点となりました。世界で最初に「カーボンニュートラル」を冠した研究機関です。
※世界トップレベル研究拠点プログラム:日本の基礎研究機能を格段に高め、国際競争力を強化していくために、高いレベルの研究者を中核とした世界トップレベルの拠点形成を目指す構想に集中的な支援を行う制度として創設。
三井化学は2020年11月に、2050年カーボンニュートラル宣言をしました。当社グループのGHG排出量削減(Scope1, 2)と、当社グループが提供する製品のライフサイクル全体を通じたGHG削減貢献量の最大化をカーボンニュートラル戦略の両輪としており、化学会社として社会変革に大きく貢献すべく始動しています。
MCI-CNRCでは、I2CNERが培ってきたグリーン水素、CO2の回収、貯留、変換などカーボンニュートラル・カーボンネガティブを目指す世界最先端の知見と、三井化学が取り組んできた低環境負荷技術の社会実装を目指した開発・工業化に関する知見をベースに、共同研究を実施します。また、カーボンニュートラルの実現に必要な要素技術の研究を集中的かつ効率的に行うことで、これら技術の社会実装を加速させます。
九州大学と三井化学は、持続可能な社会の実現に向けて、最先端の実用化技術の創出を目指し、社会課題解決とカーボンニュートラルへの取り組みを推進してまいります。
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