超短パルスレーザーを発生する全光ファイバ光学モジュール 「iQoM(アイコム)」の予約受付を9,999ドル~で開始
光学機器の代理販売及び、製造を行うセブンシックス株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役:羽根 洋介)は、半導体レーザーの連続出力を導入するだけで、超短パルス光を発生することができる全光ファイバ光学モジュール「iQoM(アイコム)」の予約受付を2022年7月より開始いたします。価格は9,999ドル~。
「iQoM[商品名]」URL: https://bit.ly/3OBk88s
SESAMフリーのピコ秒モード同期ファイバレーザー『iQoM』|取扱製品|セブンシックス株式会社|sevensix -think next-
■開発背景
環境安定性に優れた波長1um帯の超短パルスファイバレーザー(以下、FL)は、レーザー微細加工や光計測分野の応用の拡大と実用化に貢献してきました。しかし現在では、FLの普及による使用環境の多様化、ダウンタイムの低減要求、企業間競合の激化により、FLには更なる高信頼性化、長寿命化、低価格化が求められています。今回、セブンシックスはFLに求められるこれら全ての要求を実現する画期的な全光ファイバモジュール「iQoM」を開発しました。
■商品の特長
今回、セブンシックスが販売を開始する「iQoM」は、波長976nmの半導体レーザーと組み合わせることで、時間幅がピコ秒の光パルスが発生する全光ファイバモジュールです。製品名のiQoMは本製品を構成する特許技術の特長を示す「inducing Q-switching operating Mode-locking」のアクロニムです。
以下、iQoMの特長をご紹介します。
・経年劣化の懸念がある可飽和吸収ミラーを用いない
現在市販されているFLのほとんどは、超短パルスレーザーの発生源である発振器の内部にSESAMという可飽和吸収「材料」を使用しています。しかし、SESAMには経年劣化、特性のバラつき、入手性に課題があり、発振器の動作不良・故障の主要な原因となっています。iQoMはSESAMの代わりに、人工的な可飽和吸収「機構」を採用しており、経年劣化と特性のバラつきはありません。また、FLの発振器として用いることで、FL全体の長寿命化、高信頼性化を実現します。
・レーザーの始動をアシストする独自技術
これまでの人工的な可飽和吸収機構を採用した発振器は、レーザーの始動(パルス発生)の確実性・再現性を高めるために、フィードバック制御された2台以上の半導体レーザー、もしくは比較的大きな特注光学部品を必要としていました。いずれも高価でシステムが肥大化するため、SESAMを用いた発振器の置換えにはなりませんでした。iQoMの構成部品は全て光ファイバ通信グレードの市販品のみで、内部構造もシンプルなため、小型で低価格を実現できています。
・2波長バンドパスフィルタ技術(特許出願済み)
FLでは、狭帯域光バンドパスフィルタや光ファイバブラッググレーティングといった波長選択素子を最低1つ必要とします。iQoMは、異なる2波長の波長選択素子を用いることで(特許出願技術)、レーザーの始動の確実性・再現性を高めるだけでなく、様々な波長への拡張性を実現しました。
・光パッシブ部品だけで構成
iQoMには、半導体レーザーや電気回路といったアクティブ部品は含まれていません。光ファイバ部品を光ファイバ融着接続のみで組み合わせたモジュールであり、小型・軽量で電気・磁器が原因由来の故障のリスクはありません。励起用半導体レーザーの複雑なフィードバック制御を必要としないため、既に保有・製造しているFLの発振器・エレクトロニクスとの互換性が良く、SESAMを使用した発振器から簡単に置き換えることができます。
・プリアンプ内蔵モデル
通常、励起用半導体レーザー1台の光エネルギーを発振器とプリアンプで共有することは推奨されません。これは、発振器(もしくはプリアンプ部)でジャイアントパルスが発生し、それが更に増幅されることで、光学部品が破壊される危険性があるためです。この危険性は、人工的な可飽和吸収機構を採用した発振器で顕著になります。しかしiQoMでは、特許出願技術により、(1)発振器の始動閾値低下、(2)ジャイアントパルス発生確率低減、(3)ジャイアントパルスのプリアンプ伝搬抑制の3つが可能になったため、1台の励起用半導体レーザーを発振器とプリアンプで共有できます。これにより、プリアンプ内蔵iQoMの安価な提供が可能になりました。
詳細情報はセブンシックスのYouTubeチャンネル「sevensix TV」より、配信しています。
・『iQoM』ピコ秒ファイバレーザー SESAMフリー!|Vol.002 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=DgzlAqLYOK4
・『iQoM』ピコ秒ファイバレーザー!コア技術は「可飽和吸収」にあった!?|Vol.014 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=4aPJJTfZrfg&&t=34s
・開発者が語る!『iQoM』設計思想|Vol.017 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=5EslAdkARMk
・ピコ秒ファイバレーザー『iQoM』2つのフィルターによる独自技術|Vol.30 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=xGwoe6glQOQ&&t=116s
・超短パルスレーザー『iQoM』ついに完成したデモ機|Vol.39 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=elXCQxMmqVs&&t=66s
■商品概要
商品名:iQoM
種類 :4モデル
1. 波長1040nm パルス発生モデル
2. 波長1040nm プリアンプ内蔵パルス発生モデル
3. 波長1064nm パルス発生モデル
4. 波長1064nm プリアンプ内蔵パルス発生モデル
価格 :9,999ドル~
サイズ:縦200mm×横150mm×縦46mm
SESAMフリーのピコ秒モード同期ファイバレーザー『iQoM』|取扱製品|セブンシックス株式会社|sevensix -think next-
1. 波長1040nm パルス発生モデル
中心波長 :1040 ± 3 nm
バンド幅 :>2nm
平均出力 :>0.5mW
パルス幅 :1 -5 ps
繰り返し周波数:18 ± 3 nm
2. 波長1040nm プリアンプ内蔵パルス発生モデル
中心波長 :1040 ± 3 nm
バンド幅 :>8nm
平均出力 :>80mW
パルス幅 :3 -15 ps
繰り返し周波数:18 ± 3 nm
3. 波長1064nm パルス発生モデル
中心波長 :1064 ± 3nm
バンド幅 :>2nm
平均出力 :>0.5mW
パルス幅 :1 -5 ps
繰り返し周波数:18 ± 3 nm
4. 波長1064nm プリアンプ内蔵パルス発生モデル
中心波長 :1064 ± 3 nm
バンド幅 :>3nm
平均出力 :>10mW
パルス幅 :2 -8 ps
繰り返し周波数:18 ± 3 nm
■会社概要
商号 : セブンシックス株式会社
代表者 : 代表取締役 羽根 洋介
所在地 : 〒106-6117 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー17F
設立 : 2007年4月
事業内容: レーザー関連、光通信関連、半導体関連、RF関連、
バイオ関連等の輸出入販売。及びレーザー関連製品、
光計測システムの製造・販売。
資本金 : 1,000万円
URL : https://www.sevensix.co.jp/
【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】
セブンシックス株式会社 営業部
TEL : 03-6721-1077
お問い合せフォーム: https://www.sevensix.co.jp/contact/
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