大規模風力発電・メガソーラー問題に取り組む宮城・青森の団体が...

大規模風力発電・メガソーラー問題に取り組む 宮城・青森の団体が集まり  2022年5月22日(日)13時~  シンポジウム「東北の山の今と未来を考える」を開催  再エネにより豊かな森林や地域の生活が 脅かされていることを知ってください

東北の山の今と未来を考える実行委員会が主催するシンポジウム「東北の山の今と未来を考える」を2022年5月22日(日)13時からやくらい文化センターにて開催いたします。


宮城山形風力発電事業予想図

青森県メガソーラー事業

宮城県メガソーラー事業


これまで開発から逃れてきた東北の山々で、大規模に森林を伐採し、切土・盛土で山々を改変するメガソーラーや巨大風車が多数建設されようとしています。日本でも有数の豊かな森林の伐採は、生態系に壊滅的なダメージを与えます。また、森林破壊は、水源を枯渇させ、土砂災害を誘発するなど地域の人々の安全安心な生活も脅かします。計画地は、国民の共有財産である国有林や国立公園内にもあります。


温暖化対策のための再生可能エネルギー開発を森林を破壊して行うのは本末転倒ですが、利益優先の内外の投資家による乱開発を止める法律はなく、国もようやく規制を検討し始めたばかりです。このままでは開発はどんどんと進んでいきます。

たくさんの人が今、声をあげないと東北の豊かな自然と自然に恵まれた地域の生活は失われてしまいます。木を切られ、山を削られてからでは取り返しがつきません。


今まさに瀬戸際の状況にある再エネ開発による森林破壊の実態をたくさんの方々に伝えるため、宮城県・青森の団体が集まりシンポジウムを企画しました。

主催団体では、シンポジウムに合わせて、街頭署名や宮城県知事に要望書を提出し、記者会見も行う予定です。

ぜひ、取材いただきますようお願いいたします。


1 シンポジウム「東北の山の今と未来を考える」概要

<日時>

2022年5月22日(日)13時から


<場所>

やくらい文化センター

宮城県加美郡加美町字中原南105番地


<主催>

東北の山の今と未来を考える実行委員会

・耕野の自然と未来を考える会(宮城県丸森町)

・太白カントリークラブメガソーラー建設に反対する会(宮城県仙台市)

・鳴子温泉郷の暮らしとこれからを考える会(宮城県大崎市)

・加美町の未来を守る会(宮城県加美町)

・風力発電を考える色麻の会(宮城県色麻町)

・Protect Hakkoda~八甲田の自然を後世に~(青森県青森市)

・みやぎ・なめとこ山の会


<後援>

全国再エネ問題連絡会

全国再エネ問題連絡会は、各地でメガソーラーや大規模風力発電問題に取り組む約40団体が連携して、“豊かな自然環境保全や安全安心な住民の生活と両立する再生可能エネルギー推進政策の実現”を国に求めていくための全国ネットワークです。


<内容>

別紙チラシを参照


チラシ1


チラシ2


クラウドファンディングも実施中!ご協力、拡散よろしくお願いします

https://readyfor.jp/projects/93415



2 街頭署名と宮城県知事宛要望書の提出

<街頭署名>

5月12日(木)15日(日)13時から15時

仙台一番町アーケード入口(藤崎ファーストタワー館前)


<署名提出日時>

5月17日(火)14時

署名提出後、宮城県庁にて記者会見を予定しています。


<署名提出についての連絡窓口>

加美町の未来を守る会 共同代表 庄司 新寿

TEL : 050-3357-6556

MAIL: kamifuryoku@gmail.com



(資料)参加団体が取り組む再エネ開発の実態


宮城県丸森町

宮城県丸森町メガソーラー計画区域


(1)耕野の自然と未来を考える会(宮城県丸森町)

宮城県丸森町は県の最南端に位置し、福島県境と接しています。耕野地区は丸森町の西端に位置し、地区内は阿武隈川が流れ、山と川に囲まれた自然豊かな山里です。上水道は未整備で、ほぼ全ての家庭が地下水に頼った生活をし、先祖代々受け継がれた自然の水は、生活に欠かせない貴重な財産です。

2019年9月に、約115haの森林を伐採するメガソーラー計画が持ち上がりました。丸森町は2019年10月の台風19号により最も甚大な被害を受けた地域の一つです。大規模な土砂崩れ、道路崩落が発生しました。土砂崩れや洪水を防ぐ山林を広範囲に伐採し、切り土や盛土により地形を大きく改変するメガソーラー計画は、住民に大きな不安を与えています。多くの住民が反対する中で、林地開発許可が出され、事業は着工間近です。


(2)太白カントリークラブメガソーラー建設に反対する会(宮城県仙台市)


宮城県仙台市


太白カントリークラブがある秋保温泉は仙台市中心部から30分程度とアクセスもよく、平安時代に期限を有する宿や江戸時代に創業した老舗旅館が立ち並んでいます。太白カントリークラブの敷地内や周辺では、特別天然記念物のニホンカモシカ、コウノトリの生息が確認され、また、特別天然記念物のイヌワシの飛来も確認されています。この自然豊かで、温泉地、観光地としても有名な秋保の地に、ゴルフコースすべてを使用し、総面積115ha、12万7,500枚ものソーラーパネルを使用する巨大メガソーラーが建設されようとしています。環境、動植物の保護、また仙台市をはじめ仙塩地区3市1町に上水道用水を供給する水源の重要性、周辺地区住民の生命・財産保護を考えると全く賛同できません。


(3)鳴子温泉郷の暮らしとこれからを考える会(宮城県大崎市)


鳴子温泉からのイメージ図


鳴子の緑豊かな自然環境、満天の星空や澄んだ水・空気。これらの恩恵を受け、私たちは日々の暮らしを送ってきました。古くから親しまれてきた鳴子の湯治文化は、温泉熱を活用してきました。

鳴子温泉郷のまわりに7つの風力発電事業の計画・工事があります。陸上では日本最大級となる200m級の風車189基が立ち並びます。限度を超えた商業的な大規模開発は、美しい鳴子の景観を損ない、多様な動植物が住む自然をこわしてしまう恐れがあります。

このような計画・工事が地域住民に対して十分な説明と理解が得られていない中で、同意がないままに進められていることは大きな疑問です。

私たちは、昔から連綿と受け継がれてきたこの素晴らしい自然を活かし、未来のこどもたちにも引き継いでいくことが大切だと考えます。私たちが目指すのは、地域でくらす人たちが主体となり、資源や経済が地域内で循環する持続可能な社会です。


(4)加美町の未来を守る会(宮城県加美町)

風力発電を考える色麻の会(宮城県色麻町)


宮城県加美町

大規模風力発電計画概要1


加美町は、宮城県北部に位置し、2017年に「世界農業遺産」として認定された大崎耕土の水源地としても知られています。大崎耕土は、奥羽山脈からもたらされる清らかな水と、約400年前からの先人たちの知恵によって築かれた財産であると同時に、戦後の開発によって居場所を失った雁など渡り鳥たちの最後の楽園でもあります。加美郡の水田地帯を取り囲む奥羽山脈の尾根筋に、高さ200m級の風車が最大約170基立ち並ぶ計画です。日本で、1つの町の山間部にこれだけ大規模な風車群が建設された例は他にありません。建設予定地は、林野庁の管理する国有林の緑の回廊を含み、水源かん養保安林、土砂流出防備保安林、土砂崩壊防備保安林、宮城県水道水源特定保安地域、加美町水資源保全地域などに、計画されています。加美町の未来を守る会と風力発電を考える色麻の会は、子どもたちに自然のままの加美の山を残すため活動しています。


(5)Protect Hakkoda~八甲田の自然を後世に~(青森県青森市)


青森県八甲田

大規模風力発電計画概要2


ブナの若葉、彩る花々、輝く紅葉、樹氷広がる白銀の世界…四季折々の美しさあふれる八甲田山。その多様な生態系の価値は十和田八幡平国立公園として認められています。国内外から訪れる人々を魅了する八甲田山に今、国内最大規模の風力発電事業が計画されています。世界自然遺産・白神山地に並ぶブナの森・八甲田山…その豊かな生態系を守るため、取り返しがつかなくなる前に“八甲田山の未来”を皆で考えようとできた団体が、Protect Hakkoda~八甲田の自然を後世に~です。

株式会社ユーラスエナジーホールディングスが、十和田八幡平国立公園を含む青森市、十和田市、平内町、野辺地町、七戸町、東北町の6市町村にまたがる八甲田山周辺で日本では例を見ない1事業の規模では国内最大の陸上風力発電事業を計画しています。事業計画区域には十和田八幡平国立公園も含まれており、ほぼ全てが森林区域で保安林にあたります。

大規模な森林伐採でニホンカモシカやイヌワシ、クマタカなど、動植物の安住の地は奪われ、土地の改変で山の保水力が失われれば、土砂崩れなど災害の危機も増すばかり。日本一おいしい水と言われた青森の水、その八甲田山系の水源が失われることにより動植物だけではなく、人の生活にも影響を及ぼすことになります。豊かな命が育まれる自然環境を壊してしまえば、百年以上取り戻すことはできません。

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