ケアネット、SMO企業のYMGサポート社の全株式取得で合意　 -スペシャリティ医薬品の開発・販売を上流過程からサポートへ-

2022.08.12 16:30

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株式会社ケアネット(本社：東京都千代田区、代表取締役社長：藤井勝博、URL： https://www.carenet.co.jp 、以下「ケアネット」)は、SMO企業であるYMGサポート株式会社(本社：東京都千代田区、代表取締役社長：岩瀬勝彦、URL： https://ymg-smo.co.jp/ 、以下「YMGサポート」)の全株式を取得し子会社化することで、YMGサポートと合意しました。両社は今後協力し、SMO事業のDX化を進め、治験プロセスにおける新しいソリューションの開発に注力します。

1. 背景

ケアネットの主力事業である医薬DX事業を取り巻く医療用医薬品市場では、今後、スペシャリティ医薬品1)が主流となります。そのため、スペシャリティ医薬品のプロモーション支援サービスの受注の継続的な拡大が、今後のケアネットの医薬DX事業の成長の鍵となります。

スペシャリティ医薬品は専門性が高く、限られた高度な医療機関の専門医により治験が行われ、新薬として承認された後も、安全性対策の観点から、高度な医療機関でのみ使用されます。つまり、治験という医薬品開発過程と、処方という流通過程は、限定された医療機関に集中されることになり、治験の過程を通じた医療機関・専門医との関係構築がその後のプロモーションに大きな影響を与えることになります。

今後のスペシャリティ医薬品の進展を鑑みると、安定成長のための事業基盤づくりのためには、治験という医薬品開発段階から製薬企業との取引関係を構築・強化することが重要になります。現状、ケアネットの医薬DX事業は、医薬品のプロモーション支援のみを対象としたサービスであるため、より上流の治験のステージもカバーできるよう事業モデルを拡張することが、課題となっています。

2. 株式取得について

こうした課題解決の一環として、ケアネットは、中枢神経系薬を中心とした専門性の高い医薬品の治験を支援するSMO2)企業であるYMGサポートと事業協力の可能性について協議を重ねてきました。両社は、YMGサポートが有する医療機関・専門医のマネジメントノウハウ等とケアネットが有する医師会員資産・インターネット情報提供技術等を融合することにより事業のDX化が進展し、治験業務を行う医療機関、製薬企業の双方にメリットをもたらすことが可能であるとの結論に達し、シナジー効果を最大化するためにケアネットがYMGサポートの全株式を取得し子会社化することで合意しました。

医療機関・専門医に強いYMGサポートとの事業の連携により、ケアネットは、スペシャリティ医薬品の治験からプロモーションまでの幅広い業務プロセスにおいて製薬企業を支援する体制整備に着手します。ケアネットは、こうした新規事業の開発を通じ、ケアネットが掲げる中期経営ビジョンの目標達成につなげていきます。

1) スペシャリティ医薬品：がんや希少疾患などの難治性疾患の治療に用いられるバイオ医薬品等の先進技術により開発された専門性の高い医薬品。

2) SMO：Site Management Organization(治験施設支援機関)の略で、新薬開発を行う製薬企業に代わり、治験実施医療機関から委託を受けて、医療機関の治験業務を支援する機関。

■YMGサポートについて

名称　　　　：YMGサポート株式会社

代表者　　　：代表取締役社長　岩瀬勝彦

所在地　　　：東京都千代田区神田美倉町4 美倉ビル4階

設立　　　　：2003年12月

資本金　　　：2,300万円

主な事業内容：臨床試験、臨床研究及び関連業務の支援、CRC派遣

■ケアネットについて

名称　　　　：株式会社ケアネット