【新刊】デヴィッド・ボウイに始まるポップ・ミュージックとSFの融合を徹底検証!『ストレンジ・スターズ -デヴィッド・ボウイ、ポップ・ミュージック、そしてSFが激発した十年-』(ジェイソン・ヘラー 著 伊泉龍一 訳 駒草出版)
ロックンロールのオカルトへの傾倒を調査した『シーズン・オブ・ザ・ウィッチ』に続き、駒草出版がお送りする待望の新刊が登場!
デヴィッド・ボウイ生誕75年、「ジギー・スターダスト」誕生50年となる2022年。 SFとポップ・ミュージックの化学反応を再検証する
1960年代が終わりを告げ、古い慣習が、セックス、ドラッグ、ロックンロールで浮かれ騒ぐ新種の自由へと取って代われようとしていた頃——デヴィッド・ボウイは『2001年宇宙の旅』を見るため、ロンドンの映画館の空いている張り出し席に紛れ込む。そして、彼はすっかり別の姿となって現れたのでした。
そしてボウイは、かつて変人たちが好むくだらないものとして片づけられていた<サイエンス・フィクション>の世界を、60年代に始まった革命を継続するのに必要な「促進剤」とし、他のロック・スターたちを先導したのです……。
ヒューゴ賞受賞作家で音楽ジャーナリストでもある著者・ジェイソン・ヘラーは本書で、「ポピュラー・ミュージック/ポピュラー・カルチャーが、いかに当時のSF小説や映画から影響を受けたのか」という大胆な検証を試みました。
そしてボウイは、かつて変人たちが好むくだらないものとして片づけられていた<サイエンス・フィクション>の世界を、60年代に始まった革命を継続するのに必要な「促進剤」とし、他のロック・スターたちを先導したのです……。
ヒューゴ賞受賞作家で音楽ジャーナリストでもある著者・ジェイソン・ヘラーは本書で、「ポピュラー・ミュージック/ポピュラー・カルチャーが、いかに当時のSF小説や映画から影響を受けたのか」という大胆な検証を試みました。
ジェイソン・ヘラーならではの独自の視点で、風変わりで大胆なストーリーを踏査!
本作では、サイファイ(Sci-Fi)とポップ・ミュージックを、言葉やサウンド、この世ならざるイメージを使って創造可能なものの展望を拡張するために互いに頼り合っていた「並行勢力」として捉え直しました。
そして崇拝されているミュージシャンたちの一世代全体を、ヘラーはサイエンス・フィクションに夢中になった<魔法使いたち>として描き出します。
例えば、カリフォルニア大学バークリー校で宇宙の中の黒人について講義を行うサン・ラー、アポロ11号の月面着陸のBBCの番組で即興ライブを行うピンク・フロイド、「紫がかった霞」を抽出するジミ・ヘンドリクス、『スター・ウォーズ』の波に乗ったディスコ・チャートのトップ、シンセサイザーを巧みに操るポストパンク……。
当時のミュージックシーンには多くの<魔法使いたち>があふれていたのです。
現在のコミコン(ComicCon)への熱狂、スーパーヒーローたちの大ヒット映画、古典的なサイファイのリブートなどといったカルチャーシーンを見て、奇妙なオタク趣味に打ち込む変人たちがやっと認められたのだ、と考える方もいるかもしれません。
しかし本書『ストレンジ・スターズ』を読むことで、比類なき創造性——雑誌、小説、映画、レコード、コンサートの中での創造性——に満ちた時代を生き返らせ、そうした変人たちはいままでもずっと<勝利>し続けてきたのだ、ということが明らかになるでしょう。
そして崇拝されているミュージシャンたちの一世代全体を、ヘラーはサイエンス・フィクションに夢中になった<魔法使いたち>として描き出します。
例えば、カリフォルニア大学バークリー校で宇宙の中の黒人について講義を行うサン・ラー、アポロ11号の月面着陸のBBCの番組で即興ライブを行うピンク・フロイド、「紫がかった霞」を抽出するジミ・ヘンドリクス、『スター・ウォーズ』の波に乗ったディスコ・チャートのトップ、シンセサイザーを巧みに操るポストパンク……。
当時のミュージックシーンには多くの<魔法使いたち>があふれていたのです。
現在のコミコン(ComicCon)への熱狂、スーパーヒーローたちの大ヒット映画、古典的なサイファイのリブートなどといったカルチャーシーンを見て、奇妙なオタク趣味に打ち込む変人たちがやっと認められたのだ、と考える方もいるかもしれません。
しかし本書『ストレンジ・スターズ』を読むことで、比類なき創造性——雑誌、小説、映画、レコード、コンサートの中での創造性——に満ちた時代を生き返らせ、そうした変人たちはいままでもずっと<勝利>し続けてきたのだ、ということが明らかになるでしょう。
海外からの高い評価と、降り注ぐ多くの賛辞
このようなもの——常にロックンロールの核心部に潜伏するサイファイのインスピレーションを解読し、歴史の中を通過していくファンタスティックな航海記――は、これまでなかった。ジェイソン・ヘラーは、サン・ラーからクラフトワーク、Pファンク、ボウイまで、また『闇の左手』から『ダーク・サイド・オブ・ザ・ムーン』まで、幻視者たちの星間におけるつながりを見つけ出している」。
——ロブ・シェフィールド(『On Bowie』の著者)
——ロブ・シェフィールド(『On Bowie』の著者)
ロックやポップ・ミュージックに対するサイエンス・フィクションの影響へと飛び込んでいくとてつもなく興味をそそる探求。ヘラーは、これらのファンたちの諸世界が交わりひとつとなる場所を探査するが、それは奇妙な趣味に打ち込む変人の輝かしい歓喜であり、ボウイをはるかに越えて拡張していく。それはJ・G・バラード、ジミ・ヘンドリクス、Pファンク、ブリティッシュ・ニュー・ウェイヴ、フィリップ・K・ディックらの恍惚とさせる作品の間にある本質的な点を結びつける。
——ジェシカ・ホッパー(『The First Collection of Criticism by a Living Female Rock Critic』の著者)
——ジェシカ・ホッパー(『The First Collection of Criticism by a Living Female Rock Critic』の著者)
異星人のメロディーに心を開かせ、またお気に入りのクラシック・ロックやファンクを全く新しい方法で聴かせてくれる宇宙の叡智に満ちている。本書は、私のお気に入りのいくつかのアルバムに関するサイエンス・フィクションの影響について非常に多くのことを教えてくれた。しかもそれだけでなく、音楽がサイエンス・フィクションの世界をどのように形作ったのかについても驚くべきたくさんのことを教えてくれた。
——チャーリー・ジェーン・アンダース(『All The Birds In The Sky』の著者)
——チャーリー・ジェーン・アンダース(『All The Birds In The Sky』の著者)
待望の日本語翻訳版です。ご期待ください。
【著者紹介】
ジェイソン・ヘラー
ヒューゴ賞受賞作家。『ニューヨーカー(The New Yorker )』誌、『ローリング・ストーン(Rolling Stone )』誌、『ピッチフォーク(Pitchfork )』、『アトランティック・マンスリー(The Atlantic Monthly )』誌などの出版物で記事を執筆。
最新の小説は『タフト2012(Taft 2012 )』。
デンバー在住。
【訳者紹介】
伊泉龍一
翻訳家。翻訳・監修:ピーター・ビーバガル著『シーズン・オブ・ザ・ウィッチ――いかにしてオカルトはロックンロールを救ったのか』(駒草出版)、ジョン・マイケル・グリア著『生命の木――ゴールデン・ドーンの伝統のカバラ』(フォーテュナ)。アレハンドロ・ホドロフスキー、マリアンヌ・コスタ著『タロットの宇宙』(国書刊行会)など。
著書:『タロット大全——歴史から図像まで』(紀伊国屋書店)など。
ジェイソン・ヘラー
ヒューゴ賞受賞作家。『ニューヨーカー(The New Yorker )』誌、『ローリング・ストーン(Rolling Stone )』誌、『ピッチフォーク(Pitchfork )』、『アトランティック・マンスリー(The Atlantic Monthly )』誌などの出版物で記事を執筆。
最新の小説は『タフト2012(Taft 2012 )』。
デンバー在住。
【訳者紹介】
伊泉龍一
翻訳家。翻訳・監修:ピーター・ビーバガル著『シーズン・オブ・ザ・ウィッチ――いかにしてオカルトはロックンロールを救ったのか』(駒草出版)、ジョン・マイケル・グリア著『生命の木――ゴールデン・ドーンの伝統のカバラ』(フォーテュナ)。アレハンドロ・ホドロフスキー、マリアンヌ・コスタ著『タロットの宇宙』(国書刊行会)など。
著書:『タロット大全——歴史から図像まで』(紀伊国屋書店)など。
書誌情報
『ストレンジ・スターズ』
ジェイソン・ヘラー 著
伊泉龍一 訳
2022年5月30日 発売
A5判/並製 480頁
ISBN:978-4-909646-54-5
定価:3,850円(税込)
発行元:駒草出版(株式会社ダンク 出版事業部)
https://www.komakusa-pub.jp/
『ストレンジ・スターズ』
ジェイソン・ヘラー 著
伊泉龍一 訳
2022年5月30日 発売
A5判/並製 480頁
ISBN:978-4-909646-54-5
定価:3,850円(税込)
発行元:駒草出版(株式会社ダンク 出版事業部)
https://www.komakusa-pub.jp/
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