プラ不使用の高平滑なラベル用剥離紙を開発

より透明なフィルム製タック紙を実現、環境にも配慮

大阪シーリング印刷株式会社(本社:大阪市天王寺区、代表取締役社長:松口 正、以下 OSP)はこのほど、プラスチックが原料であるポリエチレンラミネート(以下 ポリラミ)を施した基材を一切使わずに高平滑性を付与した、新しい剥離紙「ESセパ(エコスムースセパレーター)」を開発しました。今春の上市を予定しています(特許出願済)。

印刷用透明ラベルに使用する剥離紙には、基材に直接シリコーンを塗布したものと、基材にポリラミを施した上にシリコーンを塗布したものがあります。基材表面には紙の繊維による凹凸があり、そこへシリコーンを直接塗布すると透明ラベルの粘着剤面にも凹凸が影響し、ラベルの透明性を損なう一因となっています。それを軽減するため、ポリラミによって基材表面を平滑処理したものが一般的に多く使われています。

今回OSPが新たに開発した高平滑剥離紙は、当社独自の塗工技術により剥離表面の平滑性を高めることに成功。ポリラミ不使用の紙基材の剥離紙でありながら、ポリラミ使用品以上のラベルの透明性を実現しました。『脱プラ』による環境負荷低減と、『ラベル透明性の向上』による高い機能性を両立する剥離紙です。

また、従来のポリラミ使用の剥離紙は、紙とプラスチックの複合材のためリサイクルには不向きです。しかし今回開発した高平滑剥離紙はプラスチックであるポリラミを使用しないため、将来的にリサイクルの実現にもつなげられると期待されています。環境保全に寄与する製品として、ご提案を進めていく予定です。


【ラベル透明度の比較】粘着面の凹凸が少なく平滑であるほど透明度が高い



■製品特長

(1)高平滑でポリラミ使用品よりもラベル透明度が向上

(2)プラスチック削減により環境負荷低減に貢献

(3)ポリラミ層が無くなったことで薄肉化、ラベル1巻あたりの巻き数増加が可能に

(4)プラスチック不使用のため静電気の発生が抑制され、オートラベラーでの剥離不良が軽減



■会社概要

社名 : 大阪シーリング印刷株式会社

所在地: 大阪府大阪市天王寺区小橋町1-8

代表者: 松口 正

設立 : 1954年

資本金: 3億2,443万9,200円

URL  : https://www.osp.co.jp/

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